幕末の剣士! 沖田総司!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
――雨宮をフェイが肩車して中の様子を探ってもらったが、庭には隊士が稽古をしたり警備をしているので中に入るのは難しいようだ。ヘタに侵入すれば斬られる可能性もあるだろう。
侵入は不可能だからもう一度向かいの通路で待ち伏せするが、あれから誰も出て来ないのでフェイや狩屋は思い悩む。
「このままじゃ埒が明かないな……」
「どうすんだよ? 沖田総司を連れて戻らなきゃ、ミキシマックスできないぞ?」
「あれ? 誰か出て来る」
「っ!」
ふと屯所を見た瑞貴がそう言って剣城も見ると、紫の髪を頭部に束ねて褐色の肌をして佇まいからして他の隊士と比べて、近藤とはまたひと味違う隊士が現れた。
「あっ、沖田さん!」
「「「「「!」」」」」
市中見周りから戻ってきた隊士が彼の名を呼んで駆け付けたので、雨宮やフェイたちはついに目的の人物を前にする。
「あれが沖田総司か?」
「とうとう見つけた!」
「やっぱイケメンやんね~!」
「だろ? 沖田総司はこうでなくちゃな!」
黄名子が沖田を見て感心するように言うと、今まで『沖田総司はイケメン』と主張していたせいか水鳥が得意気になっていた。
「出歩いて、大丈夫なんですか?」
「心配はいらん。それより何を慌てている?」
「はい。坂本龍馬がいるという報せが……」
「何っ!? どこだ!?」
「町外れの三本鳥居です」
「わかった!」
「あっ、沖田さん!」
坂本の情報を聞いて走り出した沖田。せっかく見つけたのに見失ってしまうと水鳥が声を上げる。
「おい、行っちまうぞ! どうすんだよ!?」
「とにかく追うんだ!」
フェイたちは慌てて沖田を追いかける。あとから走り出したとはいえ、沖田の足は病気を患っているとは思えない速さだと剣城が疑問に思う。
「速い! 病気のはずじゃ……!?」
「とてもそうは見えないよ!」
同じように病気を患ったことがある雨宮も違和感があるのか、沖田は健康に見えていた。
☆☆☆☆☆
ミキシマックスするため錦の器を大きくする方法はまだわからないが、坂本が次はGKにチャレンジしたいと言うので、信助の代わりに木の間に立った。
「いきますよー!」
「オー!」
パンパンと拳を手の平に叩いて調子を確認し、準備完了と坂本は両手を挙げた。
「ふっ!」
「わっ! おっと!」
「うん! ナイスです!」
天馬はカーブするシュートを撃つと、坂本は驚きながらも手を伸ばしたので弾くことに成功する。それに天馬は親指を立てて褒めた。
次いで坂本はユニフォームの着心地とスパイクの履き心地について、休憩している信助たちに語る。
「この衣装はなかなか着心地がいいな。短いブーツも気に入ったぜ!」
「短いブーツって……」
「――坂本龍馬!」
「ん?」
顔を向けると沖田が滑るように土手から降りて刀を抜きながら走って来る。
「お、おめぇは!?」
「新選組一番隊隊長・沖田総司! 参る!」
「なんだぁ!?」
「うわあっ!」
今にも斬りかからんとする沖田に坂本が声を上げると、キラリと光る沖田の刀を見て信助は驚いて思わずボールを高く上げてしまった。
「龍馬さん! 逃げて!」
「っ、でやあっ!」
坂本は信助が先ほど上げたボールを見てオーバーヘッドキックをするが、沖田はそれをかわした。
「へっ! 俺っちが切れるかな?」
「問答無用!」
沖田が横一文字に斬りかかると坂本はそれをしゃがんでかわした。その際にゴールポストの代わりにしていた木が斬れたので輝は声を上げる。
「本物の刀だ!」
「当たり前」
「危な過ぎるよ!」
この時代では確かに茜の言うように当たり前だが、信助が驚くように当たればひと溜まりもないだろう。すると坂本を守るように錦が前に出て両手を広げて立ち塞がった。
侵入は不可能だからもう一度向かいの通路で待ち伏せするが、あれから誰も出て来ないのでフェイや狩屋は思い悩む。
「このままじゃ埒が明かないな……」
「どうすんだよ? 沖田総司を連れて戻らなきゃ、ミキシマックスできないぞ?」
「あれ? 誰か出て来る」
「っ!」
ふと屯所を見た瑞貴がそう言って剣城も見ると、紫の髪を頭部に束ねて褐色の肌をして佇まいからして他の隊士と比べて、近藤とはまたひと味違う隊士が現れた。
「あっ、沖田さん!」
「「「「「!」」」」」
市中見周りから戻ってきた隊士が彼の名を呼んで駆け付けたので、雨宮やフェイたちはついに目的の人物を前にする。
「あれが沖田総司か?」
「とうとう見つけた!」
「やっぱイケメンやんね~!」
「だろ? 沖田総司はこうでなくちゃな!」
黄名子が沖田を見て感心するように言うと、今まで『沖田総司はイケメン』と主張していたせいか水鳥が得意気になっていた。
「出歩いて、大丈夫なんですか?」
「心配はいらん。それより何を慌てている?」
「はい。坂本龍馬がいるという報せが……」
「何っ!? どこだ!?」
「町外れの三本鳥居です」
「わかった!」
「あっ、沖田さん!」
坂本の情報を聞いて走り出した沖田。せっかく見つけたのに見失ってしまうと水鳥が声を上げる。
「おい、行っちまうぞ! どうすんだよ!?」
「とにかく追うんだ!」
フェイたちは慌てて沖田を追いかける。あとから走り出したとはいえ、沖田の足は病気を患っているとは思えない速さだと剣城が疑問に思う。
「速い! 病気のはずじゃ……!?」
「とてもそうは見えないよ!」
同じように病気を患ったことがある雨宮も違和感があるのか、沖田は健康に見えていた。
☆☆☆☆☆
ミキシマックスするため錦の器を大きくする方法はまだわからないが、坂本が次はGKにチャレンジしたいと言うので、信助の代わりに木の間に立った。
「いきますよー!」
「オー!」
パンパンと拳を手の平に叩いて調子を確認し、準備完了と坂本は両手を挙げた。
「ふっ!」
「わっ! おっと!」
「うん! ナイスです!」
天馬はカーブするシュートを撃つと、坂本は驚きながらも手を伸ばしたので弾くことに成功する。それに天馬は親指を立てて褒めた。
次いで坂本はユニフォームの着心地とスパイクの履き心地について、休憩している信助たちに語る。
「この衣装はなかなか着心地がいいな。短いブーツも気に入ったぜ!」
「短いブーツって……」
「――坂本龍馬!」
「ん?」
顔を向けると沖田が滑るように土手から降りて刀を抜きながら走って来る。
「お、おめぇは!?」
「新選組一番隊隊長・沖田総司! 参る!」
「なんだぁ!?」
「うわあっ!」
今にも斬りかからんとする沖田に坂本が声を上げると、キラリと光る沖田の刀を見て信助は驚いて思わずボールを高く上げてしまった。
「龍馬さん! 逃げて!」
「っ、でやあっ!」
坂本は信助が先ほど上げたボールを見てオーバーヘッドキックをするが、沖田はそれをかわした。
「へっ! 俺っちが切れるかな?」
「問答無用!」
沖田が横一文字に斬りかかると坂本はそれをしゃがんでかわした。その際にゴールポストの代わりにしていた木が斬れたので輝は声を上げる。
「本物の刀だ!」
「当たり前」
「危な過ぎるよ!」
この時代では確かに茜の言うように当たり前だが、信助が驚くように当たればひと溜まりもないだろう。すると坂本を守るように錦が前に出て両手を広げて立ち塞がった。