炎の中のサッカー!
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――ジャンヌがいるというオルレアン橋へ霧野たち雷門メンバーが駆け出すと、相手の砦のあちこちに火の手が上がっていた。
「燃えている……!」
「ジャンヌさんはあの向こうで……!」
剣や盾が交わる音や声が聞こえてくる。ジャンヌやオルレアンの兵士たちがあの中に勇気を振り絞って戦っているのだ。
「ジャンヌー!」
ザッ――。
一刻も早くジャンヌの元へ駆け出そうとする霧野たちの前に、あきらかにこの時代の者ではない少年が現れてフェイと天馬は目を見開く。
「お前は!?」
「誰だ!?」
「フフフフッ……俺はザナーク=アバロニク。名も無き小市民だ」
「ちゅーか名前あるじゃん」
「何をしに来たんだ!」
浜野がさり気なくツッコミを入れてフェイが目的を尋ねると、ザナーク=アバロニクはフッと笑う。
「俺と遊んでくれる奴を探しにな……」
☆☆☆☆☆
一方、イールやジルたちはジャンヌが出陣したことに心配するわけでもなくすぐ追いかけるわけでもなく、むしろ自分たちの許可なく行動したことに怒りを覚えていた。
「ジャンヌめ、勝手なことを!」
「早まったか」
「――何を言っておるか!」
「なんだ貴様、無礼な!」
現れた途端に大声を上げるフードを被った男に、イールとジルは剣に手をかけると男はフードを取る。なんと現れた顔はシノン城にいるはずの王太子・シャルルであった。
「「シャルル様!?」」
「ジャンヌ=ダルクに続くのだ!」
「な、なんと……」
「よいか! フランスの騎士の名誉にかけて、ジャンヌを守れ!」
「「「「「オオッ!!」」」」」
シャルルの号令にシノン城の兵士たちは意気込み、出陣することになった。
☆☆☆☆☆
シャルルたちが動き出したことを知らず、霧野はザナークに構わず進もうとしている。
「邪魔するな! 俺はジャンヌを助けなければならないんだ!」
しかしザナークのうしろに、ガンマを含めた十一人のプロトコル・オメガのメンバーが現れた。それに驚いて霧野も動きを止めると、ザナークは人差し指と中指を立てて前に出す。
「向こう岸に渡るにはふたーつ方法がある。『サッカーで俺に勝つ』か『それとも泳ぐ』か……もっとも、泳いだら邪魔するがな。フハハハハッ!」
「なんだって!?」
「クッ……!」
天馬と霧野がほぼ選択肢のないザナークの提案に歯を食いしばっていると、うしろからシャルルを始めシノン城の兵士たちが駆け付けて来る。
「ジャンヌ! そなたの戦い、見せてもらうぞ!」
「スタンバイしてもらうぜ!」
【フィールドメイクモード】
ザナークがスフィアデバイスの水色のボタンに手をかざす。すると橋に白線が引かれて両端にゴールが現れ、その周りに邪魔されないように薄い紫色の壁が現れた。
その中に入れたのはシャルルだけで、イールやジルたちは壁に阻まれて進めなくなった。さらに悪いことにこの壁はフィールドを囲うようにしているので、ジャンヌのいる敵陣まで進めなくなってしまったのだ。
「これは……!」
「聞かれる前に説明するぜ。ここからは試合が終わるまで出られない。ほ~らほら、早くしないと歴史が変わっちまうぜ?」
どっちみち試合をするしかないと霧野たちが歯を食いしばっていると、クラーク=ワンダバットが意気込んで前に出た。
「よし、ザナークとやら! 大監督・クラーク=ワンダバット様が、迎え撃つ!」
「監督とはなんだ?」
「えっ」
シャルルが隣にいる茜に尋ねると、完の徐は不思議に思いながらも応える。
「監督は全ての人に指示を出す一番偉い人……」
「つまり王ということか!」
茜の『一番偉い』と聞いて『王』と同じだと解釈したようだ。するとシャルルはワンダバの少し前まで進むと両手を腰に当てる。
「ならばこの試合、王太子・シャルルが監督を務めるぞ!」
「ダバ!?」
またもや監督の座を奪われてしまったので、ワンダバはショックを受けるようにズッコケた。
雷門イレブンがユニフォームに着替えて両チームがポジションに着くと、またもや矢嶋陽介が現れて実況する洗脳をかけられた。
《フランスの助っ人を買って出た雷門! 監督はシャルル王太子! 対するはザナーク=アバロニク率いるプロトコル・オメガ3.0! さあ、名高いオルレアン解放戦を背景に対決の幕が切って落とされる――っ!!》
相手の一部のメンバーが変わっているとはいえ、最初から知っているメンバーを含めておかしいと剣城やフェイが気づく。
「こいつら……!」
「様子が違う……!」
「ザナーク様とミキシマックスしたプロトコル・オメガ3.0の力……見せてやる」
「ええっ!?」
「なんだって!?」
「全員がミキシマックスしてるというのか!?」
ガンマの言葉に天馬や霧野や神童たちは驚いた。ベータのようなゴーストミキシマックスだろうが、その姿が変わるほどの力はない。ザナークはそれ以上の力を持っているというのだろう。
「燃えている……!」
「ジャンヌさんはあの向こうで……!」
剣や盾が交わる音や声が聞こえてくる。ジャンヌやオルレアンの兵士たちがあの中に勇気を振り絞って戦っているのだ。
「ジャンヌー!」
ザッ――。
一刻も早くジャンヌの元へ駆け出そうとする霧野たちの前に、あきらかにこの時代の者ではない少年が現れてフェイと天馬は目を見開く。
「お前は!?」
「誰だ!?」
「フフフフッ……俺はザナーク=アバロニク。名も無き小市民だ」
「ちゅーか名前あるじゃん」
「何をしに来たんだ!」
浜野がさり気なくツッコミを入れてフェイが目的を尋ねると、ザナーク=アバロニクはフッと笑う。
「俺と遊んでくれる奴を探しにな……」
☆☆☆☆☆
一方、イールやジルたちはジャンヌが出陣したことに心配するわけでもなくすぐ追いかけるわけでもなく、むしろ自分たちの許可なく行動したことに怒りを覚えていた。
「ジャンヌめ、勝手なことを!」
「早まったか」
「――何を言っておるか!」
「なんだ貴様、無礼な!」
現れた途端に大声を上げるフードを被った男に、イールとジルは剣に手をかけると男はフードを取る。なんと現れた顔はシノン城にいるはずの王太子・シャルルであった。
「「シャルル様!?」」
「ジャンヌ=ダルクに続くのだ!」
「な、なんと……」
「よいか! フランスの騎士の名誉にかけて、ジャンヌを守れ!」
「「「「「オオッ!!」」」」」
シャルルの号令にシノン城の兵士たちは意気込み、出陣することになった。
☆☆☆☆☆
シャルルたちが動き出したことを知らず、霧野はザナークに構わず進もうとしている。
「邪魔するな! 俺はジャンヌを助けなければならないんだ!」
しかしザナークのうしろに、ガンマを含めた十一人のプロトコル・オメガのメンバーが現れた。それに驚いて霧野も動きを止めると、ザナークは人差し指と中指を立てて前に出す。
「向こう岸に渡るにはふたーつ方法がある。『サッカーで俺に勝つ』か『それとも泳ぐ』か……もっとも、泳いだら邪魔するがな。フハハハハッ!」
「なんだって!?」
「クッ……!」
天馬と霧野がほぼ選択肢のないザナークの提案に歯を食いしばっていると、うしろからシャルルを始めシノン城の兵士たちが駆け付けて来る。
「ジャンヌ! そなたの戦い、見せてもらうぞ!」
「スタンバイしてもらうぜ!」
【フィールドメイクモード】
ザナークがスフィアデバイスの水色のボタンに手をかざす。すると橋に白線が引かれて両端にゴールが現れ、その周りに邪魔されないように薄い紫色の壁が現れた。
その中に入れたのはシャルルだけで、イールやジルたちは壁に阻まれて進めなくなった。さらに悪いことにこの壁はフィールドを囲うようにしているので、ジャンヌのいる敵陣まで進めなくなってしまったのだ。
「これは……!」
「聞かれる前に説明するぜ。ここからは試合が終わるまで出られない。ほ~らほら、早くしないと歴史が変わっちまうぜ?」
どっちみち試合をするしかないと霧野たちが歯を食いしばっていると、クラーク=ワンダバットが意気込んで前に出た。
「よし、ザナークとやら! 大監督・クラーク=ワンダバット様が、迎え撃つ!」
「監督とはなんだ?」
「えっ」
シャルルが隣にいる茜に尋ねると、完の徐は不思議に思いながらも応える。
「監督は全ての人に指示を出す一番偉い人……」
「つまり王ということか!」
茜の『一番偉い』と聞いて『王』と同じだと解釈したようだ。するとシャルルはワンダバの少し前まで進むと両手を腰に当てる。
「ならばこの試合、王太子・シャルルが監督を務めるぞ!」
「ダバ!?」
またもや監督の座を奪われてしまったので、ワンダバはショックを受けるようにズッコケた。
雷門イレブンがユニフォームに着替えて両チームがポジションに着くと、またもや矢嶋陽介が現れて実況する洗脳をかけられた。
《フランスの助っ人を買って出た雷門! 監督はシャルル王太子! 対するはザナーク=アバロニク率いるプロトコル・オメガ3.0! さあ、名高いオルレアン解放戦を背景に対決の幕が切って落とされる――っ!!》
相手の一部のメンバーが変わっているとはいえ、最初から知っているメンバーを含めておかしいと剣城やフェイが気づく。
「こいつら……!」
「様子が違う……!」
「ザナーク様とミキシマックスしたプロトコル・オメガ3.0の力……見せてやる」
「ええっ!?」
「なんだって!?」
「全員がミキシマックスしてるというのか!?」
ガンマの言葉に天馬や霧野や神童たちは驚いた。ベータのようなゴーストミキシマックスだろうが、その姿が変わるほどの力はない。ザナークはそれ以上の力を持っているというのだろう。