鎧の少女
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「あなたも、食べます?」
「うん!」
「どうぞ」
ジャンヌから受け取ってさっそく食べてみた黄名子は、あまりのおいしさに両手を頬に当てて感激する。
「う~ん! おいしいやんね!」
「みなさんもどうぞ」
「あ、ありがとう!」
「どれどれ?」
「そんなにうまいんか?」
霧野と黄名子の反応で気になっていたのか、瑞貴と剣城を除いて天馬や水鳥や錦龍馬たちは次々にジャンヌの元へ行き、キャンディを受け取った。
「うん! 確かにおいしい!」
「自然で優しい味ですね!」
「うん!」
輝も葵も水鳥もキャンディのおいしさで笑顔になる中、少し離れた場所で両腕を組んで木に持たれている剣城と、中身は大人なので積極的にねだらない瑞貴の元に、黄名子が二人の分もジャンヌから受け取って持って来た。
「はい! 剣城と瑞貴さんも!」
「…………」
「ありがとう」
「どう?」
「うまい……!」
「ホント、おいしいね!」
キャンディは確かにおいしくて二人にも好評だ。その様子をジャンヌは眉を下げながらも嬉しそうに見ていたので、葵と茜と水鳥はジャンヌの人柄を少し知れたと思った。
「普通の女の子ですよね」
「可愛い……!」
「――ジャンヌ!」
「「「「「!」」」」」
ジャンヌのキャンディのおかげですっかりほのぼのとした空気になったが、他の兵士たちの警戒はまだ解けておらず、貫録のある兵士が声を上げる。
「何をしておるのだ!?」
「えっ! えっと……『心配り』です!」
「違うような気がするが……」
「こうやって、相手を知るために交流することが大事なんです」
「そうだよね!」
「そうそう! 大事やんね!」
ジャンヌの発言に神童は意味が違うと思ったが、ジャンヌはまず決めつけずに交流して知ろうと言う。その心意気に天馬と黄名子も同意した。
「なんでもいい! 早くこいつらをどうするか決めてくれ!」
「「「「「!」」」」」
「えっとですね……とにかく、このままにはしておけません。連れて行きましょう、ヴォークルールへ」
どうやらジャンヌのおかげでこの場は事なきを得て、彼女と一緒に行動できそうだ。
☆☆☆☆☆
ヴォークルールにあるジャンヌの拠点へ来れたのはいいものの、ジャンヌ以外の兵士たちの警戒は相変わらずだ。今も自分たちを建物の中庭に入れてくれたのはいいが、出入り口から鋭い目で見張られている。
見張りの兵士たちを見たあと、居たたまれない気持ちでいる天馬は苦笑しながら剣城たちに顔を向ける。
「なんだか変なことになっちゃったね……」
「ああ……」
「もしかしたら、僕たちもこの戦争に駆り出されるんじゃ……!」
「それどころか、敵のスパイとして処刑されちゃうんじゃないですか!?」
「ちょいちょい、それは勘弁!」
輝の言うことも一理あるが、一番可能性があるのは速水の推測なので浜野はさすがに焦った。
「ジャンヌ=ダルクとは出会えたのに……。瑞貴さん、なんとかなりませんか?」
「なんとかしたいのは山々だけど、ヘタに動くとそれこそ『スパイ』という烙印を押されてしまうよ」
「今は、様子を見るしかありませんね……」
瑞貴の言う通り、妙な行動をすればジャンヌの言うことなど構わずに即座に兵士が動くだろうと、神童も同意した。
「なんとかして、ミキシマックスのチャンスを見つけてみせるよ」
「でも、あのジャンヌさんとミキシマックスして強くなれるんかな?」
「ウーム……」
不安そうな黄名子の言葉に錦も両腕を組んで唸った。戦場の中で戦う少女にしては、あまりにも雰囲気がかけ離れている。
「うん!」
「どうぞ」
ジャンヌから受け取ってさっそく食べてみた黄名子は、あまりのおいしさに両手を頬に当てて感激する。
「う~ん! おいしいやんね!」
「みなさんもどうぞ」
「あ、ありがとう!」
「どれどれ?」
「そんなにうまいんか?」
霧野と黄名子の反応で気になっていたのか、瑞貴と剣城を除いて天馬や水鳥や錦龍馬たちは次々にジャンヌの元へ行き、キャンディを受け取った。
「うん! 確かにおいしい!」
「自然で優しい味ですね!」
「うん!」
輝も葵も水鳥もキャンディのおいしさで笑顔になる中、少し離れた場所で両腕を組んで木に持たれている剣城と、中身は大人なので積極的にねだらない瑞貴の元に、黄名子が二人の分もジャンヌから受け取って持って来た。
「はい! 剣城と瑞貴さんも!」
「…………」
「ありがとう」
「どう?」
「うまい……!」
「ホント、おいしいね!」
キャンディは確かにおいしくて二人にも好評だ。その様子をジャンヌは眉を下げながらも嬉しそうに見ていたので、葵と茜と水鳥はジャンヌの人柄を少し知れたと思った。
「普通の女の子ですよね」
「可愛い……!」
「――ジャンヌ!」
「「「「「!」」」」」
ジャンヌのキャンディのおかげですっかりほのぼのとした空気になったが、他の兵士たちの警戒はまだ解けておらず、貫録のある兵士が声を上げる。
「何をしておるのだ!?」
「えっ! えっと……『心配り』です!」
「違うような気がするが……」
「こうやって、相手を知るために交流することが大事なんです」
「そうだよね!」
「そうそう! 大事やんね!」
ジャンヌの発言に神童は意味が違うと思ったが、ジャンヌはまず決めつけずに交流して知ろうと言う。その心意気に天馬と黄名子も同意した。
「なんでもいい! 早くこいつらをどうするか決めてくれ!」
「「「「「!」」」」」
「えっとですね……とにかく、このままにはしておけません。連れて行きましょう、ヴォークルールへ」
どうやらジャンヌのおかげでこの場は事なきを得て、彼女と一緒に行動できそうだ。
☆☆☆☆☆
ヴォークルールにあるジャンヌの拠点へ来れたのはいいものの、ジャンヌ以外の兵士たちの警戒は相変わらずだ。今も自分たちを建物の中庭に入れてくれたのはいいが、出入り口から鋭い目で見張られている。
見張りの兵士たちを見たあと、居たたまれない気持ちでいる天馬は苦笑しながら剣城たちに顔を向ける。
「なんだか変なことになっちゃったね……」
「ああ……」
「もしかしたら、僕たちもこの戦争に駆り出されるんじゃ……!」
「それどころか、敵のスパイとして処刑されちゃうんじゃないですか!?」
「ちょいちょい、それは勘弁!」
輝の言うことも一理あるが、一番可能性があるのは速水の推測なので浜野はさすがに焦った。
「ジャンヌ=ダルクとは出会えたのに……。瑞貴さん、なんとかなりませんか?」
「なんとかしたいのは山々だけど、ヘタに動くとそれこそ『スパイ』という烙印を押されてしまうよ」
「今は、様子を見るしかありませんね……」
瑞貴の言う通り、妙な行動をすればジャンヌの言うことなど構わずに即座に兵士が動くだろうと、神童も同意した。
「なんとかして、ミキシマックスのチャンスを見つけてみせるよ」
「でも、あのジャンヌさんとミキシマックスして強くなれるんかな?」
「ウーム……」
不安そうな黄名子の言葉に錦も両腕を組んで唸った。戦場の中で戦う少女にしては、あまりにも雰囲気がかけ離れている。