炎の中のサッカー!
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中世フランス時代にやってきた雷門メンバーは、ジャンヌ=ダルクと出会い交流を深めていった。
するとジャンヌはイングランド軍に包囲されたオルレアンの町を救うため、シノン城へ行きシャルル王子に援軍を頼みに向かう。護衛として松風天馬、井上瑞貴、フェイ=ルーン、霧野蘭丸、剣城京介、菜花黄名子も共に行くことになる。
「ヒドい……」
「長い間戦争が続いているのです」
「だからジャンヌさんが立ち上がったんですね」
天馬が道中の戦場の跡を見て悲しそうに呟くと、瑞貴はこの光景を失くすためにジャンヌが立ち上がったのだと言う。
「神が私に『フランスを救え』と告げられました。でも……」
「その話をシャルル王子が信じてくれるかが、問題だな」
剣城の言う通り、本来ならばにわかに信じ難い話なのだ。しかし「でも!」と天馬が声を上げる。
「歴史ではジャンヌは王子に会えるはずなんだよね?」
「歴史は不安定になってる。門前払いを食らう可能性は充分あるね」
「そんな……」
もともと自分たちが来たことで歴史が少し変わっているのだ。フェイが歴史通りにいかないかもしれないと言うと、天馬は眉を下げた。
「大丈夫だ、ジャンヌ」
「!」
「俺たちが付いてる」
「ありがとう……!」
霧野の励ましに、先ほどまで不安な表情をしていたジャンヌは少し元気が出たのは微笑んだ。
「あっ、お城だ」
「神よ、私に勇気を……」
天馬がシノン城が見えてきたことに気づくと、ジャンヌは十字架を握り締めて神に祈る。
馬車を降りて門前まで来たジャンヌ一行。近くで見るとおとぎ話にあるような大きな城に、天馬と霧野は感嘆の声を漏らす。
「これがシノン城……」
「シャルル王子の城か……」
「フランスの運命の対面だ……」
「ジャンヌ……」
「…………」
剣城とフェイも少なからず緊張しているのかそう呟くと、一番緊張して不安なジャンヌが顔をうつむけた。そんな彼女に黄名子と瑞貴が声をかける。
「ここまで来たんだから、当たって砕けろやんね! がんばろ、ジャンヌさん!」
「私たちも付いていますから!」
「はい……!」
励ましの言葉をもらって幾分か緊張が紛れたのか弱々しく微笑むと、ジャンヌは門番にシャルル王子へ取り次ぎを頼んだ。ジャンヌのことはシノン城にも伝わっているようで、中庭に通されることになった。
☆☆☆☆☆
シノン城の謁見の間では、使者がジャンヌたちの到着を知らせにやってきた。
「ジャンヌ=ダルクが来た?」
「ひとまず、中庭に控えさせています」
「追い返しましょう! 神の声を聞いたなど、嘘に決まっておる!」
「しかし兵士たちの中には、ジャンヌを神の使いと信じる者もいます」
ラ=イールは即刻追い返すべきだと言うが、ジル=ド=レは追い返せばシノン城の名に傷がつくと危惧している。
「余に面白い考えがある。フッフッフッ」
何かを思いついた王子・シャルルはニヤリと笑うのだった。
☆☆☆☆☆
門前払いはされずに済んだものの、中庭の中央に集まる自分たちをシノン城の兵士たちが四方に囲むように見張っていた。
「私、疑われているんですね」
「あんなの気にすることないやんね!」
黄名子が励ますもジャンヌの脳裏にはイングランド軍に支配されているオルレアンのことを思い、1秒たりとも時間が惜しいと危惧している。
「一刻も早く、オルレアンに援軍を送らなければならないというのに……!」
「ここで不安な顔をしていたら、うまくいくものもいかなくなるぞ」
「ランマル……」
「『ジャンヌ=ダルクはフランスを救う』――それが正しい歴史さ!」
「そうそう! ジャンヌ=ダルクは英雄やんね! ドーンと構えてればいいよ! 神のお告げでも、そう言ってたんでしょ?」
「フフッ。そうですね」
霧野やフェイや黄名子が明るく話しかけてくれたので、ジャンヌは面白そうに笑ってくれた。すると取り次いできた使者が戻って来る。
「ジャンヌ。王太子様がお呼びだ」
「「「「「「!」」」」」」
「わかりました!」
「よかったね、ジャンヌ!」
許可をもらったのでジャンヌが城の中へと歩き出し、天馬も続こうとするが……――使者に立ち塞がれてしまう。
するとジャンヌはイングランド軍に包囲されたオルレアンの町を救うため、シノン城へ行きシャルル王子に援軍を頼みに向かう。護衛として松風天馬、井上瑞貴、フェイ=ルーン、霧野蘭丸、剣城京介、菜花黄名子も共に行くことになる。
「ヒドい……」
「長い間戦争が続いているのです」
「だからジャンヌさんが立ち上がったんですね」
天馬が道中の戦場の跡を見て悲しそうに呟くと、瑞貴はこの光景を失くすためにジャンヌが立ち上がったのだと言う。
「神が私に『フランスを救え』と告げられました。でも……」
「その話をシャルル王子が信じてくれるかが、問題だな」
剣城の言う通り、本来ならばにわかに信じ難い話なのだ。しかし「でも!」と天馬が声を上げる。
「歴史ではジャンヌは王子に会えるはずなんだよね?」
「歴史は不安定になってる。門前払いを食らう可能性は充分あるね」
「そんな……」
もともと自分たちが来たことで歴史が少し変わっているのだ。フェイが歴史通りにいかないかもしれないと言うと、天馬は眉を下げた。
「大丈夫だ、ジャンヌ」
「!」
「俺たちが付いてる」
「ありがとう……!」
霧野の励ましに、先ほどまで不安な表情をしていたジャンヌは少し元気が出たのは微笑んだ。
「あっ、お城だ」
「神よ、私に勇気を……」
天馬がシノン城が見えてきたことに気づくと、ジャンヌは十字架を握り締めて神に祈る。
馬車を降りて門前まで来たジャンヌ一行。近くで見るとおとぎ話にあるような大きな城に、天馬と霧野は感嘆の声を漏らす。
「これがシノン城……」
「シャルル王子の城か……」
「フランスの運命の対面だ……」
「ジャンヌ……」
「…………」
剣城とフェイも少なからず緊張しているのかそう呟くと、一番緊張して不安なジャンヌが顔をうつむけた。そんな彼女に黄名子と瑞貴が声をかける。
「ここまで来たんだから、当たって砕けろやんね! がんばろ、ジャンヌさん!」
「私たちも付いていますから!」
「はい……!」
励ましの言葉をもらって幾分か緊張が紛れたのか弱々しく微笑むと、ジャンヌは門番にシャルル王子へ取り次ぎを頼んだ。ジャンヌのことはシノン城にも伝わっているようで、中庭に通されることになった。
☆☆☆☆☆
シノン城の謁見の間では、使者がジャンヌたちの到着を知らせにやってきた。
「ジャンヌ=ダルクが来た?」
「ひとまず、中庭に控えさせています」
「追い返しましょう! 神の声を聞いたなど、嘘に決まっておる!」
「しかし兵士たちの中には、ジャンヌを神の使いと信じる者もいます」
ラ=イールは即刻追い返すべきだと言うが、ジル=ド=レは追い返せばシノン城の名に傷がつくと危惧している。
「余に面白い考えがある。フッフッフッ」
何かを思いついた王子・シャルルはニヤリと笑うのだった。
☆☆☆☆☆
門前払いはされずに済んだものの、中庭の中央に集まる自分たちをシノン城の兵士たちが四方に囲むように見張っていた。
「私、疑われているんですね」
「あんなの気にすることないやんね!」
黄名子が励ますもジャンヌの脳裏にはイングランド軍に支配されているオルレアンのことを思い、1秒たりとも時間が惜しいと危惧している。
「一刻も早く、オルレアンに援軍を送らなければならないというのに……!」
「ここで不安な顔をしていたら、うまくいくものもいかなくなるぞ」
「ランマル……」
「『ジャンヌ=ダルクはフランスを救う』――それが正しい歴史さ!」
「そうそう! ジャンヌ=ダルクは英雄やんね! ドーンと構えてればいいよ! 神のお告げでも、そう言ってたんでしょ?」
「フフッ。そうですね」
霧野やフェイや黄名子が明るく話しかけてくれたので、ジャンヌは面白そうに笑ってくれた。すると取り次いできた使者が戻って来る。
「ジャンヌ。王太子様がお呼びだ」
「「「「「「!」」」」」」
「わかりました!」
「よかったね、ジャンヌ!」
許可をもらったのでジャンヌが城の中へと歩き出し、天馬も続こうとするが……――使者に立ち塞がれてしまう。