鎧の少女
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「ジャンヌ、こいつらきっとイングランドのスパイだ!」
「スパイ!?」
「えっ?」
まさかスパイと勘違いされると思わず黄名子は目を見開くと、とんだ濡れ衣を着せられそうになったので、天馬や神童は慌てて否定した。
「違う! 違います!」
「俺たちは未来から来たんです! あなたの力を借りに!」
「未来、から?」
「あっ!」
キョトンとするジャンヌに、我に返った神童は気まずそうにする。織田信長のこともあったので思わず口が滑ったのだろう。
「未来とはどういうことです?」
「それは……」
「ん~……」
ジャンヌは前に出ていた兵士の盾を押し退けると、神童に近づいて眼鏡を前に出したりうしろに下げたりと動かす。
「何してんの、あれ?」
「眼鏡が合ってないみたいですね」
浜野は不思議そうにするが、同じように眼鏡を掛けている速水は眼鏡の度と視点を合わせるためだとわかった。
ジャンヌは眼鏡を合わせながら神童と霧野を交互に見ると、霧野に顔を近づけて真剣な口調で問いかける。
「あの、答えてください」
「って、なんで霧野なんだよ?」
「相手、間違ってますよね……」
「ハァ……」
先に声を上げたのは神童なのにと水鳥は言うが、葵の言う通り眼鏡の度が合っていないため、発言したのが神童の隣いた霧野だとジャンヌは勘違いしているのだろう。逆に茜はそれ以上ジャンヌが神童に顔を近づけなくなったのでホッとしていた。
「それは……」
「ん?」
「つまり……」
「ん?」
霧野はどう答えればいいのか戸惑っている。このままではいけないと黄名子が恐れながらもある提案を出した。
「タイムジャンプしたこと正直に言ったらいいやんね……」
「理解、できないと思うけど……」
「うん。不思議なことは悪魔の仕業だと信じられていた時代だからね」
「確かに、マズいことになりかねない」
「そんな~……」
この時代には『魔女狩り』という行動もあったくらいだ。信長のときにはいかないと天馬もフェイも剣城も言うので、どうすればいいのかと黄名子は再び瑞貴にしがみつきながら苦笑する。
シャキン!
「どうした!? なんとか言え!」
「なっ! あっ……」
兵士が剣を突きつけてそう言うが、霧野はフェイたちの説明も聞いていたので正直に言う訳にもいかず戸惑うばかりだ。
「やはりスパイであろう。ならば、生かしておくわけにはいかん!」
「「「「「オオッ!」」」」」
「あっ、待ってください!」
すっかり自分たちを始末する気でいる兵士たちを止めたのは、まさかのジャンヌだ。しかし彼女の行動に理解できないと貫録のある兵士が尋ねる。
「何故止める!?」
「えっと…あの……あっ、そうだ!」
何か思いつた様子のジャンヌは、腰に下げていた小さな包みを手に取ると、中から一個のキャンディを出した。そしてそれを霧野に差し出す。
「えっ?」
「キャンディです。どうぞ」
「どうぞって……」
「食べてみてください」
「今!?」
「はい。今」
こんな状況なのにと霧野は思うが、ジャンヌの言われるまま受け取ると包みを取って食べてみる。
「おいしい!」
「よかった~! ん?」
霧野はキャンディ先ほどまで緊張してた顔が綻んだ。その様子にジャンヌがホッとしていると、瑞貴の背から出てきた黄名子がジャンヌに近づいて、興味津々にキャンディが入った袋を見る。
「スパイ!?」
「えっ?」
まさかスパイと勘違いされると思わず黄名子は目を見開くと、とんだ濡れ衣を着せられそうになったので、天馬や神童は慌てて否定した。
「違う! 違います!」
「俺たちは未来から来たんです! あなたの力を借りに!」
「未来、から?」
「あっ!」
キョトンとするジャンヌに、我に返った神童は気まずそうにする。織田信長のこともあったので思わず口が滑ったのだろう。
「未来とはどういうことです?」
「それは……」
「ん~……」
ジャンヌは前に出ていた兵士の盾を押し退けると、神童に近づいて眼鏡を前に出したりうしろに下げたりと動かす。
「何してんの、あれ?」
「眼鏡が合ってないみたいですね」
浜野は不思議そうにするが、同じように眼鏡を掛けている速水は眼鏡の度と視点を合わせるためだとわかった。
ジャンヌは眼鏡を合わせながら神童と霧野を交互に見ると、霧野に顔を近づけて真剣な口調で問いかける。
「あの、答えてください」
「って、なんで霧野なんだよ?」
「相手、間違ってますよね……」
「ハァ……」
先に声を上げたのは神童なのにと水鳥は言うが、葵の言う通り眼鏡の度が合っていないため、発言したのが神童の隣いた霧野だとジャンヌは勘違いしているのだろう。逆に茜はそれ以上ジャンヌが神童に顔を近づけなくなったのでホッとしていた。
「それは……」
「ん?」
「つまり……」
「ん?」
霧野はどう答えればいいのか戸惑っている。このままではいけないと黄名子が恐れながらもある提案を出した。
「タイムジャンプしたこと正直に言ったらいいやんね……」
「理解、できないと思うけど……」
「うん。不思議なことは悪魔の仕業だと信じられていた時代だからね」
「確かに、マズいことになりかねない」
「そんな~……」
この時代には『魔女狩り』という行動もあったくらいだ。信長のときにはいかないと天馬もフェイも剣城も言うので、どうすればいいのかと黄名子は再び瑞貴にしがみつきながら苦笑する。
シャキン!
「どうした!? なんとか言え!」
「なっ! あっ……」
兵士が剣を突きつけてそう言うが、霧野はフェイたちの説明も聞いていたので正直に言う訳にもいかず戸惑うばかりだ。
「やはりスパイであろう。ならば、生かしておくわけにはいかん!」
「「「「「オオッ!」」」」」
「あっ、待ってください!」
すっかり自分たちを始末する気でいる兵士たちを止めたのは、まさかのジャンヌだ。しかし彼女の行動に理解できないと貫録のある兵士が尋ねる。
「何故止める!?」
「えっと…あの……あっ、そうだ!」
何か思いつた様子のジャンヌは、腰に下げていた小さな包みを手に取ると、中から一個のキャンディを出した。そしてそれを霧野に差し出す。
「えっ?」
「キャンディです。どうぞ」
「どうぞって……」
「食べてみてください」
「今!?」
「はい。今」
こんな状況なのにと霧野は思うが、ジャンヌの言われるまま受け取ると包みを取って食べてみる。
「おいしい!」
「よかった~! ん?」
霧野はキャンディ先ほどまで緊張してた顔が綻んだ。その様子にジャンヌがホッとしていると、瑞貴の背から出てきた黄名子がジャンヌに近づいて、興味津々にキャンディが入った袋を見る。