坂本龍馬! 登場!!
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「で、では……錦、私、それに神童、天馬、信助、葵、茜、影山は坂本龍馬を探す!」
「じゃあ沖田総司は、僕と、霧野くん、太陽、狩屋、黄名子、水鳥さん、剣城、そして瑞貴さんだね」
「いざ捜索開始ー!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
すると瑞貴は何かを思い出したように、葵にクロノストーンの大介を手渡す。
「そうだ、葵ちゃん。大介さんを預かってもらっていいかな」
「えっ?」
「別々に探すなら万が一のときも兼ねてね。私も大介さんもこんな姿だけど、一応みんなの保護者ってことで」
「そうですね……わかりました!」
〈では瑞貴、そっちのメンバーは頼んだぞ!〉
「はい」
フェイチームは早速屯所へ向かうために鳥居をくぐっていると、特に水鳥がワクワクしていた。
「くぅ~! 沖田総司、早く会いたいぜ! 沖田総司といえば、なんといっても病を圧して江戸幕府を守り抜こうとした孤高の美剣士だもんな!」
「病?」
「総司は胸の病に侵され、志半ばで亡くなったと伝えられている。美男薄命って奴だな!」
「新選組は当時の人に結構恐れられたけどね。でも守りたいモノがあるからこそ、悪名や噂なんかにこだわらず自分たちの信念を貫く難しいことをしていた……特に沖田総司は病を圧してまで戦ってきた意志の強い人なんだよね」
「わかるか瑞貴さん! その通り!」
「アハハ……」
剣城の疑問に水鳥が沖田について答える。それを聞いた瑞貴は微笑みながら思ったことを言うと、至近距離にやってきた水鳥に引きつつも若干デジャヴを感じた。
「実はそんなにカッコよくないって噂もありますけど?」
「狩屋!」
「フフ~ン」
「瑞貴さんだって沖田総司はイケメンじゃなきゃダメだって思うよな!」
「い、いや、私は別にどちらでも……」
確かにそれも一説にはあるが、水鳥の希望をアッサリと打ち砕くようなことを言う狩屋マサキ。水鳥に怒鳴られても動じない彼や再び瑞貴に詰め寄る水鳥を見て、そばにいた黄名子は苦笑した。
「まあ、会ってみればわかるよ」
「そうだね」
フェイの言う通りだと雨宮も同意する。三国時代でも孔明は女性だったし、意外な真実もあるかもしれないが本人に会ってみないことには話にならない。
☆☆☆☆☆
ワンダバチームは千枚田のカカシ坂を歩いている。手がかりはまだ見つかっていないが、錦が自信満々に先頭を歩いているからだ。
「こっちじゃ!」
「龍馬のいる場所、わかるんですか?」
「わからん!」
「「「「「だあああっ!」」」」」
影山輝の問いにキッパリと答えた錦。勘で進んでいたとわかると輝たちは思わずズッコケてしまった。
「歩いちょれば、その内会えるじゃろ!」
「そううまくいくかな……?」
「――わああぁぁあああ!!」
「「「「「!」」」」」
葵や茜が苦笑しながら立ち上がると、奥から悲鳴が聞こえたので振り向けば砂煙が舞っていた。声もだんだん近づいて来ると思えば、砂煙の中から丸い何かが飛び出し、さらにどんどん坂道を下って来る。
「才谷屋ー!」
「待て! 逃がさんぞ!」
転がっているのは人らしく、それを追って長身の一人の男と、そのうしろに同じ羽織を着た集団――新選組がいる。
「どいてくれ――っ!!」
「人間!?」
「こっちに来る!」
「逃げなきゃ!」
「へっ! わしが受け止めちゃる!」
転がる人物の叫びで茜や天馬や葵は逃げようとするが、錦が前に出てこれまた自信満々言う。しかし……。
ドッシャ――ンッ!!
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
錦が前に出ただけでなく、坂道で転がる人物の勢いが増していたため、天馬たちは逃げ遅れてぶつかってしまった。しかしおかげで止まったらしく、その人物は起き上がる。
「イテテテ……フゥ~…これでは話に聞くメリケンの遊び、『ぼーりんぐ』ではないか……」
「メリケンって……」
「アメリカ?」
「いいからどくぜよ……」
ぶつかった張本人である男の呟きに信助と茜は反応した。しかし錦が男に下敷きにされており、男が少し恰幅な体格のため重くてたまらないようで眉間に皺を寄せて歯を食いしばっている。
「じゃあ沖田総司は、僕と、霧野くん、太陽、狩屋、黄名子、水鳥さん、剣城、そして瑞貴さんだね」
「いざ捜索開始ー!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
すると瑞貴は何かを思い出したように、葵にクロノストーンの大介を手渡す。
「そうだ、葵ちゃん。大介さんを預かってもらっていいかな」
「えっ?」
「別々に探すなら万が一のときも兼ねてね。私も大介さんもこんな姿だけど、一応みんなの保護者ってことで」
「そうですね……わかりました!」
〈では瑞貴、そっちのメンバーは頼んだぞ!〉
「はい」
フェイチームは早速屯所へ向かうために鳥居をくぐっていると、特に水鳥がワクワクしていた。
「くぅ~! 沖田総司、早く会いたいぜ! 沖田総司といえば、なんといっても病を圧して江戸幕府を守り抜こうとした孤高の美剣士だもんな!」
「病?」
「総司は胸の病に侵され、志半ばで亡くなったと伝えられている。美男薄命って奴だな!」
「新選組は当時の人に結構恐れられたけどね。でも守りたいモノがあるからこそ、悪名や噂なんかにこだわらず自分たちの信念を貫く難しいことをしていた……特に沖田総司は病を圧してまで戦ってきた意志の強い人なんだよね」
「わかるか瑞貴さん! その通り!」
「アハハ……」
剣城の疑問に水鳥が沖田について答える。それを聞いた瑞貴は微笑みながら思ったことを言うと、至近距離にやってきた水鳥に引きつつも若干デジャヴを感じた。
「実はそんなにカッコよくないって噂もありますけど?」
「狩屋!」
「フフ~ン」
「瑞貴さんだって沖田総司はイケメンじゃなきゃダメだって思うよな!」
「い、いや、私は別にどちらでも……」
確かにそれも一説にはあるが、水鳥の希望をアッサリと打ち砕くようなことを言う狩屋マサキ。水鳥に怒鳴られても動じない彼や再び瑞貴に詰め寄る水鳥を見て、そばにいた黄名子は苦笑した。
「まあ、会ってみればわかるよ」
「そうだね」
フェイの言う通りだと雨宮も同意する。三国時代でも孔明は女性だったし、意外な真実もあるかもしれないが本人に会ってみないことには話にならない。
☆☆☆☆☆
ワンダバチームは千枚田のカカシ坂を歩いている。手がかりはまだ見つかっていないが、錦が自信満々に先頭を歩いているからだ。
「こっちじゃ!」
「龍馬のいる場所、わかるんですか?」
「わからん!」
「「「「「だあああっ!」」」」」
影山輝の問いにキッパリと答えた錦。勘で進んでいたとわかると輝たちは思わずズッコケてしまった。
「歩いちょれば、その内会えるじゃろ!」
「そううまくいくかな……?」
「――わああぁぁあああ!!」
「「「「「!」」」」」
葵や茜が苦笑しながら立ち上がると、奥から悲鳴が聞こえたので振り向けば砂煙が舞っていた。声もだんだん近づいて来ると思えば、砂煙の中から丸い何かが飛び出し、さらにどんどん坂道を下って来る。
「才谷屋ー!」
「待て! 逃がさんぞ!」
転がっているのは人らしく、それを追って長身の一人の男と、そのうしろに同じ羽織を着た集団――新選組がいる。
「どいてくれ――っ!!」
「人間!?」
「こっちに来る!」
「逃げなきゃ!」
「へっ! わしが受け止めちゃる!」
転がる人物の叫びで茜や天馬や葵は逃げようとするが、錦が前に出てこれまた自信満々言う。しかし……。
ドッシャ――ンッ!!
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
錦が前に出ただけでなく、坂道で転がる人物の勢いが増していたため、天馬たちは逃げ遅れてぶつかってしまった。しかしおかげで止まったらしく、その人物は起き上がる。
「イテテテ……フゥ~…これでは話に聞くメリケンの遊び、『ぼーりんぐ』ではないか……」
「メリケンって……」
「アメリカ?」
「いいからどくぜよ……」
ぶつかった張本人である男の呟きに信助と茜は反応した。しかし錦が男に下敷きにされており、男が少し恰幅な体格のため重くてたまらないようで眉間に皺を寄せて歯を食いしばっている。