誓いはこの旗の元に
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「バハムス!」
「「うおおおっ! てやあっ!」」
なんとかボールを奪われずに済んだオルガは空中からバハムスにパスを出すが、そこへ神童と霧野のダブルスライディングによりボールはラインの外へ転がって行った。
先に立ち上がった霧野は神童に手を差し伸べると、神童もまたそれを受け取って立ち上がった。
「神童。俺は……自分のことだけしか考えてなかった。そんな俺が強くなれるわけがない」
「お前らしい答えだな」
フッと笑ってそう言った神童に霧野も笑みを浮かべると、壁の上にいるジャンヌに向けて思いっきり叫ぶ。
「ジャンヌ!」
「!」
「俺は、やっとわかった! 俺のやるべきことが……俺にしかできないことが! 君にだってあるさ! 君だけができることが!」
「でも、私がいたってどうにもなりません……。神の声だって……本当かどうか……」
「自分を信じるんだ! 俺は信じる! ――君の言葉を!」
「!」
「君が神の言葉を信じているのなら、勝利に向かって突き進めるはずだ!」
「ランマル……!」
今までジャンヌはみんなが『自分の言葉』ではなく『神の言葉』を必要とし、自分は神の言葉を人々に伝える『伝言者』だとずっと思っていた。しかし霧野が『自分の言葉を信じる』と言ってくれてジャンヌは目を見開いた。
エイナムのスローイングで試合再開すると、すぐさまボールはガンマに渡ってしまう。
「レイザ!」
「うおおぉぉおおお!」
ディフェンスラインに戻った霧野がレイザの前に立ちはだかると、霧野のオーラが大きく解き放たれて形を作った。それは大きな旗を持って鎧をまとう、まるで戦乙女のような姿である。その名も――。
「戦騎士ブリュンヒルデ!」
「霧野!」
「霧野先輩!」
「……!」
とうとう霧野の秘めたる力が解放されて神童も天馬たちも嬉しそうに笑った。自分のやるべきことが見つかって想いが形となった霧野の化身に、ジャンヌはその目にしっかりと映していた。
「オフェンスコマンド04!」
【スピニングアッパー】
レイザは化身などに構わず必殺技で突破しようとしたが、霧野は化身でカットしてボールをラインの外に出す。同時に化身も消えたが、初めて出した化身の力に霧野は興奮と感動を覚える
「これが、化身の力……!」
もう一度霧野は壁を見上げ、ジャンヌに向かって叫ぶ。
「ジャンヌ! 君は自分自身の力を信じていないのか!? 君が見たモノを、自分自身の言葉を!」
「私、不安になっていた……自分のことですら……信じられなくなっていた……」
「そんな君に、どうして仲間たちが付いて来てくれる!?」
「っ! 信じなきゃ……自分自身を……!」
霧野の言葉にジャンヌは戦場を振り向いた。確かに自分が聞こえた神の声は他の者には聞こえない……だが、ジャンヌがその言葉を信じてフランスを救おうとするその姿に、フランスの多くの民たちは付いて行こうとしたのだ。
「私の役目……それは、剣を持って戦場に立つことじゃない。神の言葉を聞いて、仲間を鼓舞すること!」
ジャンヌは軍の旗を持って大きく振り回しつつ、戦場にいる仲間たちに伝わるように叫んだ。
「聞け! 同志たちよ!」
「「「「「!」」」」」
「勝利を信じ、その命を燃やし尽くすのだ! 必ずや神は、その勇気に応えてくださる! 私はこの旗に、我らの勝利を約束しよう!」
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
ジャンヌは『剣を持って戦う』のではなく『仲間たちへ応援』することを見つけた。そして兵たちもその応援に応えようと意気込んでいる。
自分を信じて声を出しフランスの兵の気持ちをまとめあげるジャンヌの姿に、雷門イレブンだけでなくプロトコル・オメガ3.0も動きを止めており、黄名子が嬉しそうに笑っているのを剣城が見つける。
「どうした、黄名子?」
「なんか、こういうの意気投合って言うんだろうなぁって……!」
「「うおおおっ! てやあっ!」」
なんとかボールを奪われずに済んだオルガは空中からバハムスにパスを出すが、そこへ神童と霧野のダブルスライディングによりボールはラインの外へ転がって行った。
先に立ち上がった霧野は神童に手を差し伸べると、神童もまたそれを受け取って立ち上がった。
「神童。俺は……自分のことだけしか考えてなかった。そんな俺が強くなれるわけがない」
「お前らしい答えだな」
フッと笑ってそう言った神童に霧野も笑みを浮かべると、壁の上にいるジャンヌに向けて思いっきり叫ぶ。
「ジャンヌ!」
「!」
「俺は、やっとわかった! 俺のやるべきことが……俺にしかできないことが! 君にだってあるさ! 君だけができることが!」
「でも、私がいたってどうにもなりません……。神の声だって……本当かどうか……」
「自分を信じるんだ! 俺は信じる! ――君の言葉を!」
「!」
「君が神の言葉を信じているのなら、勝利に向かって突き進めるはずだ!」
「ランマル……!」
今までジャンヌはみんなが『自分の言葉』ではなく『神の言葉』を必要とし、自分は神の言葉を人々に伝える『伝言者』だとずっと思っていた。しかし霧野が『自分の言葉を信じる』と言ってくれてジャンヌは目を見開いた。
エイナムのスローイングで試合再開すると、すぐさまボールはガンマに渡ってしまう。
「レイザ!」
「うおおぉぉおおお!」
ディフェンスラインに戻った霧野がレイザの前に立ちはだかると、霧野のオーラが大きく解き放たれて形を作った。それは大きな旗を持って鎧をまとう、まるで戦乙女のような姿である。その名も――。
「戦騎士ブリュンヒルデ!」
「霧野!」
「霧野先輩!」
「……!」
とうとう霧野の秘めたる力が解放されて神童も天馬たちも嬉しそうに笑った。自分のやるべきことが見つかって想いが形となった霧野の化身に、ジャンヌはその目にしっかりと映していた。
「オフェンスコマンド04!」
【スピニングアッパー】
レイザは化身などに構わず必殺技で突破しようとしたが、霧野は化身でカットしてボールをラインの外に出す。同時に化身も消えたが、初めて出した化身の力に霧野は興奮と感動を覚える
「これが、化身の力……!」
もう一度霧野は壁を見上げ、ジャンヌに向かって叫ぶ。
「ジャンヌ! 君は自分自身の力を信じていないのか!? 君が見たモノを、自分自身の言葉を!」
「私、不安になっていた……自分のことですら……信じられなくなっていた……」
「そんな君に、どうして仲間たちが付いて来てくれる!?」
「っ! 信じなきゃ……自分自身を……!」
霧野の言葉にジャンヌは戦場を振り向いた。確かに自分が聞こえた神の声は他の者には聞こえない……だが、ジャンヌがその言葉を信じてフランスを救おうとするその姿に、フランスの多くの民たちは付いて行こうとしたのだ。
「私の役目……それは、剣を持って戦場に立つことじゃない。神の言葉を聞いて、仲間を鼓舞すること!」
ジャンヌは軍の旗を持って大きく振り回しつつ、戦場にいる仲間たちに伝わるように叫んだ。
「聞け! 同志たちよ!」
「「「「「!」」」」」
「勝利を信じ、その命を燃やし尽くすのだ! 必ずや神は、その勇気に応えてくださる! 私はこの旗に、我らの勝利を約束しよう!」
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
ジャンヌは『剣を持って戦う』のではなく『仲間たちへ応援』することを見つけた。そして兵たちもその応援に応えようと意気込んでいる。
自分を信じて声を出しフランスの兵の気持ちをまとめあげるジャンヌの姿に、雷門イレブンだけでなくプロトコル・オメガ3.0も動きを止めており、黄名子が嬉しそうに笑っているのを剣城が見つける。
「どうした、黄名子?」
「なんか、こういうの意気投合って言うんだろうなぁって……!」