サッカー対決! 坂本VS沖田!!
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ザナークはこの時代にタイムジャンプする前、エルドラドの議長・トウドウ=ヘイキチと連絡を取っていた。
『円堂瑞貴はいったい何者だ? 俺の力を跳ね返すたぁ普通じゃねぇな』
〈マリアにはセカンドステージ・チルドレンの加護が備わっている〉
『加護だぁ?』
〈マリアはそれに気づいていないが、加護は彼女の心の強さと相まっているため、通常の方法ではさらうことはできん。雷門が彼女を心の支えにしているように、彼女が心の支えとなる雷門を倒せば加護の力は弱まり連れて行くチャンスが出ると言うわけだ〉
『なるほどな……』
ザナークがそんなことを考えているとは露知らず、沖田は前に出ようとしたので瑞貴は慌てて止めた。
「沖田さん、ダメです!」
「いいんだ」
「でも!」
「さっきのことも俺が望んでこいつの力を受け入れた。――坂本龍馬を討つために俺は力が必要なんだ」
沖田は優しく微笑むが、その両目からは揺るがない強い信念を瑞貴は感じ取った。
「お前、名は?」
「円堂…瑞貴です……」
「そうか……。ありがとう、瑞貴。俺の身を案じてくれて」
沖田は瑞貴の肩を優しくつかんでその場にどかし、ザナークの前に立つと彼の両目から放たれた光を受け入れた。
☆☆☆☆☆
坂本をサッカーに誘って三本鳥居近くの広場に移動し、天馬たちは再びサッカーの練習に励む。
「いきますよー! 龍馬さーん!」
「オウッ! ていっ、どりゃあ!」
天馬のパスを受け取った坂本はボールを高く上げると、自らも高く飛んで思いっきりシュートを撃った。しかしそれは真正面だったため信助にキャッチされる。
「クゥ……!」
「スゴいぜよ、坂本さん!」
「うん! どんどんうまくなってる!」
「だろう? アハハハッ!」
止められはしたがサッカーの技術が上達していると錦と天馬が褒めると、坂本は腰に両手を当てて笑った。
そんな中、剣城は先ほどの沖田の姿が忘れられず脳裏に浮かんでいる。
『こんな体でサッカーをしていたのか……!?』
〈ザナークの力で無理矢理体を動かしたため、急激に体力を奪われているのだ〉
『この命尽きる前に、坂本龍馬を討つ!』
あのとき沖田が優一と重なって見えたのか剣城にはわからなかった。ミキシマックスする相手とはいえ、何故だか気になって仕方ない。
「どうしたの?」
「っ、いや…別に……」
「?」
剣城がボーッとしているのでフェイは声をかけたが、剣城はなんでもないと言うように走り出した。
「いやーハハハハッ! 覚えれば覚えるほど、サッカーって奴は楽しいな! しかも気持ちいい! ありがとな、天馬!」
「ハハハッ」
「――おーい!」
「「ん?」」
すっかりサッカーに夢中になった坂本に天馬も嬉しくなると、中岡が大声を出しながらこちらに走りながらやってきた。
「どうした、中岡?」
「幕府から書状が!」
中岡の手には今言った書状を持っている。坂本はユニフォームから着物に着替えると書状を受け取って中身を読んだ。
「わあっ……な、なんと!」
「なんて書いてあるんですか?」
書状を読んだ坂本の表情が明るくなったので、内容が気になった天馬が問いかけると――。
「慶喜公が会ってくれるってよ!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「スゴいじゃないですか!」
「いや、俺が思うにこれは恐らく罠だ」
「罠?」
「ああ」
「こいつを呼び出して、命を奪おうとしているに違いない」
「そんな……!」
神童の問いに答えた中岡は右手で慶喜が狙っている坂本を真っ直ぐ指差して言うと、天馬は眉をしかめるが……。
「いや、俺っちはいくぜ」
「龍馬さん!」
「慶喜公に俺っちの考えを伝えるいい機会だからな!」
「ダメだ! 幕府の思うつぼだ!」
「いや、ここで行かなきゃ男が廃る! まっ、いざというときはこの腹でポーンだ!」
「龍馬さん……」
天馬も中岡も止めるが、坂本は罠とはいえ慶喜が面会の許可を出したには変わりないと言う。万が一のことがあっても新選組のときのように自慢の腹で吹き飛ばすという坂本の意思は揺らぎないモノだと神童は感じた。
『円堂瑞貴はいったい何者だ? 俺の力を跳ね返すたぁ普通じゃねぇな』
〈マリアにはセカンドステージ・チルドレンの加護が備わっている〉
『加護だぁ?』
〈マリアはそれに気づいていないが、加護は彼女の心の強さと相まっているため、通常の方法ではさらうことはできん。雷門が彼女を心の支えにしているように、彼女が心の支えとなる雷門を倒せば加護の力は弱まり連れて行くチャンスが出ると言うわけだ〉
『なるほどな……』
ザナークがそんなことを考えているとは露知らず、沖田は前に出ようとしたので瑞貴は慌てて止めた。
「沖田さん、ダメです!」
「いいんだ」
「でも!」
「さっきのことも俺が望んでこいつの力を受け入れた。――坂本龍馬を討つために俺は力が必要なんだ」
沖田は優しく微笑むが、その両目からは揺るがない強い信念を瑞貴は感じ取った。
「お前、名は?」
「円堂…瑞貴です……」
「そうか……。ありがとう、瑞貴。俺の身を案じてくれて」
沖田は瑞貴の肩を優しくつかんでその場にどかし、ザナークの前に立つと彼の両目から放たれた光を受け入れた。
☆☆☆☆☆
坂本をサッカーに誘って三本鳥居近くの広場に移動し、天馬たちは再びサッカーの練習に励む。
「いきますよー! 龍馬さーん!」
「オウッ! ていっ、どりゃあ!」
天馬のパスを受け取った坂本はボールを高く上げると、自らも高く飛んで思いっきりシュートを撃った。しかしそれは真正面だったため信助にキャッチされる。
「クゥ……!」
「スゴいぜよ、坂本さん!」
「うん! どんどんうまくなってる!」
「だろう? アハハハッ!」
止められはしたがサッカーの技術が上達していると錦と天馬が褒めると、坂本は腰に両手を当てて笑った。
そんな中、剣城は先ほどの沖田の姿が忘れられず脳裏に浮かんでいる。
『こんな体でサッカーをしていたのか……!?』
〈ザナークの力で無理矢理体を動かしたため、急激に体力を奪われているのだ〉
『この命尽きる前に、坂本龍馬を討つ!』
あのとき沖田が優一と重なって見えたのか剣城にはわからなかった。ミキシマックスする相手とはいえ、何故だか気になって仕方ない。
「どうしたの?」
「っ、いや…別に……」
「?」
剣城がボーッとしているのでフェイは声をかけたが、剣城はなんでもないと言うように走り出した。
「いやーハハハハッ! 覚えれば覚えるほど、サッカーって奴は楽しいな! しかも気持ちいい! ありがとな、天馬!」
「ハハハッ」
「――おーい!」
「「ん?」」
すっかりサッカーに夢中になった坂本に天馬も嬉しくなると、中岡が大声を出しながらこちらに走りながらやってきた。
「どうした、中岡?」
「幕府から書状が!」
中岡の手には今言った書状を持っている。坂本はユニフォームから着物に着替えると書状を受け取って中身を読んだ。
「わあっ……な、なんと!」
「なんて書いてあるんですか?」
書状を読んだ坂本の表情が明るくなったので、内容が気になった天馬が問いかけると――。
「慶喜公が会ってくれるってよ!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「スゴいじゃないですか!」
「いや、俺が思うにこれは恐らく罠だ」
「罠?」
「ああ」
「こいつを呼び出して、命を奪おうとしているに違いない」
「そんな……!」
神童の問いに答えた中岡は右手で慶喜が狙っている坂本を真っ直ぐ指差して言うと、天馬は眉をしかめるが……。
「いや、俺っちはいくぜ」
「龍馬さん!」
「慶喜公に俺っちの考えを伝えるいい機会だからな!」
「ダメだ! 幕府の思うつぼだ!」
「いや、ここで行かなきゃ男が廃る! まっ、いざというときはこの腹でポーンだ!」
「龍馬さん……」
天馬も中岡も止めるが、坂本は罠とはいえ慶喜が面会の許可を出したには変わりないと言う。万が一のことがあっても新選組のときのように自慢の腹で吹き飛ばすという坂本の意思は揺らぎないモノだと神童は感じた。