坂本龍馬! 登場!!
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「次のターゲットは坂本龍馬ですか?」
〈時空最強イレブン五の力――海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋になる、スーパートリッキーMF!〉
「確かにピッタリぜよ! そして龍馬と言えばわし! これだけは譲れんぜよ!」
〈いいだろう。五の力、錦に委ねる!〉
「よっしゃー!」
〈時代は幕末、候補はもう一人いる!〉
「もう一人?」
三国時代のように同じ時代に時空最強イレブンのオーラ候補がもう一人いると大介が言うと、葵たちは誰なのかと訊く。
〈ズバリ! 天才剣士・沖田総司だ!〉
「沖田総司!?」
〈六の力――稲妻のように素早く切り込む速さ、電光石火のスピードストライカー!〉
「なるほど! 新選組一の剣の使い手と言われた沖田総司そのものだぜ!」
大介が告げた名に今度は水鳥が反応し、そして六の力にふさわしいオーラを持つ人物だと興奮するが……。
「新選組じゃと? 日本を変えようとした龍馬の敵たちのじゃき。わしは認めんぜよ!」
「ああ!? 滅びゆく幕府と京の町を守ったのは新選組! 奴らこそ本物の男だぜ!」
「ああん!?」
「ん~。剣の使い手、京の町……ということは!」
「?」
錦と水鳥が言い争っている中、いつものこととはいえ相変わらずマイペースな茜は『剣』と『京』の文字を持つ剣城京介を見た。本人は何故見られているのかとキョトンとしているが。
坂本龍馬も沖田総司たち新選組も、歴史の授業ではよく出て来る話とはいえ、ここまで熱く語る二人に春奈は苦笑する。
「錦くんと水鳥さん、意外に歴史好きだったのね……」
「詳しいんは龍馬だけぜよ!」
「あたしは水戸黄門と新選組と大岡越前と……――」
「それ、時代劇が好きなだけ」
坂本や新選組は実在している人物だからともかく、水鳥の選択肢は時代劇に出てくるのばかりだったのでさり気に茜は笑顔でツッコミを入れた。
これから得る二つのオーラの持ち主が敵同士として戦っていたと錦と水鳥の話を聞いて、天馬は不思議に思って問う。
「坂本龍馬と沖田総司は、敵同士だったんですか?」
「二人が生きたのはこれから日本をどうするか……いろんな意見がぶつかり合っていた時代だったから」
「それが血沸き肉踊る、幕末だー!」
春奈がそう答えると何故かクラーク=ワンダバットまで興奮して言った。それでも日本が変わるキッカケだった時代だとわかって信助と天馬は面白そうに笑っている。
「なんだかワクワクするね!」
「うん!」
「でも、充分に気をつけないといけない時代でもあるよ」
「「えっ?」」
「自分の信念に基づいて主張し合うのはどの時代でも同じことだけど、幕末……さらに京の町はそれだけで人がよく斬られる物騒な時代でもあったからね」
「「ヒエ~ッ!」」
「あっ、気をつければいいだけの話だからね。うん」
注意のつもりで言った瑞貴だが、逆に天馬と信助が青ざめるほど怖がらせてしまったので一部訂正した。
――さっそくタイムジャンプをするため、外に停めてあるキャラバンへと向かう雷門イレブン。そしてそこで大介から今回行くメンバーが発表される。
〈では、メンバーを発表する! フェイ、錦、天馬、神童、霧野、信助、狩屋、影山、菜花、剣城、太陽! 以上だ!〉
「「「「「はい!」」」」」
瑞貴と大介とマネージャー組と選ばれた十一人を乗せ、ワンダバは坂本の写真をアーティファクトとしてキャラバンを起動させる。
「アーティファクトセット完了! 出発するぞ! 5…4…3…2…1! ターイムジャ――ンプッ!!」
☆☆☆☆☆
キャラバンがワームホールから飛び出した場所は、西暦1867年の京都だ。赤や黄色などの鮮やかな紅葉がある神社跡にキャラバンを停め、ワンダバスイッチにより戦国時代と同じ衣装になった。
時代劇にはよく使われている時代なので、ファンにとって憧れの地にやって来た水鳥は特に興奮している。
「幕末の京都! 燃えてきたぜ!」
「二人はどこにいるんだろう?」
「沖田総司は新選組の屯所にいるはずだ」
今回の目的である坂本と沖田のいる場所がわからないので天馬が周りを見渡すと、水鳥は沖田がいる可能性が高い場所を答えた。
「問題は、坂本龍馬……」
「二人一緒ってことはないよね?」
茜の呟きに信助はもしかしてと言うと、それにギョッとした水鳥は振り向いた。
「だああっ! とんでもねぇ! そんなことになったら、斬り合いになるぞ……!」
「まっ、龍馬は沖田に負けんぜよ!」
「「イ~~ッ!」」
「「…………」」
またしても錦と水鳥がケンカ腰になったので葵と瑞貴は苦笑した。もともと時にいがみ合う二人だったが、今回は自分が好きな歴史上の人物なので譲れない所があるのだろう。
京都は広いので最初からどこにいるかわからない坂本はもとより、新選組の屯所もわからないといけないのでワンダバがある提案を出す。
「時間は限られている。二手に分かれて探そう」
「「はい!」」
「もちろん、わしは坂本龍馬じゃき!」
「あたしは沖田総司!」
「「ぬ~~っ!」」
元気よく手を上げてそれぞれ探したい相手を言っただけなのに、三度目の睨み合いが始まってしまった。その迫力はワンダバも思わず冷や汗を流すくらいだ。
〈時空最強イレブン五の力――海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋になる、スーパートリッキーMF!〉
「確かにピッタリぜよ! そして龍馬と言えばわし! これだけは譲れんぜよ!」
〈いいだろう。五の力、錦に委ねる!〉
「よっしゃー!」
〈時代は幕末、候補はもう一人いる!〉
「もう一人?」
三国時代のように同じ時代に時空最強イレブンのオーラ候補がもう一人いると大介が言うと、葵たちは誰なのかと訊く。
〈ズバリ! 天才剣士・沖田総司だ!〉
「沖田総司!?」
〈六の力――稲妻のように素早く切り込む速さ、電光石火のスピードストライカー!〉
「なるほど! 新選組一の剣の使い手と言われた沖田総司そのものだぜ!」
大介が告げた名に今度は水鳥が反応し、そして六の力にふさわしいオーラを持つ人物だと興奮するが……。
「新選組じゃと? 日本を変えようとした龍馬の敵たちのじゃき。わしは認めんぜよ!」
「ああ!? 滅びゆく幕府と京の町を守ったのは新選組! 奴らこそ本物の男だぜ!」
「ああん!?」
「ん~。剣の使い手、京の町……ということは!」
「?」
錦と水鳥が言い争っている中、いつものこととはいえ相変わらずマイペースな茜は『剣』と『京』の文字を持つ剣城京介を見た。本人は何故見られているのかとキョトンとしているが。
坂本龍馬も沖田総司たち新選組も、歴史の授業ではよく出て来る話とはいえ、ここまで熱く語る二人に春奈は苦笑する。
「錦くんと水鳥さん、意外に歴史好きだったのね……」
「詳しいんは龍馬だけぜよ!」
「あたしは水戸黄門と新選組と大岡越前と……――」
「それ、時代劇が好きなだけ」
坂本や新選組は実在している人物だからともかく、水鳥の選択肢は時代劇に出てくるのばかりだったのでさり気に茜は笑顔でツッコミを入れた。
これから得る二つのオーラの持ち主が敵同士として戦っていたと錦と水鳥の話を聞いて、天馬は不思議に思って問う。
「坂本龍馬と沖田総司は、敵同士だったんですか?」
「二人が生きたのはこれから日本をどうするか……いろんな意見がぶつかり合っていた時代だったから」
「それが血沸き肉踊る、幕末だー!」
春奈がそう答えると何故かクラーク=ワンダバットまで興奮して言った。それでも日本が変わるキッカケだった時代だとわかって信助と天馬は面白そうに笑っている。
「なんだかワクワクするね!」
「うん!」
「でも、充分に気をつけないといけない時代でもあるよ」
「「えっ?」」
「自分の信念に基づいて主張し合うのはどの時代でも同じことだけど、幕末……さらに京の町はそれだけで人がよく斬られる物騒な時代でもあったからね」
「「ヒエ~ッ!」」
「あっ、気をつければいいだけの話だからね。うん」
注意のつもりで言った瑞貴だが、逆に天馬と信助が青ざめるほど怖がらせてしまったので一部訂正した。
――さっそくタイムジャンプをするため、外に停めてあるキャラバンへと向かう雷門イレブン。そしてそこで大介から今回行くメンバーが発表される。
〈では、メンバーを発表する! フェイ、錦、天馬、神童、霧野、信助、狩屋、影山、菜花、剣城、太陽! 以上だ!〉
「「「「「はい!」」」」」
瑞貴と大介とマネージャー組と選ばれた十一人を乗せ、ワンダバは坂本の写真をアーティファクトとしてキャラバンを起動させる。
「アーティファクトセット完了! 出発するぞ! 5…4…3…2…1! ターイムジャ――ンプッ!!」
☆☆☆☆☆
キャラバンがワームホールから飛び出した場所は、西暦1867年の京都だ。赤や黄色などの鮮やかな紅葉がある神社跡にキャラバンを停め、ワンダバスイッチにより戦国時代と同じ衣装になった。
時代劇にはよく使われている時代なので、ファンにとって憧れの地にやって来た水鳥は特に興奮している。
「幕末の京都! 燃えてきたぜ!」
「二人はどこにいるんだろう?」
「沖田総司は新選組の屯所にいるはずだ」
今回の目的である坂本と沖田のいる場所がわからないので天馬が周りを見渡すと、水鳥は沖田がいる可能性が高い場所を答えた。
「問題は、坂本龍馬……」
「二人一緒ってことはないよね?」
茜の呟きに信助はもしかしてと言うと、それにギョッとした水鳥は振り向いた。
「だああっ! とんでもねぇ! そんなことになったら、斬り合いになるぞ……!」
「まっ、龍馬は沖田に負けんぜよ!」
「「イ~~ッ!」」
「「…………」」
またしても錦と水鳥がケンカ腰になったので葵と瑞貴は苦笑した。もともと時にいがみ合う二人だったが、今回は自分が好きな歴史上の人物なので譲れない所があるのだろう。
京都は広いので最初からどこにいるかわからない坂本はもとより、新選組の屯所もわからないといけないのでワンダバがある提案を出す。
「時間は限られている。二手に分かれて探そう」
「「はい!」」
「もちろん、わしは坂本龍馬じゃき!」
「あたしは沖田総司!」
「「ぬ~~っ!」」
元気よく手を上げてそれぞれ探したい相手を言っただけなのに、三度目の睨み合いが始まってしまった。その迫力はワンダバも思わず冷や汗を流すくらいだ。