坂本龍馬! 登場!!
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フェイチームは新選組の屯所を探すため、町の人たちに話を聞いてみるが……。
「やめときな! 新選組には関わらないほうがいいよ!」
「どうしてやんね?」
「新選組に『幕府の敵』と疑われたら、何をされるかわからないぜ?」
「泣く子も黙る新選組か……」
「瑞貴さんの言う通り、町の人たちにはかなり恐れられているね……」
「まさかここまでとは思わなかったけど……」
剣城とフェイは町に入る前に瑞貴が言っていた通りだと思ったが、瑞貴自身も歴史の表面上しか知らなかったので、実際あんなに怯えられるほどとは思っていなかった。
「ここん所、新選組も殺気立ってる。行くなら気をつけな」
「はーい!」
「ありがとうございました!」
屯所の場所はわからなかったものの、忠告してくれた町人に黄名子と霧野蘭丸が代表して礼を言った。
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「天馬!」
「来い!」
「神童先輩!」
信助のゴールキックでボールを受け取った天馬がドリブルすると、シュラが走ってきたので神童にボールを回す。
「うおおっ!」
「錦!」
「オウッ!」
「ん! ん!」
シュラのスライディングを神童はジャンプしてかわしつつ錦にボールを回す。縦横無尽に回るボールとそれを操る選手たちに、恰幅の男は興味津々に見ているので、長身の男は横目で苦笑していた。
「わしが決めちゃらあ!」
「「ぶっ潰す!」」
「どわあっ!」
「惜っしい!」
ゴール前でヤシャとメイズが錦をタックルして弾き飛ばした。絶好のチャンスだったのにと恰幅の男は悔しがる。もうすっかり夢中のようだ。
転がったボールを天馬とゴブリスが追いかけ、先に取ったのは天馬だが「やらせない!」とゴブリスが前に立ちはだかる。しかし天馬は瞬時に横を走る輝を見つけた。
「輝!」
「任せて! うっぎぃぃいいい! エクステンドゾーン!」
「「おおおっ!」」
輝の必殺シュートに恰幅の男と長身の男が驚くと、GKのシンジャミは蹴り返そうとしたが力負けしてゴールを許すことになった。1点先取したので雷門が勝ったと葵と茜とワンダバは喜びの声を上げる。
「「やった!」」
「よーし!」
「イヤッホー! わしらの勝ちぜよ――……じゃなかった、俺っちらの勝利だぜー!」
「「?」」
恰幅の男も喜んでいたが、急に言葉を変えたので葵と茜は不思議そうな顔をした。
「ハンッ! お前たちのサッカーとはこの程度か」
「なんじゃと!?」
「……フッ、我々の目的は充分に果たした」
「俺たちの力を見極めるのが目的だったのか!」
「偵察に来たってことですか!?」
ヤシャの呟きに神童や天馬は彼らの本当の目的に気づいた。その様子は広場の脇にある木々の中でバイクに乗りながらザナークが見ていたのだ。
「フッフッフッフッ、小手調べとしちゃあ上出来か。さ~て、次はどんな手でかき回してやるか……」
【ムーブモード】
ザナークが出したスフィアデバイスにより、ヤシャたちは顔を腕で覆うほどの砂煙と共にその場から消えた。
「消えた……?」
「逃げ足が速いのう」
「そ、そういう奴らなのだ!」
腕を退けた恰幅の男と長身の男は未来の技術のことは知らないので、ワンダバはとりあえず誤魔化した。
「サッカーかぁ! いいモン見せてもらったぜ!」
「「はい!」」
サッカーバトルを見ているだけでも面白かったらしく、恰幅の男が褒めると天馬と神童が返事をした。その男が続けて感想を言う中、葵と輝は顔を見合わせて小声で話している。
「あの人、新選組に追われてたけど……」
「幕府の敵ってことですかね?」
「そんな風には見えんぜよ」
「意外と大物だったりして……!」
錦も話に参戦してそう言うと、葵はこう見えて実はスゴい人じゃないかと冗談交じりに言うと――。
グウ~~……。
「あっ! 腹が減った!」
「「「なああっ!」」」
「やっぱり、違うか……」
お腹の大きな音を鳴らす恰幅の男に、葵たちは思わずズッコケかけた。