坂本龍馬! 登場!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
三国時代で三の力・諸葛孔明の力を雨宮太陽が、四の力・劉玄徳の力を西園信助が手に入れた。だが、試合はザナーク=アバロニクによる力の暴走により中止となる。
「どうなっているんだ…俺の力は……!?」
竹林の中でザナークは自身の力が暴走して爆発が起きたにもかかわらず無事だった。しかし自分にもわからない力に驚いているのも確かで両手を見つめる。
「――君は目覚め始めているのだ」
「!」
突如聴こえた声にザナークは振り向くと、そこには白いフードを目深に被ってそこから髭を出している老人だった。
「セカンドステージ・チルドレンの力に……」
「誰だ、お前は……!?」
この人物にザナークは見当つかなかったが、彼は瑞貴が最初アルファに襲われたとき謎の少年と共にいた老人でもあった。
「君を導く者だ」
「俺を導くだと? 俺をどう導く?」
「今にわかる。今はこのまま奴らを追い詰めるのだ。そして……――自分の力を高めよ」
そう言って老人はその場から消えた。ハッキリとせずもったいぶった言い方にザナークは歯がゆそうな顔をするのだった。
☆☆☆☆☆
雷門メンバーが現代に戻るとこちらは夕方だったので、松風天馬たちは三国時代であったことを報告する。
「えー!? 諸葛孔明って女性だったんですかー!?」
「意外や意外って感じだったな」
「「うん!」」
歴史では男性だと言われた孔明が女性と知って三国志が好きな速水鶴正は驚くと、瀬戸水鳥や空野葵や山菜茜は間違いないと伝えた。しかし……。
「劉備は!? 劉玄徳はどんな人でした!?」
「「「あっ……」」」
三国志で有名な三顧の礼の内二つがダジャレで孔明を呼び出そうとしたり、面白い冗談が好きだったり、GKなのにゴールを飛び出すなど……いろんな意味でスゴい人物だったので、あえてオブラードに葵は伝える。
「面白い人……だったよね」
「でも、素晴らしい人でした!」
「「「うん!」」」
西園信助にとってはミキシマックスの相手だったと同時に大切なことをいろいろ教えてくれた人だ。天馬も雨宮もフェイ=ルーンも信助に同意するように頷いた。
「信助くん、劉備とミキシマックスしたんでしょう?」
「あっ、はい。みんなのおかげで、なんとか……」
「やったな! フッ……なんだか前より、ずっとたくましくなった気がするぞ!」
「ありがとうございます! 三国先輩!」
後輩の成長に三国太一は悔しがるどころか誇らしく思った。
「いいな~……。ああっ、そうそう! 瑞貴さん、サインもらってきてくれました?」
「うん、頼んだら快く書いてくれたよ。はい」
「これが劉備のサイン! ああっ! 俺の名前まで書いてくれている! ありがとうございます、瑞貴さん! 俺、これを家宝として一生大切にします!」
「う、うん。どういたしまして……」
劉備のサインを渡した途端、目をキラキラする速水の迫力に円堂瑞貴は若干引きつつも返事をした。
☆☆☆☆☆☆
翌日。朝食を終えた瑞貴は食器を洗いながら昨日の試合のことを思い出していた。
(ザナークから感じたオーラ……あれは間違いなく守のものだった……)
試合中のザナーク=アバロニクの呟き、彼の力が暴走する中で見えた光――小さな輝きだったが自分の相棒であり夫・円堂守なのだと直感した。
(まさか守とザナークがミキシマックスを? ううん、でもザナークは試合中に曹操とミキシマックスしていたし……)
〈瑞貴? いつまで同じ食器を洗っとるんじゃ?〉
「えっ? あっ!」
横から聞こえた円堂大介の指摘により、瑞貴はひたすら一つの皿を洗っていたことに気づいた。逆に洗い過ぎてピカピカの度合いが上がっている。
その皿を乾燥機に下げたあと続けて別の皿を洗おうとすると、ふともう一度大介に顔を向けて見る。
(もし、守が大介さんのようにクロノストーンにされたら……ザナークを倒せば少なくとも守は戻って来る?)
サッカーを取り戻す自体は時空最強イレブンを集めてエルドラドへ直接乗り込むしかないだろうが、目的の一つである円堂を取り戻せば自分も嬉しいしチームの士気が上がるのではないか――瑞貴はそう思わずにいられなかった。
――雷門イレブンは音無春奈から『緊急の用件がある』と言われてロッカールームに集まっていた。しかし詳細まで教えてもらってないので天馬やフェイは何事だと問う。
「緊急の用件って……」
「何かあったんですか?」
「豪炎寺さんが大介さんに渡してくれって。これを」
春奈が胸ポケットから取り出したのは一枚の古い写真だった。それを確認した大介が瑞貴の懐から飛び出す。
〈おおっ! 届いたか!〉
「大介さん、これは?」
〈坂本龍馬の写真だ!〉
「龍馬じゃと!?」
大介が写真に写っている人物の名を上げると、同じ名前故か錦龍馬が特に反応した。そして天馬は大介が頼んだモノだとすると、時空最強イレブンに関係する人物だと気づく。
「どうなっているんだ…俺の力は……!?」
竹林の中でザナークは自身の力が暴走して爆発が起きたにもかかわらず無事だった。しかし自分にもわからない力に驚いているのも確かで両手を見つめる。
「――君は目覚め始めているのだ」
「!」
突如聴こえた声にザナークは振り向くと、そこには白いフードを目深に被ってそこから髭を出している老人だった。
「セカンドステージ・チルドレンの力に……」
「誰だ、お前は……!?」
この人物にザナークは見当つかなかったが、彼は瑞貴が最初アルファに襲われたとき謎の少年と共にいた老人でもあった。
「君を導く者だ」
「俺を導くだと? 俺をどう導く?」
「今にわかる。今はこのまま奴らを追い詰めるのだ。そして……――自分の力を高めよ」
そう言って老人はその場から消えた。ハッキリとせずもったいぶった言い方にザナークは歯がゆそうな顔をするのだった。
☆☆☆☆☆
雷門メンバーが現代に戻るとこちらは夕方だったので、松風天馬たちは三国時代であったことを報告する。
「えー!? 諸葛孔明って女性だったんですかー!?」
「意外や意外って感じだったな」
「「うん!」」
歴史では男性だと言われた孔明が女性と知って三国志が好きな速水鶴正は驚くと、瀬戸水鳥や空野葵や山菜茜は間違いないと伝えた。しかし……。
「劉備は!? 劉玄徳はどんな人でした!?」
「「「あっ……」」」
三国志で有名な三顧の礼の内二つがダジャレで孔明を呼び出そうとしたり、面白い冗談が好きだったり、GKなのにゴールを飛び出すなど……いろんな意味でスゴい人物だったので、あえてオブラードに葵は伝える。
「面白い人……だったよね」
「でも、素晴らしい人でした!」
「「「うん!」」」
西園信助にとってはミキシマックスの相手だったと同時に大切なことをいろいろ教えてくれた人だ。天馬も雨宮もフェイ=ルーンも信助に同意するように頷いた。
「信助くん、劉備とミキシマックスしたんでしょう?」
「あっ、はい。みんなのおかげで、なんとか……」
「やったな! フッ……なんだか前より、ずっとたくましくなった気がするぞ!」
「ありがとうございます! 三国先輩!」
後輩の成長に三国太一は悔しがるどころか誇らしく思った。
「いいな~……。ああっ、そうそう! 瑞貴さん、サインもらってきてくれました?」
「うん、頼んだら快く書いてくれたよ。はい」
「これが劉備のサイン! ああっ! 俺の名前まで書いてくれている! ありがとうございます、瑞貴さん! 俺、これを家宝として一生大切にします!」
「う、うん。どういたしまして……」
劉備のサインを渡した途端、目をキラキラする速水の迫力に円堂瑞貴は若干引きつつも返事をした。
☆☆☆☆☆☆
翌日。朝食を終えた瑞貴は食器を洗いながら昨日の試合のことを思い出していた。
(ザナークから感じたオーラ……あれは間違いなく守のものだった……)
試合中のザナーク=アバロニクの呟き、彼の力が暴走する中で見えた光――小さな輝きだったが自分の相棒であり夫・円堂守なのだと直感した。
(まさか守とザナークがミキシマックスを? ううん、でもザナークは試合中に曹操とミキシマックスしていたし……)
〈瑞貴? いつまで同じ食器を洗っとるんじゃ?〉
「えっ? あっ!」
横から聞こえた円堂大介の指摘により、瑞貴はひたすら一つの皿を洗っていたことに気づいた。逆に洗い過ぎてピカピカの度合いが上がっている。
その皿を乾燥機に下げたあと続けて別の皿を洗おうとすると、ふともう一度大介に顔を向けて見る。
(もし、守が大介さんのようにクロノストーンにされたら……ザナークを倒せば少なくとも守は戻って来る?)
サッカーを取り戻す自体は時空最強イレブンを集めてエルドラドへ直接乗り込むしかないだろうが、目的の一つである円堂を取り戻せば自分も嬉しいしチームの士気が上がるのではないか――瑞貴はそう思わずにいられなかった。
――雷門イレブンは音無春奈から『緊急の用件がある』と言われてロッカールームに集まっていた。しかし詳細まで教えてもらってないので天馬やフェイは何事だと問う。
「緊急の用件って……」
「何かあったんですか?」
「豪炎寺さんが大介さんに渡してくれって。これを」
春奈が胸ポケットから取り出したのは一枚の古い写真だった。それを確認した大介が瑞貴の懐から飛び出す。
〈おおっ! 届いたか!〉
「大介さん、これは?」
〈坂本龍馬の写真だ!〉
「龍馬じゃと!?」
大介が写真に写っている人物の名を上げると、同じ名前故か錦龍馬が特に反応した。そして天馬は大介が頼んだモノだとすると、時空最強イレブンに関係する人物だと気づく。