炸裂! 孔明の力!!
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「あれはただの暴走した破壊するだけの力……もはやこれは試合ですらありません! それでもまだ、戦い続けますか?」
「「「「「!」」」」」
「孔明の言う通りだ! みんな! ここは逃げるぞ!」
「試合は引き分けってことで! ザナーク・ドメインのみんなも、早く逃げて!」
「「「「「!」」」」」
劉備に続いて瑞貴は雷門イレブンだけでなく、ザナーク・ドメインにも言った。それに彼らは驚きつつもザナークを見るが、自分たちでは止められない。
「うわあぁぁあああ!!」
「っ、マズい!」
「瑞貴! 急ぐんだ!」
「はい!」
シュテンを始め、ザナーク・ドメインもムーブモードでその場を去った。雷門メンバーを誘導していたので最後に残った瑞貴は劉備に呼ばれて自分も脱出に向かう際、もう一度ザナークに顔を振り向ける。
「守! その子をお願い!」
パアアッ……!
瑞貴はザナークに向かって円堂の名を呼んだ。そしてそれに返事をするかのようにザナークの懐から光が出たのを確認すると、今度こそ瑞貴もその場から脱出するのだった。
――雷門メンバーと劉備たちが屋敷の入口の前に到着すると、頂上の孔明の園から大きな煙が見えた。脱出中にも爆発が聞こえたし恐らくザナークの力が暴走した結果だろう。
「危なかったな……」
「孔明さんの言う通り、たまには逃げることも必要っちゅうことじゃな……」
あのままいたら無事じゃすまなかったのは間違いないので、霧野と錦は頂上を見ながらホッとした。劉備もまた全員に怪我がないことを確認すると孔明に顔を向ける。
「みんなを逃がしてくれたこと、礼を言うぞ」
「…………」
「やっとお前と話し合うことができるな。いや、何度も訪ねて行ってすまなかった。――だが、民の平和のためにはお前の力が必要なのだ! わしと共に戦ってくれ、孔明!」
「いいでしょう」
「いや、そうか。ダメか……――えっ!? いいのか?」
「そう言いましたが?」
二度も訪ねて行っても相手にしてもらえず、三度目で会えても興味を持ってもらえなかったのに、劉備の誘いを孔明はついに了承した。それでも劉備はなんだか信じられない気持ちで孔明に確認する。
「ホントか!? ホントにわしらと――」
「ただし、一つだけ条件があります。わたくしを部下ではなく『パートナー』とすること」
「ぱ、ぱーとなー?」
「同じ目的のために思ったことを言い合える、対等でありなくてはならない存在……そう、水と魚のような」
「兄者と対等だと!?」
劉備軍にとって孔明は新人も同然だ。それにいきなり大将でもある劉備と肩を並べる存在にしろという孔明に、関羽と張飛はふざけるなと思うが……。
「いいだろう!」
「「えっ!?/兄者!?」」
「構わん! 共に戦ってくれるのならな!」
「おおっ! 俺もそう思っていたんだ!」
劉備はアッサリと孔明の条件を承諾した。共に戦うに当たって立場など関係ないと言う義兄に、張飛は表情に戸惑いつつもいつものように同意する。
それでもあれほど拒んでいたのに、突然了承してくれた孔明の真意を劉備は知りたい。
「だが、何故考えを変えた?」
「見てみたくなりました。あなたのような人が、国を治めたらどうなるのかを。それに……わたくしがいなくては、あなたは戦に勝つことはできないでしょう」
「「何っ!?」」
またもや声を荒げるのは関羽と張飛だが、孔明は気にせず劉備に向かって白羽扇をつきつける。
「あなたの長所と短所は全く同じ。こうと決めたら曲げない強い意志と実行力……しかし、その強過ぎる意志によって痛い目に遭うことも多いでしょう。戦いではそれが致命的敗因となりうる」
「ウウッ……確かに……」
ザナーク・ドメインとのサッカーバトルでも、兵馬俑との試合でも、劉備の行動でチームがピンチになってしまうこともあった。それは劉備の考えを変えない思想が原因だ。
「「「「「!」」」」」
「孔明の言う通りだ! みんな! ここは逃げるぞ!」
「試合は引き分けってことで! ザナーク・ドメインのみんなも、早く逃げて!」
「「「「「!」」」」」
劉備に続いて瑞貴は雷門イレブンだけでなく、ザナーク・ドメインにも言った。それに彼らは驚きつつもザナークを見るが、自分たちでは止められない。
「うわあぁぁあああ!!」
「っ、マズい!」
「瑞貴! 急ぐんだ!」
「はい!」
シュテンを始め、ザナーク・ドメインもムーブモードでその場を去った。雷門メンバーを誘導していたので最後に残った瑞貴は劉備に呼ばれて自分も脱出に向かう際、もう一度ザナークに顔を振り向ける。
「守! その子をお願い!」
パアアッ……!
瑞貴はザナークに向かって円堂の名を呼んだ。そしてそれに返事をするかのようにザナークの懐から光が出たのを確認すると、今度こそ瑞貴もその場から脱出するのだった。
――雷門メンバーと劉備たちが屋敷の入口の前に到着すると、頂上の孔明の園から大きな煙が見えた。脱出中にも爆発が聞こえたし恐らくザナークの力が暴走した結果だろう。
「危なかったな……」
「孔明さんの言う通り、たまには逃げることも必要っちゅうことじゃな……」
あのままいたら無事じゃすまなかったのは間違いないので、霧野と錦は頂上を見ながらホッとした。劉備もまた全員に怪我がないことを確認すると孔明に顔を向ける。
「みんなを逃がしてくれたこと、礼を言うぞ」
「…………」
「やっとお前と話し合うことができるな。いや、何度も訪ねて行ってすまなかった。――だが、民の平和のためにはお前の力が必要なのだ! わしと共に戦ってくれ、孔明!」
「いいでしょう」
「いや、そうか。ダメか……――えっ!? いいのか?」
「そう言いましたが?」
二度も訪ねて行っても相手にしてもらえず、三度目で会えても興味を持ってもらえなかったのに、劉備の誘いを孔明はついに了承した。それでも劉備はなんだか信じられない気持ちで孔明に確認する。
「ホントか!? ホントにわしらと――」
「ただし、一つだけ条件があります。わたくしを部下ではなく『パートナー』とすること」
「ぱ、ぱーとなー?」
「同じ目的のために思ったことを言い合える、対等でありなくてはならない存在……そう、水と魚のような」
「兄者と対等だと!?」
劉備軍にとって孔明は新人も同然だ。それにいきなり大将でもある劉備と肩を並べる存在にしろという孔明に、関羽と張飛はふざけるなと思うが……。
「いいだろう!」
「「えっ!?/兄者!?」」
「構わん! 共に戦ってくれるのならな!」
「おおっ! 俺もそう思っていたんだ!」
劉備はアッサリと孔明の条件を承諾した。共に戦うに当たって立場など関係ないと言う義兄に、張飛は表情に戸惑いつつもいつものように同意する。
それでもあれほど拒んでいたのに、突然了承してくれた孔明の真意を劉備は知りたい。
「だが、何故考えを変えた?」
「見てみたくなりました。あなたのような人が、国を治めたらどうなるのかを。それに……わたくしがいなくては、あなたは戦に勝つことはできないでしょう」
「「何っ!?」」
またもや声を荒げるのは関羽と張飛だが、孔明は気にせず劉備に向かって白羽扇をつきつける。
「あなたの長所と短所は全く同じ。こうと決めたら曲げない強い意志と実行力……しかし、その強過ぎる意志によって痛い目に遭うことも多いでしょう。戦いではそれが致命的敗因となりうる」
「ウウッ……確かに……」
ザナーク・ドメインとのサッカーバトルでも、兵馬俑との試合でも、劉備の行動でチームがピンチになってしまうこともあった。それは劉備の考えを変えない思想が原因だ。