仰天! 孔明の館!!
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「なんか信助くん、スランプって感じ?」
「みたいだね」
「瑞貴さんも劉備さんになんか言わなくていいんスか?」
「う~ん……。ゴールを飛び出すキーパーなんて、守もよくやってたからね……」
円堂守が中学生時代からゴールを飛び出し、攻撃に加わったことは幾度もあった。確かにそのときは何度もヒヤヒヤさせられたものだが……。
「GKがゴールを離れることは『自分が加われば攻撃力が増す』と同時に、『自分がいなくてもみんながゴールを守ってくれる』という絶対の自信と信頼が必要なんだ」
「絶対の自信と……」
「信頼……」
「どちらも成功するにはチームワークがないと成り立たないものだからね。まあ、考え方は人それぞれだけど……」
狩屋と倉間と話しつつ、瑞貴は信助が劉備が見せたキーパーのあり方をどう受け止め、そしてどう考えるのかを見守ることにした。
通路の先に扉があったので中に入ると、床は正方形で区切られて床と床の間は底が見えない。フェイ=ルーンや瀬戸水鳥たちがいる場所の正方形の床の前には炎を灯している燭台があり、その奥には長方形の床に長めの通常の燭台があった。
「これが、孔明要塞の次の仕掛けか……」
「いかにもって感じだな」
ガラガラガラ――……ピシャンッ!
天井から落ちて来た壁により扉が閉ざされ、さらにはうしろの床の一部もなくなった。いきなりのことに狩屋と空野葵と山菜茜は声を上げる。
「なんだなんだ!?」
「扉が!」
「なくなっちゃった!」
「みんな、気をつけて! あの仕掛けも何があるかわからないよ」
「縄でできたボールと、燃える炎、それにあれは燭台……かな? どういうことだろう……?」
「全くわからん!」
瑞貴がみんなにそう注意を出すと、天馬は自分たちの前に直線上にある床の道具を見ながら呟くが、張飛のようにその意図はわからない。この部屋に他の道具は何もないようだ。
「悩むことはない! 火が点いているというのであれば、消せばいいだけだ!」
「俺も消すんじゃないかと思ってたんだ!」
「「「「「…………」」」」」
相変わらず劉備と意見を合わせたいのか、調子のいいだけか、張飛はまたしても劉備に同意したので天馬たちは肩をガクッと落としたり呆れていた。
しかし逆に、事はそう単純なモノではないのではないかと神童は声を上げる。
「待ってください! では、ボールや燭台の意味は?」
「わからん!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「そんないい加減な!」
「だが迷っていては先へは進めない!」
理由もナシに勢いで決めつけた劉備に信助は注意するが、劉備はそれに構わず張飛を呼ぶ。
「張飛!」
「うおおおっ! おりゃああ!!」
ビュンッ!
「「よっしゃあ!」」
ガコン――。
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
張飛が蛇矛(ダホウ)を勢いよく振り回すとその衝撃で炎は消えた。しかし劉備と張飛が喜ぶ中、雷門メンバーを含めた自分たちの床が落とされてしまう。ちなみに誰もいなくなった床は元に戻り、炎も誰の手も借りず再び灯った。
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
床に落とされた劉備や天馬たちは滑り台の如く勢いよく下に行った。挙げ句の果てに屋敷の外にある庭の一部が開き、その中からまたしても勢いよく飛び出て地面に叩きつけられるのだった。
「全くどうなって……――ぐわあっ!」
クラーク=ワンダバットは最後に飛び出た張飛の真下にいたため、彼の恰幅のある体格により潰された。
「イタタタ……」
「大丈夫ですか? 瑞貴さん」
「うん。京介くんが受け止めてくれたおかげで怪我はないよ。ありがとう」
「っ! い、いえ……」
飛ばされた際に剣城は瑞貴を抱き留めたので、瑞貴の笑顔が今までよりも近いので思わず顔が少し赤くなった。
「みたいだね」
「瑞貴さんも劉備さんになんか言わなくていいんスか?」
「う~ん……。ゴールを飛び出すキーパーなんて、守もよくやってたからね……」
円堂守が中学生時代からゴールを飛び出し、攻撃に加わったことは幾度もあった。確かにそのときは何度もヒヤヒヤさせられたものだが……。
「GKがゴールを離れることは『自分が加われば攻撃力が増す』と同時に、『自分がいなくてもみんながゴールを守ってくれる』という絶対の自信と信頼が必要なんだ」
「絶対の自信と……」
「信頼……」
「どちらも成功するにはチームワークがないと成り立たないものだからね。まあ、考え方は人それぞれだけど……」
狩屋と倉間と話しつつ、瑞貴は信助が劉備が見せたキーパーのあり方をどう受け止め、そしてどう考えるのかを見守ることにした。
通路の先に扉があったので中に入ると、床は正方形で区切られて床と床の間は底が見えない。フェイ=ルーンや瀬戸水鳥たちがいる場所の正方形の床の前には炎を灯している燭台があり、その奥には長方形の床に長めの通常の燭台があった。
「これが、孔明要塞の次の仕掛けか……」
「いかにもって感じだな」
ガラガラガラ――……ピシャンッ!
天井から落ちて来た壁により扉が閉ざされ、さらにはうしろの床の一部もなくなった。いきなりのことに狩屋と空野葵と山菜茜は声を上げる。
「なんだなんだ!?」
「扉が!」
「なくなっちゃった!」
「みんな、気をつけて! あの仕掛けも何があるかわからないよ」
「縄でできたボールと、燃える炎、それにあれは燭台……かな? どういうことだろう……?」
「全くわからん!」
瑞貴がみんなにそう注意を出すと、天馬は自分たちの前に直線上にある床の道具を見ながら呟くが、張飛のようにその意図はわからない。この部屋に他の道具は何もないようだ。
「悩むことはない! 火が点いているというのであれば、消せばいいだけだ!」
「俺も消すんじゃないかと思ってたんだ!」
「「「「「…………」」」」」
相変わらず劉備と意見を合わせたいのか、調子のいいだけか、張飛はまたしても劉備に同意したので天馬たちは肩をガクッと落としたり呆れていた。
しかし逆に、事はそう単純なモノではないのではないかと神童は声を上げる。
「待ってください! では、ボールや燭台の意味は?」
「わからん!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「そんないい加減な!」
「だが迷っていては先へは進めない!」
理由もナシに勢いで決めつけた劉備に信助は注意するが、劉備はそれに構わず張飛を呼ぶ。
「張飛!」
「うおおおっ! おりゃああ!!」
ビュンッ!
「「よっしゃあ!」」
ガコン――。
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
張飛が蛇矛(ダホウ)を勢いよく振り回すとその衝撃で炎は消えた。しかし劉備と張飛が喜ぶ中、雷門メンバーを含めた自分たちの床が落とされてしまう。ちなみに誰もいなくなった床は元に戻り、炎も誰の手も借りず再び灯った。
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
床に落とされた劉備や天馬たちは滑り台の如く勢いよく下に行った。挙げ句の果てに屋敷の外にある庭の一部が開き、その中からまたしても勢いよく飛び出て地面に叩きつけられるのだった。
「全くどうなって……――ぐわあっ!」
クラーク=ワンダバットは最後に飛び出た張飛の真下にいたため、彼の恰幅のある体格により潰された。
「イタタタ……」
「大丈夫ですか? 瑞貴さん」
「うん。京介くんが受け止めてくれたおかげで怪我はないよ。ありがとう」
「っ! い、いえ……」
飛ばされた際に剣城は瑞貴を抱き留めたので、瑞貴の笑顔が今までよりも近いので思わず顔が少し赤くなった。