仰天! 孔明の館!!
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「なんにも、変わったことないよな……?」
「たぶん……」
「ないと思うよ……」
少しの疑問は残りつつも、倉間も狩屋も瑞貴も気のせいだと思って前を向いて先へ進むが……。
ガタンッ! ガタンッ!
「「「!?」」」
また音が二回もしたので振り向けば、心なしか先頭の兵馬俑が先ほどいた場所より近くに見える。
「さ、さっきより近づいてないか?」
「気のせいっスよ……」
「そう思いたい……」
疑問が深まるものだが、三人は何もないとそう思いこみつつ歩みを続けるが……。
ガタンッ! ガタンッ! ガタンッ!
「「「イッ!?」」」
「ささささ、さっきより!」
「き、気のせいっスよ!」
「もう早く出よう!」
「「「んっ!?」」」
ガタンッ! ガタンッ! ガタンッ……。
〈〈〈…………〉〉〉
倉間と狩屋と瑞貴は前を向いて進む振りをしてすぐにうしろを振り向くと――兵馬俑は確実に動いていた。兵馬俑はお互いの顔を一度見合わせて再び三人に顔を向け、そして……。
〈ヴァー!〉
「「「ぎゃ――っ!!」」」
「兵馬俑が!」
「動いてる!?」
「カラクリ兵馬俑か!」
「ここでは分が悪い! 走れー!」
三人の悲鳴を訊いて天馬やフェイたちも振り向き、兵馬俑が動いているのを目撃した。関羽がただの兵馬俑ではないと言うと劉備は他の兵馬俑が動く前に奥へ行くよう促した。
奥に広い部屋を見つけたので、天馬や瑞貴たちは部屋に入り込むが、その部屋も兵馬俑があちこちにあった。しかもうしろには先ほどの兵馬俑で道が塞がっている。ここまで邪魔して来る孔明の仕掛けに劉備は歯を食いしばった。
「ええい、囲まれたか! 孔明め……これほどまでにわしに会いたくないというのか?」
「っ、どうすればいいんだ……!?」
ヒュ~……バンッ!
「ダバッ!?」
「えっ!? ちょっ! これってサッカーボール!?」
どこからか飛んできた物体がワンダバの顔面に当たり、天馬は驚きつつもキャッチすると、それは自分たちにとても馴染みあるサッカーボールだった。
さらに壁にある明かりが一斉に点くと、部屋にはこれまた見覚えのある白線に両端にあるゴール、さらには得点版……それを見て天馬は驚きの声を上げた。
「サッカーフィールド!?」
「そうか! これも孔明要塞の仕掛けなんだ!」
「この先に行くためには、サッカーでカラクリ兵馬俑たちに勝てってことだね……!」
「孔明はさっきのわしたちのサッカーバトルを、どこからか見ていたというわけか……」
フェイや信助がこの部屋のルールを理解すると、劉備は孔明がエルドラドとのサッカーを応用したのだとわかった。
兵馬俑はサッカーすること以外で特に襲いかかって来る様子はないので、菜花黄名子は間近で下から覗き込むように見る。錦もただの人形相手なら楽勝だと笑った。
「まさかお人形さんとサッカーするなんて思わなかったやんね~!」
「こりゃ楽勝ぜよ!」
「天馬、今度は僕にもやらせてほしい」
「ああ!」
「よろしくね、太陽!」
「――わしもキーパーとやらで出る!」
雨宮の参加に天馬もフェイも快く受けると、劉備までもが参加すると言い出したのだ。
「劉備さん……」
「僕がキーパーで出ます!」
「孔明に用があるのはわしだ。わしが出ないとなれば、勝ったところで会う資格を得られんではないか」
「勝たなきゃいけないんです! 僕がゴールを守ります!」
先ほどのサッカーバトルで劉備に対する不満が出たせいか、信助は劉備ではなく自分が出ると訴える。
「信助。劉備さんは一度決めたら曲げないんだから、しょうがないよ」
「それに、今回の相手はエルドラドじゃないし……」
「嫌だ! 僕が出る!」
天馬とフェイが説得してみるが信助は折れず、それどころか頑なに譲ろうとしない。
「たぶん……」
「ないと思うよ……」
少しの疑問は残りつつも、倉間も狩屋も瑞貴も気のせいだと思って前を向いて先へ進むが……。
ガタンッ! ガタンッ!
「「「!?」」」
また音が二回もしたので振り向けば、心なしか先頭の兵馬俑が先ほどいた場所より近くに見える。
「さ、さっきより近づいてないか?」
「気のせいっスよ……」
「そう思いたい……」
疑問が深まるものだが、三人は何もないとそう思いこみつつ歩みを続けるが……。
ガタンッ! ガタンッ! ガタンッ!
「「「イッ!?」」」
「ささささ、さっきより!」
「き、気のせいっスよ!」
「もう早く出よう!」
「「「んっ!?」」」
ガタンッ! ガタンッ! ガタンッ……。
〈〈〈…………〉〉〉
倉間と狩屋と瑞貴は前を向いて進む振りをしてすぐにうしろを振り向くと――兵馬俑は確実に動いていた。兵馬俑はお互いの顔を一度見合わせて再び三人に顔を向け、そして……。
〈ヴァー!〉
「「「ぎゃ――っ!!」」」
「兵馬俑が!」
「動いてる!?」
「カラクリ兵馬俑か!」
「ここでは分が悪い! 走れー!」
三人の悲鳴を訊いて天馬やフェイたちも振り向き、兵馬俑が動いているのを目撃した。関羽がただの兵馬俑ではないと言うと劉備は他の兵馬俑が動く前に奥へ行くよう促した。
奥に広い部屋を見つけたので、天馬や瑞貴たちは部屋に入り込むが、その部屋も兵馬俑があちこちにあった。しかもうしろには先ほどの兵馬俑で道が塞がっている。ここまで邪魔して来る孔明の仕掛けに劉備は歯を食いしばった。
「ええい、囲まれたか! 孔明め……これほどまでにわしに会いたくないというのか?」
「っ、どうすればいいんだ……!?」
ヒュ~……バンッ!
「ダバッ!?」
「えっ!? ちょっ! これってサッカーボール!?」
どこからか飛んできた物体がワンダバの顔面に当たり、天馬は驚きつつもキャッチすると、それは自分たちにとても馴染みあるサッカーボールだった。
さらに壁にある明かりが一斉に点くと、部屋にはこれまた見覚えのある白線に両端にあるゴール、さらには得点版……それを見て天馬は驚きの声を上げた。
「サッカーフィールド!?」
「そうか! これも孔明要塞の仕掛けなんだ!」
「この先に行くためには、サッカーでカラクリ兵馬俑たちに勝てってことだね……!」
「孔明はさっきのわしたちのサッカーバトルを、どこからか見ていたというわけか……」
フェイや信助がこの部屋のルールを理解すると、劉備は孔明がエルドラドとのサッカーを応用したのだとわかった。
兵馬俑はサッカーすること以外で特に襲いかかって来る様子はないので、菜花黄名子は間近で下から覗き込むように見る。錦もただの人形相手なら楽勝だと笑った。
「まさかお人形さんとサッカーするなんて思わなかったやんね~!」
「こりゃ楽勝ぜよ!」
「天馬、今度は僕にもやらせてほしい」
「ああ!」
「よろしくね、太陽!」
「――わしもキーパーとやらで出る!」
雨宮の参加に天馬もフェイも快く受けると、劉備までもが参加すると言い出したのだ。
「劉備さん……」
「僕がキーパーで出ます!」
「孔明に用があるのはわしだ。わしが出ないとなれば、勝ったところで会う資格を得られんではないか」
「勝たなきゃいけないんです! 僕がゴールを守ります!」
先ほどのサッカーバトルで劉備に対する不満が出たせいか、信助は劉備ではなく自分が出ると訴える。
「信助。劉備さんは一度決めたら曲げないんだから、しょうがないよ」
「それに、今回の相手はエルドラドじゃないし……」
「嫌だ! 僕が出る!」
天馬とフェイが説得してみるが信助は折れず、それどころか頑なに譲ろうとしない。