サッカー対決! 坂本VS沖田!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
幕末にタイムジャンプして坂本龍馬と沖田総司にそれぞれ会えたのはいいが、歴史通り二人は敵対する立場にある。だがザナーク=アバロニクが新選組局長・近藤勇を封印して成り代わり、挙げ句に沖田に力を与えてザナーク・ドメインのメンバーと共に、坂本がいる雷門とサッカーバトルするように仕向けた。
バトルは雷門が勝利したが、同時にザナークの力もなくなったので沖田は病気が再発してしまう。それほどまでに命をかけるのは、『幕府を守る』という新選組の使命を背負っているからだ。その姿に剣城京介は沖田が兄の剣城優一とどこか重なって見えた。
「スゴいね、沖田さんって」
「ああ。気迫っていうか、執念っていうか……」
「…………」
「――おーい! 君たちー!」
円堂瑞貴に支えられながら去って行く沖田を、松風天馬とフェイ=ルーンと剣城が見つめていると声がかかった。駆け寄って来たのは少し前に去った坂本と共に最初に出会った中岡慎太郎である。
「あっ、中岡さん」
「あいつは!?」
「何か大事な用があるって……」
「ったく。一人で出歩いて、また新選組と出くわしたらどうするつもりなんだ」
「どこ行ったんだろう? 龍馬さん……」
呆れるように両腕を組んで怒る中岡、そして天馬も坂本の行き先が気になっていた。
☆☆☆☆☆
雷門メンバーと別れて坂本はいつもの着物に着替えると、なんと二条城にやって来たのだ。見張りとしていた二人の男は坂本の姿を見て目を見開く。
「お前は、坂本龍馬!」
「いかにも!」
「幕府転覆を狙う不届き者め!」
「ここを二条城と知ってのことか!」
「重々承知!」
「「!?」」
いつでも成敗できるようにと男たちは棍棒を突きつけると、なんと坂本はその場で土下座をしたのだ。さすがにこんな行動に出ると思わなかったのか男たちは驚く。
「この坂本、どうしても将軍・慶喜公にお伝えしたいことがあって参上した次第!」
☆☆☆☆☆
まさか坂本が二条城に行っているとは知らず、中岡は雷門メンバーを自分たちが止まっている宿屋の部屋に招待した。その中で一番興奮しているのが……。
「おー! ここが坂本龍馬の寝泊まりしとる場所! 感動じゃのう!」
「ちょっとは落ち着け……」
部屋を見渡したり寝転がったり畳の匂いを嗅いだりする錦龍馬に、瀬戸水鳥は呆れながら注意した。実際彼女も新選組に対してはかなり興奮していたが。
「でも龍馬さん、本当にどこ行っちゃったんだろう?」
「まっ、その内帰ってくるだろう。みんなもここで待つといい」
「ありがとうございます、中岡さん!」
西園信助も気になっている中、中岡がお茶を淹れてくれたので天馬はお礼を言った。
「いい天気やんね! 障子をあけなきゃ勿体ないやんね!」
「おーいおいおいおい!」
こもった空気を追い出そうと菜花黄名子が障子の窓を開けると、中岡は慌てて立ち上がって閉めた。
「ここに我々がいることは知られちゃマズいんだ! 特に新選組には」
「あっ、ごめんなさい……」
ガラッ!
「今帰ったぞー!」
「……お前が大声出すなよ」
「ん?」
黄名子に注意したばかりだと言うのに、バレちゃいけない張本人が勢いよく障子を開けて大声で帰って来た。身を潜めている自覚があるのかないのか中岡は呆れながら注意するも、これまでの経緯がわからないので、なんのことかと坂本はキョトンとした。
だけど待ち望んでいた坂本が帰って来たので天馬もフェイも嬉しそうに彼を迎えた。
「龍馬さん!」
「おおっ! お前ら来てたのか!」
「どこに行ってたんですか?」
「二条城よ」
「「ええっ!?」」
「天下の将軍・徳川慶喜公に会うためにな!」
まさか敵の元に行っているとは天馬やフェイだけでなく、中岡も思わなかったので信じられないように声を上げる。
「お、お前! 命を狙われているのに何を考えてる!?」
「まっ、会えなかったんだけどな。それどころか……」
坂本は苦笑しながらさっき二条城で起きたことを、中岡が入れたお茶を飲みながらみんなに話す。
バトルは雷門が勝利したが、同時にザナークの力もなくなったので沖田は病気が再発してしまう。それほどまでに命をかけるのは、『幕府を守る』という新選組の使命を背負っているからだ。その姿に剣城京介は沖田が兄の剣城優一とどこか重なって見えた。
「スゴいね、沖田さんって」
「ああ。気迫っていうか、執念っていうか……」
「…………」
「――おーい! 君たちー!」
円堂瑞貴に支えられながら去って行く沖田を、松風天馬とフェイ=ルーンと剣城が見つめていると声がかかった。駆け寄って来たのは少し前に去った坂本と共に最初に出会った中岡慎太郎である。
「あっ、中岡さん」
「あいつは!?」
「何か大事な用があるって……」
「ったく。一人で出歩いて、また新選組と出くわしたらどうするつもりなんだ」
「どこ行ったんだろう? 龍馬さん……」
呆れるように両腕を組んで怒る中岡、そして天馬も坂本の行き先が気になっていた。
☆☆☆☆☆
雷門メンバーと別れて坂本はいつもの着物に着替えると、なんと二条城にやって来たのだ。見張りとしていた二人の男は坂本の姿を見て目を見開く。
「お前は、坂本龍馬!」
「いかにも!」
「幕府転覆を狙う不届き者め!」
「ここを二条城と知ってのことか!」
「重々承知!」
「「!?」」
いつでも成敗できるようにと男たちは棍棒を突きつけると、なんと坂本はその場で土下座をしたのだ。さすがにこんな行動に出ると思わなかったのか男たちは驚く。
「この坂本、どうしても将軍・慶喜公にお伝えしたいことがあって参上した次第!」
☆☆☆☆☆
まさか坂本が二条城に行っているとは知らず、中岡は雷門メンバーを自分たちが止まっている宿屋の部屋に招待した。その中で一番興奮しているのが……。
「おー! ここが坂本龍馬の寝泊まりしとる場所! 感動じゃのう!」
「ちょっとは落ち着け……」
部屋を見渡したり寝転がったり畳の匂いを嗅いだりする錦龍馬に、瀬戸水鳥は呆れながら注意した。実際彼女も新選組に対してはかなり興奮していたが。
「でも龍馬さん、本当にどこ行っちゃったんだろう?」
「まっ、その内帰ってくるだろう。みんなもここで待つといい」
「ありがとうございます、中岡さん!」
西園信助も気になっている中、中岡がお茶を淹れてくれたので天馬はお礼を言った。
「いい天気やんね! 障子をあけなきゃ勿体ないやんね!」
「おーいおいおいおい!」
こもった空気を追い出そうと菜花黄名子が障子の窓を開けると、中岡は慌てて立ち上がって閉めた。
「ここに我々がいることは知られちゃマズいんだ! 特に新選組には」
「あっ、ごめんなさい……」
ガラッ!
「今帰ったぞー!」
「……お前が大声出すなよ」
「ん?」
黄名子に注意したばかりだと言うのに、バレちゃいけない張本人が勢いよく障子を開けて大声で帰って来た。身を潜めている自覚があるのかないのか中岡は呆れながら注意するも、これまでの経緯がわからないので、なんのことかと坂本はキョトンとした。
だけど待ち望んでいた坂本が帰って来たので天馬もフェイも嬉しそうに彼を迎えた。
「龍馬さん!」
「おおっ! お前ら来てたのか!」
「どこに行ってたんですか?」
「二条城よ」
「「ええっ!?」」
「天下の将軍・徳川慶喜公に会うためにな!」
まさか敵の元に行っているとは天馬やフェイだけでなく、中岡も思わなかったので信じられないように声を上げる。
「お、お前! 命を狙われているのに何を考えてる!?」
「まっ、会えなかったんだけどな。それどころか……」
坂本は苦笑しながらさっき二条城で起きたことを、中岡が入れたお茶を飲みながらみんなに話す。