炸裂! 孔明の力!!
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「みなさん! ここは逃げましょう!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
まさかの孔明の提案に、天馬たち雷門メンバーだけでなく劉備たちも驚きの声を上げた。
「に、逃げるって……」
「今のままなら、最善の策は『逃げる』ことです」
「わしは何も成し遂げずに逃げることはできん!」
天才と言われた孔明の意見に反対の意見を出す劉備。しかし孔明は驚くことなく白羽扇を口元に当てて劉備を横目で見る。
「わたくしは『今のままでは』と言いました。逃げないと言うのならば、状況を打開する策が必要です。ですが、皆は満身創痍……信助(カレ)もザナークの力に怯えてしまい、立ち向かう気力がもうないはず。――すでに、勝敗は見えています」
「確かに全てお前の言う通りだ……――だが、わしは好かん!」
「えっ?」
胸を張って堂々と宣言した劉備に孔明は今度こそ驚いた。続けて劉備は信助に向かって大声を上げる。
「信助! まだ戦いは終わっておらんぞ!? あきらめていいのか!?」
「劉備さん……。でも、僕の力じゃザナークのシュートを止めることは……」
「ワハハハハッ! 確実にムリだろうな!」
「「「「「えっ!?」」」」」
劉備には何かシュートを止める策でもあるのかと思ったのにまさかの否定だった。それも高笑い付きで。
「わしも一人では曹操に太刀打ちできん! だからみんながいるんだ」
「えっ?」
「関羽や張飛……多くの仲間がいてくれたから、わしはここにおる。どれだけ不様にやられてもあきらめないのはな、共に力を合わせて守りたいモノがあるからだ!」
「守りたいモノ……?」
「『民』だ! 曹操に国を追われても尚、わしに付いて来てくれた民たち! わしはいつも民が笑い、伸び伸びと暮らせる国を作りたい! 皆の笑顔がないとわしは死んでしまうんだ! 水がなくては生きられれぬ魚のようにな! その民を守るために強い国を作る必要がある。その国を作るまで、わしはあきらめん!」
劉備の言葉に今まで共に戦ってきた関羽も張飛も頷いていた。たとえ誰かが『そんなの夢物語だ』とバカにされることがあっても、劉備なら実現できるかもしれない……そんな人を惹きつけるカリスマ性が彼にあったのだ。
「信助、守りたいモノがお前にもあるんだろう? だからわしらの時代まで寄って来たんだろう」
「劉備さん……!」
先ほどまであきらめて眉を下げていた信助だが、劉備の言葉を聞いて再び引き締まった表情をする。
(そうだ。僕たちが負けたら、サッカーがなくなっちゃうんだよね。ザナーク・ドメイン……ホントに強くて怖い相手だ。でも、これまでもスゴく強い相手と何度も戦って、その度に天馬やみんなと力を合わせて戦ってきたじゃないか! サッカーがなくなったら、僕は僕じゃなくなっちゃうんだ!)
決意が固まった信助は、両手に拳を作るとそれをぶつけ合った。もう今の信助に迷いなどない。
「守るんだ……サッカーを! みんなと一緒に!」
「「「「「うん!」」」」」
「劉備さん! 僕、やります!」
「ウム!」
「劉備様の言葉が、彼に力を与えたと言うのですか……?」
「これが我らの兄者・劉玄徳だ!」
「劉…玄徳……」
こんな形で力を与えるなど孔明は考えつかないので、信じられない気持ちで劉備を見た。もちろん劉備も自分が伝えたいことを言ったので無意識かもしれないが、それこそが劉備だと関羽が言うと孔明は白羽扇を口元に当てて呟く。
「雨宮くん、ゴールはもう大丈夫だよ! だから点を取りに行って!」
「っ!」
「劉備さんの言葉で目が覚めた! どんな相手だって、どんなシュートからだって、僕はもう逃げない! 雷門ゴールは僕が守る!」
「西園くん……!」
「信助……!」
小さい体なのにゴールを守る信助の姿はとても大きく見える。これこそが雨宮のかつてホーリーロードで見た姿であり、天馬にとって頼れるGKなのだ。
信助の心が成長したと感じたフェイは、ベンチにいるワンダバに顔を向ける。
「ワンダバ、今ならミキシマックスできるかも!」
「おおっ、そうか! とりゃあ!」
ワンダバは三度目の正直というように、ミキシマックスガンを劉備と信助に向かってそれぞれ撃った。
「ミキシマックスコンプリート!」
「うおおぉぉおおおお!」
信助は髪が青くなって量も増え、バンダナも白をベースに縞々模様に変わっていた。しかしその姿はより頼もしくゴールを守る主語神としてふさわしい姿だと瑞貴は喜びの声を上げる。
「やった! ついに信助くんが四人目の時空最強イレブンに!」
「できた……ミキシマックス! よし、絶対守る!」
「「「「「うん!」」」」」
劉備のおかげで信助だけじゃなく雷門イレブンも立ち直った。自分たちはサッカーを守るためにこうして時を渡って力を欲している。だからこそ信助がミキシマックスしたおかげで希望もできた。
「「「「「ええっ!?」」」」」
まさかの孔明の提案に、天馬たち雷門メンバーだけでなく劉備たちも驚きの声を上げた。
「に、逃げるって……」
「今のままなら、最善の策は『逃げる』ことです」
「わしは何も成し遂げずに逃げることはできん!」
天才と言われた孔明の意見に反対の意見を出す劉備。しかし孔明は驚くことなく白羽扇を口元に当てて劉備を横目で見る。
「わたくしは『今のままでは』と言いました。逃げないと言うのならば、状況を打開する策が必要です。ですが、皆は満身創痍……信助(カレ)もザナークの力に怯えてしまい、立ち向かう気力がもうないはず。――すでに、勝敗は見えています」
「確かに全てお前の言う通りだ……――だが、わしは好かん!」
「えっ?」
胸を張って堂々と宣言した劉備に孔明は今度こそ驚いた。続けて劉備は信助に向かって大声を上げる。
「信助! まだ戦いは終わっておらんぞ!? あきらめていいのか!?」
「劉備さん……。でも、僕の力じゃザナークのシュートを止めることは……」
「ワハハハハッ! 確実にムリだろうな!」
「「「「「えっ!?」」」」」
劉備には何かシュートを止める策でもあるのかと思ったのにまさかの否定だった。それも高笑い付きで。
「わしも一人では曹操に太刀打ちできん! だからみんながいるんだ」
「えっ?」
「関羽や張飛……多くの仲間がいてくれたから、わしはここにおる。どれだけ不様にやられてもあきらめないのはな、共に力を合わせて守りたいモノがあるからだ!」
「守りたいモノ……?」
「『民』だ! 曹操に国を追われても尚、わしに付いて来てくれた民たち! わしはいつも民が笑い、伸び伸びと暮らせる国を作りたい! 皆の笑顔がないとわしは死んでしまうんだ! 水がなくては生きられれぬ魚のようにな! その民を守るために強い国を作る必要がある。その国を作るまで、わしはあきらめん!」
劉備の言葉に今まで共に戦ってきた関羽も張飛も頷いていた。たとえ誰かが『そんなの夢物語だ』とバカにされることがあっても、劉備なら実現できるかもしれない……そんな人を惹きつけるカリスマ性が彼にあったのだ。
「信助、守りたいモノがお前にもあるんだろう? だからわしらの時代まで寄って来たんだろう」
「劉備さん……!」
先ほどまであきらめて眉を下げていた信助だが、劉備の言葉を聞いて再び引き締まった表情をする。
(そうだ。僕たちが負けたら、サッカーがなくなっちゃうんだよね。ザナーク・ドメイン……ホントに強くて怖い相手だ。でも、これまでもスゴく強い相手と何度も戦って、その度に天馬やみんなと力を合わせて戦ってきたじゃないか! サッカーがなくなったら、僕は僕じゃなくなっちゃうんだ!)
決意が固まった信助は、両手に拳を作るとそれをぶつけ合った。もう今の信助に迷いなどない。
「守るんだ……サッカーを! みんなと一緒に!」
「「「「「うん!」」」」」
「劉備さん! 僕、やります!」
「ウム!」
「劉備様の言葉が、彼に力を与えたと言うのですか……?」
「これが我らの兄者・劉玄徳だ!」
「劉…玄徳……」
こんな形で力を与えるなど孔明は考えつかないので、信じられない気持ちで劉備を見た。もちろん劉備も自分が伝えたいことを言ったので無意識かもしれないが、それこそが劉備だと関羽が言うと孔明は白羽扇を口元に当てて呟く。
「雨宮くん、ゴールはもう大丈夫だよ! だから点を取りに行って!」
「っ!」
「劉備さんの言葉で目が覚めた! どんな相手だって、どんなシュートからだって、僕はもう逃げない! 雷門ゴールは僕が守る!」
「西園くん……!」
「信助……!」
小さい体なのにゴールを守る信助の姿はとても大きく見える。これこそが雨宮のかつてホーリーロードで見た姿であり、天馬にとって頼れるGKなのだ。
信助の心が成長したと感じたフェイは、ベンチにいるワンダバに顔を向ける。
「ワンダバ、今ならミキシマックスできるかも!」
「おおっ、そうか! とりゃあ!」
ワンダバは三度目の正直というように、ミキシマックスガンを劉備と信助に向かってそれぞれ撃った。
「ミキシマックスコンプリート!」
「うおおぉぉおおおお!」
信助は髪が青くなって量も増え、バンダナも白をベースに縞々模様に変わっていた。しかしその姿はより頼もしくゴールを守る主語神としてふさわしい姿だと瑞貴は喜びの声を上げる。
「やった! ついに信助くんが四人目の時空最強イレブンに!」
「できた……ミキシマックス! よし、絶対守る!」
「「「「「うん!」」」」」
劉備のおかげで信助だけじゃなく雷門イレブンも立ち直った。自分たちはサッカーを守るためにこうして時を渡って力を欲している。だからこそ信助がミキシマックスしたおかげで希望もできた。