劉備さんは面白い!
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「やったー! やったぞやったー! ハッハッハッー!」
「どう考えても、こいつが劉備たちのことを知っちょるとは思えないぜよ……」
「「兄者ー!」」
「ん?」
錦がそう言うと、道の奥から二人の屈強な男たちが駆け付けて来た。その二人は先ほどの男を中心として両隣に控えると、天馬たちを睨みつける。
「何者だ!?」
「兄者には指一本たりとも触れさせんわ!」
「「「「「わああっ!」」」」
髭の長い男が威嚇すると、次に体格のいい男が蛇矛(ダホウ)という武器を突きつけてきた。もちろんこの時代の武器も本物なので瑞貴たちは驚いて一歩下がった。
「待て待て。早まるんじゃない」
「おおっ! そうだ、早まってはいかん!」
大砲を押していた男がそう宥めると、体格のいい男は蛇矛(ダホウ)を治めてくれた。それを確認した瑞貴はとりあえず自分たちは不審者ではないと目的を話す。
「私たちは怪しい者ではありません。私たちは劉玄徳と諸葛孔明に会いに来たんです」
「ん? わしに?」
「『わし』?」
「ああ。劉玄徳はわしだが?」
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
「この人があの劉備!?」
まさか目的の一人がこの男――劉玄徳こと劉備とは思わず、天馬たちは大声を上げて盛大に驚いた。一応確認のため神童は男にもう一度問いかける。
「あなたが劉玄徳なんですか?」
「ああ。そしてこいつらがわしの義兄弟、関羽と張飛だ」
続けて劉備から先ほど現れた髭の長い男が関羽、蛇矛(ダホウ)を突きつけた男が張飛だと紹介された。
「豪炎寺さんが言ってたのと、ずいぶんイメージが違うね」
「うん……」
(この人が劉備さん……!)
天馬とフェイは顔を見合わせてそう言う。豪炎寺に説明してもらったとき浮かんでいたイメージとは違っていたようだ。そして信助はこの人物こそが四の力の持ち主で、自分がミキシマックスをする相手だと見据える。
「ということであれば、さっそく!」
「ん?」
「あっ……」
ミキシマックスガンを構えたワンダバはオーラを取ろうとしたが、関羽から睨みつけられるとミキシマックスガンを大砲の物陰に隠し、如意棒をバトンのように回してテヘペロした。一応見逃してはもらったが、関羽の殺気は本物だったので「危ない危ない……」と冷や汗をかくのだった。
「ハッ! 語るに落ちたな。兄者と孔明に会いに来たということは、お前ら曹操の差し金か!」
「「「「「わっ!」」」」」
「いや。曹操の差し金なら、とっくに手を出していただろう」
「おおっ! 俺も『手を出してた』って言いたかったんだ!」
再び張飛から蛇矛(ダホウ)を突きつけられたが、劉備の機転により引っ込められた。
「劉備さん! 話を聞いてください!」
「誰がお前らの話など!」
神童が信頼と自分たちの潔白を得るために声をかけるが、張飛よりこれで三度目の蛇矛(ダホウ)を突きつけられた。
「いいじゃないか。こいつを出すのを手伝ってもらった義理もあるし!」
「!」
「おおっ! 俺も話を聞こうとしてたんだ!」
自分たちはただなんの考えもなく手伝っただけなのに、劉備はそれを義理として受け取ったので信助は目を見開いた。そしてまた張飛は劉備の意見に合わせると蛇矛(ダホウ)を引っ込める。
「この二人って、いつもこんなことやってるんでしょうか?」
「だな……」
傍から見れば義兄弟と言うより漫才コンビのようなので葵と水鳥がコッソリと会話する中、瑞貴と神童は単刀直入に張飛たちに目的を言う。
「私たちは、この世界の人間ではありません。劉備さんと孔明さんの力を借りに、未来から来たんです!」
「未来から?」
「はい。俺たちの時代に大変な問題が起こっていて、それを解決するには劉備さんと孔明さんの力が必要なんです! お願いします! 力を貸してください!」
「…………」
瑞貴と神童の説明に劉備はずっと黙って真剣に聞いていた。彼がどう反応するのかと信助を始め雷門メンバーに緊張感が増して行く……。
「ハンッ! そんな話が信じられるか! たたっ斬ってやる!」
「フッ……ワハハハハハハッ! その冗談、気に入った! 今までで聞いた中で一番の冗談だ!」
「おおっ! 俺も『一番だ』って言ったかったんだ!」
「フッ。では、さっそく孔明に会いに行くか! もっとも、わしも会ったことはないんだがな!」
「「「「「え~……」」」」」
どうやらこの時代では孔明はまだ劉備の配下ではなく、それどころか対面すらしていないのかと霧野は問いかける。
「会ったことないんですか?」
「孔明ってのは難しい奴で、もう二回も出向いているのに会ってくれないんだ。一回目は……」
劉備は孔明の屋敷に初めて尋ねに行ったことを思い出しながら話す。何度もノックしたが反応しないが中にいるのは確かなので大声で呼びかけることにしたようだ。
『孔明! スッゴい面白い冗談を考えたんだ! 聞いてくれないか! ――布団が吹っ飛んでフトンと落ちて来たー!』
…………。
まさかのダジャレで呼び出そうとしたのだ。もちろん孔明は出て来なかったと言うので、当たり前なのではと天馬や瑞貴たちは呆気に取られる。
「どう考えても、こいつが劉備たちのことを知っちょるとは思えないぜよ……」
「「兄者ー!」」
「ん?」
錦がそう言うと、道の奥から二人の屈強な男たちが駆け付けて来た。その二人は先ほどの男を中心として両隣に控えると、天馬たちを睨みつける。
「何者だ!?」
「兄者には指一本たりとも触れさせんわ!」
「「「「「わああっ!」」」」
髭の長い男が威嚇すると、次に体格のいい男が蛇矛(ダホウ)という武器を突きつけてきた。もちろんこの時代の武器も本物なので瑞貴たちは驚いて一歩下がった。
「待て待て。早まるんじゃない」
「おおっ! そうだ、早まってはいかん!」
大砲を押していた男がそう宥めると、体格のいい男は蛇矛(ダホウ)を治めてくれた。それを確認した瑞貴はとりあえず自分たちは不審者ではないと目的を話す。
「私たちは怪しい者ではありません。私たちは劉玄徳と諸葛孔明に会いに来たんです」
「ん? わしに?」
「『わし』?」
「ああ。劉玄徳はわしだが?」
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
「この人があの劉備!?」
まさか目的の一人がこの男――劉玄徳こと劉備とは思わず、天馬たちは大声を上げて盛大に驚いた。一応確認のため神童は男にもう一度問いかける。
「あなたが劉玄徳なんですか?」
「ああ。そしてこいつらがわしの義兄弟、関羽と張飛だ」
続けて劉備から先ほど現れた髭の長い男が関羽、蛇矛(ダホウ)を突きつけた男が張飛だと紹介された。
「豪炎寺さんが言ってたのと、ずいぶんイメージが違うね」
「うん……」
(この人が劉備さん……!)
天馬とフェイは顔を見合わせてそう言う。豪炎寺に説明してもらったとき浮かんでいたイメージとは違っていたようだ。そして信助はこの人物こそが四の力の持ち主で、自分がミキシマックスをする相手だと見据える。
「ということであれば、さっそく!」
「ん?」
「あっ……」
ミキシマックスガンを構えたワンダバはオーラを取ろうとしたが、関羽から睨みつけられるとミキシマックスガンを大砲の物陰に隠し、如意棒をバトンのように回してテヘペロした。一応見逃してはもらったが、関羽の殺気は本物だったので「危ない危ない……」と冷や汗をかくのだった。
「ハッ! 語るに落ちたな。兄者と孔明に会いに来たということは、お前ら曹操の差し金か!」
「「「「「わっ!」」」」」
「いや。曹操の差し金なら、とっくに手を出していただろう」
「おおっ! 俺も『手を出してた』って言いたかったんだ!」
再び張飛から蛇矛(ダホウ)を突きつけられたが、劉備の機転により引っ込められた。
「劉備さん! 話を聞いてください!」
「誰がお前らの話など!」
神童が信頼と自分たちの潔白を得るために声をかけるが、張飛よりこれで三度目の蛇矛(ダホウ)を突きつけられた。
「いいじゃないか。こいつを出すのを手伝ってもらった義理もあるし!」
「!」
「おおっ! 俺も話を聞こうとしてたんだ!」
自分たちはただなんの考えもなく手伝っただけなのに、劉備はそれを義理として受け取ったので信助は目を見開いた。そしてまた張飛は劉備の意見に合わせると蛇矛(ダホウ)を引っ込める。
「この二人って、いつもこんなことやってるんでしょうか?」
「だな……」
傍から見れば義兄弟と言うより漫才コンビのようなので葵と水鳥がコッソリと会話する中、瑞貴と神童は単刀直入に張飛たちに目的を言う。
「私たちは、この世界の人間ではありません。劉備さんと孔明さんの力を借りに、未来から来たんです!」
「未来から?」
「はい。俺たちの時代に大変な問題が起こっていて、それを解決するには劉備さんと孔明さんの力が必要なんです! お願いします! 力を貸してください!」
「…………」
瑞貴と神童の説明に劉備はずっと黙って真剣に聞いていた。彼がどう反応するのかと信助を始め雷門メンバーに緊張感が増して行く……。
「ハンッ! そんな話が信じられるか! たたっ斬ってやる!」
「フッ……ワハハハハハハッ! その冗談、気に入った! 今までで聞いた中で一番の冗談だ!」
「おおっ! 俺も『一番だ』って言ったかったんだ!」
「フッ。では、さっそく孔明に会いに行くか! もっとも、わしも会ったことはないんだがな!」
「「「「「え~……」」」」」
どうやらこの時代では孔明はまだ劉備の配下ではなく、それどころか対面すらしていないのかと霧野は問いかける。
「会ったことないんですか?」
「孔明ってのは難しい奴で、もう二回も出向いているのに会ってくれないんだ。一回目は……」
劉備は孔明の屋敷に初めて尋ねに行ったことを思い出しながら話す。何度もノックしたが反応しないが中にいるのは確かなので大声で呼びかけることにしたようだ。
『孔明! スッゴい面白い冗談を考えたんだ! 聞いてくれないか! ――布団が吹っ飛んでフトンと落ちて来たー!』
…………。
まさかのダジャレで呼び出そうとしたのだ。もちろん孔明は出て来なかったと言うので、当たり前なのではと天馬や瑞貴たちは呆気に取られる。