サッカー対決! 坂本VS沖田!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あっ、そうだ!」
「「「「「?」」」」」
何か案が思い浮かんだフェイに、みんなはそれを聞くが……とんでもない方法に天馬たちは驚きの声を上げる。
「「「「「ええっ!?」」」」」
「そ、そんなことしちゃって大丈夫なの!?」
「これしか手はないよ」
「――みんな、大変!」
次に聞こえた声に全員が顔を向けると、屯所に言っていたはずの瑞貴が慌てて戻って来た。その様子に只事じゃないと天馬と剣城が近くに駆け寄る。
「瑞貴さん! どうしたんですか!?」
「沖田さんが……沖田さんがまたザナークの力を受け取ったの!」
「なっ!?」
その言葉を聞いて特に目を見開いたのは剣城だ。先ほどのことを思い返せばまた体を危うくするだけなのに、尚も力を受けた沖田の行動に驚きを隠せない。そのまま彼は瑞貴に沖田の行方を問いかける。
「沖田さんは今どこに!?」
「二条城だよ。徳川慶喜に呼ばれて、そのまま……。私も同行しようとしたんだけどザナークだけじゃなく、沖田さんに止められて……」
「ちょうどいいな!」
「えっ?」
瑞貴が沖田のことを心配して顔をうつむけると、坂本が明るい声で言ったのだ。
「俺っちたちも慶喜公に呼ばれてこれから二条城へ向かうとこだ。ついでに沖田の様子も見に行こうぜ!」
「えっ? えっ? でも、二条城って……」
「説明はこれからしますので、瑞貴さんも行きましょう!」
「えっ? えっ? えっ?」
事情がよく読めない瑞貴はフェイに背中を押されながら足を進めるのだった。
☆☆☆☆☆
二条城の大広間では幾人ものの重臣がいる中、沖田はある人物を前にひれ伏していた。
「面を上げよ」
「ハハッ!」
許しを得たので沖田は顔を上げる。彼に指示したのは二条城の主で坂本が会いたがっていた長本人・徳川慶喜である。
「そちを呼んだのは他でもない。新選組で一番腕の立つ剣士と聞いたからだ」
「ありがたきお言葉」
「だが、どういうわけかのう?」
「!」
「未だに坂本龍馬が生きているというのは」
「っ、申し訳ありません……」
幕府の敵である坂本を討てないことは当然慶喜の耳にも届いている。沖田は自分の不甲斐なさに悔やんでいたが……。
「まもなく坂本が来るはずだ」
「えっ」
「そちに、奴を斬る機会を与えようぞ」
「っ……!?」
ニヤリと笑う慶喜にどういうことなのかと沖田が目を見開くと、慶喜のそばにいた老臣が代わりに答える。
「城門からこの大広間まで、至る所に剣士を配置してある」
「それに加われ。そちの活躍次第で新選組の評価を改めよう」
「ハハッ!」
坂本を斬る機会が巡ってきただけでなく、自分の活躍で新選組の評価が上がるのは喜ばしいことだ。沖田はもう一度ひれ伏しながら人知れず小さく自嘲気味に笑う。
(瑞貴を連れて来なくて正解だったな……)
瑞貴がついて行くことを拒んだ理由はザナークが止めたからだけではない。坂本が共にいる雷門と瑞貴が関わりあるために、万が一にも『坂本の関係者』だと知られれば斬られる可能性があったからだ。
沖田がそんなことは露知らず、慶喜は愉快そうに口の端を上げていた。
「フッ。ここが坂本の墓場となる!」
パアアァァアアア――!
「「「「「!?」」」」」
大広間の前の広場が突然光り出すと、空からキャラバンが現れて着陸した。
当然中にいるのは雷門メンバーと、そして坂本と中岡だ。罠だというなら直接慶喜のいる大広間までキャラバンで乗り込めばいいというフェイのアイディアである。
「よし、行くか!」
「ねえ、やっぱりムチャだったんじゃない?」
「そうかな……?」
ある意味正々堂々と乗り込んでいるかもしれないが、この時代では考えられない技術をお披露目してしまったことに天馬は不安になると、フェイも若干そう思っていたのか苦笑した。
「坂本! それに……!」
「沖田さん!」
ベランダとなる通路まで走ってきた沖田は現れた坂本と、キャラバンの出入り口のそばにいる瑞貴を見て目を見開いた。これでは遠ざけた意味がないと思った沖田の心境など露知らず、瑞貴は彼の姿を見て少しホッとした。
「「「「「?」」」」」
何か案が思い浮かんだフェイに、みんなはそれを聞くが……とんでもない方法に天馬たちは驚きの声を上げる。
「「「「「ええっ!?」」」」」
「そ、そんなことしちゃって大丈夫なの!?」
「これしか手はないよ」
「――みんな、大変!」
次に聞こえた声に全員が顔を向けると、屯所に言っていたはずの瑞貴が慌てて戻って来た。その様子に只事じゃないと天馬と剣城が近くに駆け寄る。
「瑞貴さん! どうしたんですか!?」
「沖田さんが……沖田さんがまたザナークの力を受け取ったの!」
「なっ!?」
その言葉を聞いて特に目を見開いたのは剣城だ。先ほどのことを思い返せばまた体を危うくするだけなのに、尚も力を受けた沖田の行動に驚きを隠せない。そのまま彼は瑞貴に沖田の行方を問いかける。
「沖田さんは今どこに!?」
「二条城だよ。徳川慶喜に呼ばれて、そのまま……。私も同行しようとしたんだけどザナークだけじゃなく、沖田さんに止められて……」
「ちょうどいいな!」
「えっ?」
瑞貴が沖田のことを心配して顔をうつむけると、坂本が明るい声で言ったのだ。
「俺っちたちも慶喜公に呼ばれてこれから二条城へ向かうとこだ。ついでに沖田の様子も見に行こうぜ!」
「えっ? えっ? でも、二条城って……」
「説明はこれからしますので、瑞貴さんも行きましょう!」
「えっ? えっ? えっ?」
事情がよく読めない瑞貴はフェイに背中を押されながら足を進めるのだった。
☆☆☆☆☆
二条城の大広間では幾人ものの重臣がいる中、沖田はある人物を前にひれ伏していた。
「面を上げよ」
「ハハッ!」
許しを得たので沖田は顔を上げる。彼に指示したのは二条城の主で坂本が会いたがっていた長本人・徳川慶喜である。
「そちを呼んだのは他でもない。新選組で一番腕の立つ剣士と聞いたからだ」
「ありがたきお言葉」
「だが、どういうわけかのう?」
「!」
「未だに坂本龍馬が生きているというのは」
「っ、申し訳ありません……」
幕府の敵である坂本を討てないことは当然慶喜の耳にも届いている。沖田は自分の不甲斐なさに悔やんでいたが……。
「まもなく坂本が来るはずだ」
「えっ」
「そちに、奴を斬る機会を与えようぞ」
「っ……!?」
ニヤリと笑う慶喜にどういうことなのかと沖田が目を見開くと、慶喜のそばにいた老臣が代わりに答える。
「城門からこの大広間まで、至る所に剣士を配置してある」
「それに加われ。そちの活躍次第で新選組の評価を改めよう」
「ハハッ!」
坂本を斬る機会が巡ってきただけでなく、自分の活躍で新選組の評価が上がるのは喜ばしいことだ。沖田はもう一度ひれ伏しながら人知れず小さく自嘲気味に笑う。
(瑞貴を連れて来なくて正解だったな……)
瑞貴がついて行くことを拒んだ理由はザナークが止めたからだけではない。坂本が共にいる雷門と瑞貴が関わりあるために、万が一にも『坂本の関係者』だと知られれば斬られる可能性があったからだ。
沖田がそんなことは露知らず、慶喜は愉快そうに口の端を上げていた。
「フッ。ここが坂本の墓場となる!」
パアアァァアアア――!
「「「「「!?」」」」」
大広間の前の広場が突然光り出すと、空からキャラバンが現れて着陸した。
当然中にいるのは雷門メンバーと、そして坂本と中岡だ。罠だというなら直接慶喜のいる大広間までキャラバンで乗り込めばいいというフェイのアイディアである。
「よし、行くか!」
「ねえ、やっぱりムチャだったんじゃない?」
「そうかな……?」
ある意味正々堂々と乗り込んでいるかもしれないが、この時代では考えられない技術をお披露目してしまったことに天馬は不安になると、フェイも若干そう思っていたのか苦笑した。
「坂本! それに……!」
「沖田さん!」
ベランダとなる通路まで走ってきた沖田は現れた坂本と、キャラバンの出入り口のそばにいる瑞貴を見て目を見開いた。これでは遠ざけた意味がないと思った沖田の心境など露知らず、瑞貴は彼の姿を見て少しホッとした。