仰天! 孔明の館!!
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剣城に支えられながら立ち上がる瑞貴と、落とされた衝撃で咳をする黄名子を介抱する水鳥の二人は、最初の門を見て自分たちは穴から外に追い出されたのだと察する。
「おいおい、入口まで戻されちまったぞ……」
「どうやら不正解のようだね……」
「みたいだな。ハハハハハッ!」
「笑いごとじゃありません! 遠回りすることになってしまったんですよ!?」
「だからどうした? またやり直せばいい」
「キーパーは――」
「またその話か……」
「っ、キーパーは最後の砦なんです……。だからこそ、慎重にならなきゃいけないんです……」
「慎重になるが故に行動を起こせないのでは意味がない」
「僕が言いたいのは――!」
「わかったわかった」
本当に理解したのかはわからないが劉備は宥めるように信助に言うも、彼の機嫌が直ることはなかった。
――もう一度屋敷の中に入って問題の部屋に到着した。もちろん部屋に入った早々に扉は壁でなくなり、扉まで続く通路はなくなっている。
「今度は僕たちでやります。劉備さんは手を出さないでください!」
「わしはやりたいようにやる!」
「天馬、僕たちだけで早く謎を解こう」
「あ、うん……」
珍しく刺々しい信助の声音に天馬は戸惑いつつ了承した。信助が劉備を気に食わなくなったとしても、孔明に会うためには謎を解かないといけないことに変わりはないのだから。
フェイは縄でできたボールを手にとって見てみるが、特に変わった所は見当たらないと天馬に言う。
「このボールに何か仕掛けがあるのかな?」
「うーん……」
「っ! そうか……フェイ、ボールを」
ボール、炎、そして燭台、それを一直線の位置にあったことを思い出した剣城は、何か閃いたようでフェイからボールを受け取る。
「はあああっ!」
そして剣城はボールを床に置いて勢いよくシュートを撃つ。ボールは炎を通ったので燃え上がり、さらには一番奥の壁に反射して燭台に当たった衝撃で火が点いた。
するとあっという間に床と床の間の隙間に下から床が現れ、さらに奥の壁の一部が開くと扉が現れる。
「「「「「おおおっ!」」」」」
「やったー! 剣城!」
「京介くん、スゴい!
「よーし! 次行ってみよー!」
見事謎を解いた彼に天馬や瑞貴やワンダバたちは喜びの声を上げ、扉の奥にある通路へ向かうのだった。
「次は、どんな仕掛けですかね?」
「入ってみればわかるさ!」
通路を通って次の部屋の扉を見つけると、天馬と劉備はこの部屋にある謎はなんなのかと思いながら入ると――。
「こりゃなんぜよ!?」
「土でできた人形みたいだけど……」
窓もなく光が通路からのモノしかない石造りの部屋に、同じデザインの人形がズラリとたくさん並んであった。錦龍馬やフェイは見たことのないタイプの人形に不思議に思うと、関羽が説明する。
「『兵馬俑』だ」
「兵馬俑? それって、もともとお墓に埋める兵や馬の人形のことじゃ……?」
「なんでそんなモノが……?」
「とにかく先へ進もう」
霧野や天馬のように疑問は残るが、劉備は構わず奥へ進んで行くので雷門メンバーも続くことにした。
「なんか気味ワリィな……」
「プッ! ビビってんスか? 倉間せ~んぱい」
「っ、ンなことねぇよ!」
カタンッ。
「「ヒッ!」」
「ごめん、私は怖い……。二人共、逸れないで……」
「「フゥ……」」
倉間と狩屋はびっくりしたが、振り向けば無意識のあまりお守り代わりとして、首に下げている結婚指輪を握り締めている瑞貴の足音だと気づき、二人はどこか安心した表情でホッと息を吐いた。
「瑞貴姉さんってば、相変わらず怖いのダメだね~」
「瑞貴さんのほうがよっぽどビビってないっスか?」
「だって、まるで今にも動きそうで――」
ガタンッ!
「「「!」」」
大きな音に三人は一斉に振り向くが、そこには先ほど通った兵馬俑があるだけだった。
「おいおい、入口まで戻されちまったぞ……」
「どうやら不正解のようだね……」
「みたいだな。ハハハハハッ!」
「笑いごとじゃありません! 遠回りすることになってしまったんですよ!?」
「だからどうした? またやり直せばいい」
「キーパーは――」
「またその話か……」
「っ、キーパーは最後の砦なんです……。だからこそ、慎重にならなきゃいけないんです……」
「慎重になるが故に行動を起こせないのでは意味がない」
「僕が言いたいのは――!」
「わかったわかった」
本当に理解したのかはわからないが劉備は宥めるように信助に言うも、彼の機嫌が直ることはなかった。
――もう一度屋敷の中に入って問題の部屋に到着した。もちろん部屋に入った早々に扉は壁でなくなり、扉まで続く通路はなくなっている。
「今度は僕たちでやります。劉備さんは手を出さないでください!」
「わしはやりたいようにやる!」
「天馬、僕たちだけで早く謎を解こう」
「あ、うん……」
珍しく刺々しい信助の声音に天馬は戸惑いつつ了承した。信助が劉備を気に食わなくなったとしても、孔明に会うためには謎を解かないといけないことに変わりはないのだから。
フェイは縄でできたボールを手にとって見てみるが、特に変わった所は見当たらないと天馬に言う。
「このボールに何か仕掛けがあるのかな?」
「うーん……」
「っ! そうか……フェイ、ボールを」
ボール、炎、そして燭台、それを一直線の位置にあったことを思い出した剣城は、何か閃いたようでフェイからボールを受け取る。
「はあああっ!」
そして剣城はボールを床に置いて勢いよくシュートを撃つ。ボールは炎を通ったので燃え上がり、さらには一番奥の壁に反射して燭台に当たった衝撃で火が点いた。
するとあっという間に床と床の間の隙間に下から床が現れ、さらに奥の壁の一部が開くと扉が現れる。
「「「「「おおおっ!」」」」」
「やったー! 剣城!」
「京介くん、スゴい!
「よーし! 次行ってみよー!」
見事謎を解いた彼に天馬や瑞貴やワンダバたちは喜びの声を上げ、扉の奥にある通路へ向かうのだった。
「次は、どんな仕掛けですかね?」
「入ってみればわかるさ!」
通路を通って次の部屋の扉を見つけると、天馬と劉備はこの部屋にある謎はなんなのかと思いながら入ると――。
「こりゃなんぜよ!?」
「土でできた人形みたいだけど……」
窓もなく光が通路からのモノしかない石造りの部屋に、同じデザインの人形がズラリとたくさん並んであった。錦龍馬やフェイは見たことのないタイプの人形に不思議に思うと、関羽が説明する。
「『兵馬俑』だ」
「兵馬俑? それって、もともとお墓に埋める兵や馬の人形のことじゃ……?」
「なんでそんなモノが……?」
「とにかく先へ進もう」
霧野や天馬のように疑問は残るが、劉備は構わず奥へ進んで行くので雷門メンバーも続くことにした。
「なんか気味ワリィな……」
「プッ! ビビってんスか? 倉間せ~んぱい」
「っ、ンなことねぇよ!」
カタンッ。
「「ヒッ!」」
「ごめん、私は怖い……。二人共、逸れないで……」
「「フゥ……」」
倉間と狩屋はびっくりしたが、振り向けば無意識のあまりお守り代わりとして、首に下げている結婚指輪を握り締めている瑞貴の足音だと気づき、二人はどこか安心した表情でホッと息を吐いた。
「瑞貴姉さんってば、相変わらず怖いのダメだね~」
「瑞貴さんのほうがよっぽどビビってないっスか?」
「だって、まるで今にも動きそうで――」
ガタンッ!
「「「!」」」
大きな音に三人は一斉に振り向くが、そこには先ほど通った兵馬俑があるだけだった。