幕末の剣士! 沖田総司!!
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「おまん! なんしゅうがぜよ!?」
「どけ!」
「どかんぜよ!」
「まあまあ、話せばわかるって」
「話などない!」
「あっ……ああっ……」
尚も斬りかかる沖田だが、坂本はそれを紙一重でなんなくかわしていく。今の坂本には刀も持っていないし沖田は引くつもりもないので、どうすればいいかと天馬は周りを見渡すとボールを見つけた。
すると坂本がバック転した際にスパイクが脱げてしまい、沖田はそれを真っ二つに斬った。
「おわっ!」
「覚悟!」
「やめろ!」
バシュッ!
「ぐっ!」
天馬がボールを蹴る前に、先に別の人物が沖田の右手に向かってシュートした。それは……。
「剣城!」
「京介くん! 沖田さんは――……天馬!?」
「みんないるやんね!」
「これは!」
「やはり坂本龍馬と一緒だったか」
土手の上では瑞貴を筆頭に黄名子やフェイや霧野たちも合流した。
「こりゃあ、サッカーに命を救われたってとこだな。ハハハハッ」
「…………」
さすがに危ない所だったのでボールを見て苦笑する坂本に対し、沖田は落ちた刀に手をかけると……。
「約束を忘れてもらっちゃ困るぜ。沖田総司」
「!」
沖田が顔を上げた先を天馬や剣城たちも見ると、別の土手の上で近藤の羽織を着ているザナークの他に、新選組の羽織を着ているシュテンとエンギルとゴウズとオーグがいた。
「お前に力を与えたのはサッカーで勝負させるためだ」
「ザナーク!」
「力を与えただと? そうか、お前が沖田総司を……!」
「何で新選組の格好をしとるがぜよ!?」
「フフッ、似合うだろ? 面白そうだから乗っ取ったのさ」
「――聞きたいことがある!」
いつの間にか天馬と剣城のそばまで来たフェイが、ザナークを見上げながら眉を寄せていた。
脳裏に浮かぶのは三国時代の試合で、突然起こったザナークの暴走だ。
「あの劉備たちとの試合のとき……あれは、何があったんだ!?」
「ハハハハハ……そう言うと思ったぜ。お前らに話すことなんざねぇよ」
「っ……!」
「さあ勝負だ!」
【フィールドメイクモード】
ザナークが取り出したスフィアデバイスの力により、広場にはサッカーフィールドができ上がった。そしてザナーク以外のメンバーと沖田は衣装がユニフォームに変わる。
「俺たちが勝ったら、坂本龍馬は渡してもらう!」
「俺っちが賭けの対象かい? そんじゃ出ない訳にはいかないな」
「オウッ! ダブル龍馬の力を見せてやるぜよ! なあ、天馬!」
「えっ。あっ、はい! ――なんとかなるさ」
坂本が入ることに不安もあったが先ほどまでの練習でだいぶ順応していたし、きっと大丈夫だろうと信じてみることにした。
人数からしてサッカーバトルなので、雷門のメンバーは天馬、剣城、錦、坂本、信助が入ることになった。神童や輝たちはラインの外で見学をしている。
「沖田総司とサッカーバトルとはな……」
「沖田さんとはミキシマックスしなくていいの?」
「ンガッ! こんな状況でできるわけないだろ!」
さすがにそれはワンダバも却下した。少なくとも今の沖田は敵だし、ザナークがいる以上ミキシマックスしようとしたら何を仕掛けて来るかわかったもんじゃない。
「いくぜぇ……ふっ!」
先攻はザナーク・ドメインからで、エンギルが沖田にボールを渡した。ドリブルする沖田の前に天馬が駆け出して行く。
「行かせるか!」
ザナークが力を与えたことで沖田もサッカーができる技術を持ったのだろう。アッサリと抜いたことに天馬は驚いた。
「は、速い!?」
(球を蹴って走るなんて初めてなのに、いともたやすく体が動く! これが、あの男の力なのか!?)
沖田もまた自分自身がサッカーに順応していることに驚いて目線を向けると、彼が見ていることに気づいたのかザナークはフッと笑っていた。
「沖田!」
「うおおおおっ!」
ボールを回されたオーグがドリブルすると、次に前線に向かっていた沖田に再びボールが戻った。このままシュートをする――と思いきや。
「どけ!」
「どかんぜよ!」
「まあまあ、話せばわかるって」
「話などない!」
「あっ……ああっ……」
尚も斬りかかる沖田だが、坂本はそれを紙一重でなんなくかわしていく。今の坂本には刀も持っていないし沖田は引くつもりもないので、どうすればいいかと天馬は周りを見渡すとボールを見つけた。
すると坂本がバック転した際にスパイクが脱げてしまい、沖田はそれを真っ二つに斬った。
「おわっ!」
「覚悟!」
「やめろ!」
バシュッ!
「ぐっ!」
天馬がボールを蹴る前に、先に別の人物が沖田の右手に向かってシュートした。それは……。
「剣城!」
「京介くん! 沖田さんは――……天馬!?」
「みんないるやんね!」
「これは!」
「やはり坂本龍馬と一緒だったか」
土手の上では瑞貴を筆頭に黄名子やフェイや霧野たちも合流した。
「こりゃあ、サッカーに命を救われたってとこだな。ハハハハッ」
「…………」
さすがに危ない所だったのでボールを見て苦笑する坂本に対し、沖田は落ちた刀に手をかけると……。
「約束を忘れてもらっちゃ困るぜ。沖田総司」
「!」
沖田が顔を上げた先を天馬や剣城たちも見ると、別の土手の上で近藤の羽織を着ているザナークの他に、新選組の羽織を着ているシュテンとエンギルとゴウズとオーグがいた。
「お前に力を与えたのはサッカーで勝負させるためだ」
「ザナーク!」
「力を与えただと? そうか、お前が沖田総司を……!」
「何で新選組の格好をしとるがぜよ!?」
「フフッ、似合うだろ? 面白そうだから乗っ取ったのさ」
「――聞きたいことがある!」
いつの間にか天馬と剣城のそばまで来たフェイが、ザナークを見上げながら眉を寄せていた。
脳裏に浮かぶのは三国時代の試合で、突然起こったザナークの暴走だ。
「あの劉備たちとの試合のとき……あれは、何があったんだ!?」
「ハハハハハ……そう言うと思ったぜ。お前らに話すことなんざねぇよ」
「っ……!」
「さあ勝負だ!」
【フィールドメイクモード】
ザナークが取り出したスフィアデバイスの力により、広場にはサッカーフィールドができ上がった。そしてザナーク以外のメンバーと沖田は衣装がユニフォームに変わる。
「俺たちが勝ったら、坂本龍馬は渡してもらう!」
「俺っちが賭けの対象かい? そんじゃ出ない訳にはいかないな」
「オウッ! ダブル龍馬の力を見せてやるぜよ! なあ、天馬!」
「えっ。あっ、はい! ――なんとかなるさ」
坂本が入ることに不安もあったが先ほどまでの練習でだいぶ順応していたし、きっと大丈夫だろうと信じてみることにした。
人数からしてサッカーバトルなので、雷門のメンバーは天馬、剣城、錦、坂本、信助が入ることになった。神童や輝たちはラインの外で見学をしている。
「沖田総司とサッカーバトルとはな……」
「沖田さんとはミキシマックスしなくていいの?」
「ンガッ! こんな状況でできるわけないだろ!」
さすがにそれはワンダバも却下した。少なくとも今の沖田は敵だし、ザナークがいる以上ミキシマックスしようとしたら何を仕掛けて来るかわかったもんじゃない。
「いくぜぇ……ふっ!」
先攻はザナーク・ドメインからで、エンギルが沖田にボールを渡した。ドリブルする沖田の前に天馬が駆け出して行く。
「行かせるか!」
ザナークが力を与えたことで沖田もサッカーができる技術を持ったのだろう。アッサリと抜いたことに天馬は驚いた。
「は、速い!?」
(球を蹴って走るなんて初めてなのに、いともたやすく体が動く! これが、あの男の力なのか!?)
沖田もまた自分自身がサッカーに順応していることに驚いて目線を向けると、彼が見ていることに気づいたのかザナークはフッと笑っていた。
「沖田!」
「うおおおおっ!」
ボールを回されたオーグがドリブルすると、次に前線に向かっていた沖田に再びボールが戻った。このままシュートをする――と思いきや。