鎧の少女
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「神よ、フランスをお守りください……」
鎧を身に纏った少女が手に持っている両端が羽根の形をした十字架に向けて祈り、そして空を見上げると……。
キラーン……!
「えっ? あれは……!」
☆☆☆☆☆
次の時空最強イレブンの力を手に入れるため、ジャンヌ=ダルクがいるという1427年のフランスへタイムジャンプした松風天馬や円堂瑞貴たち雷門イレブン。
黒煙を見つけた先は戦場となっており、少し離れて人がいない所へキャラバンを停めた。それからクラーク=ワンダバットのワンダバスイッチで、この時代に合わせた衣装を身に纏い、天馬や剣城京介たちは木々の陰からその様子をうかがう。
「本物の戦争だ……」
「ああ……」
「鎧に盾に剣……」
「リアルにゲームの世界だよ……」
「ちゅーか、防御力はどれくらいよ……」
「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ!」
「ヤバい……かなりヤバいですよ……!」
影山輝や西園信助や浜野海士が目の前の景色をゲームに例えているので、瀬戸水鳥が喝を入れるも戦争とは縁のない時代にいた自分たちにとっては、速水鶴正のように恐れるのが普通だろう。
「こんな状態で、どうやってジャンヌ=ダルクを探せばいいんだ?」
「ウム、ヴォークルールという町にいるはずなんだが……」
「彼女は『フランスの救世主』とも呼ばれていたんだし、逆に戦場にいてもおかしくないよね」
「――誰だ!?」
「「「「「!」」」」」
フェイ=ルーンとワンダバと瑞貴がジャンヌの居場所について話し合っている間、白い甲冑兵に見つかってしまった。
「どうしよう……!」
「っ……!」
「なんて説明したらいいのかな……?」
山菜茜や水鳥や葵が戸惑っていると、瑞貴が一歩前に出て兵士に告げる。
「戦いから逃げている内に、私たち道がわからなくなったんです。ヴォークルールへ行きたいんですが……」
「何?」
兵士は瑞貴を含めた雷門メンバーを見渡す。自分たちは甲冑も着ていないし武器も持っていないので、少しはやり過ごせるかと思ったが……。
「お前たち、異国の者か!」
「っ! そ、それは……」
逆に警戒されてしまったようで、どう答えるべきかと瑞貴が戸惑っていると、騒ぎを聞きつけて来たのか他の兵士も続々集まってきた。その中で貫録のある男が剣を構えつつ、先ほどの兵士の隣に立って状況を訊く。
「なんだこいつらは?」
「異国人のようです。道に迷ったとか言ってますが、どうも怪しい」
「怪しい?」
「ええ。ヴォークルールへ行きたいと」
「何? まさかジャンヌを狙って!」
「――ええと、どうでしょうね?」
「「!」」
柔らかい声が聞こえて兵士たちが振り向くと、同じ白い甲冑を着た少女が現れたので兵士は声を上げる。
「ジャンヌ!」
「この人が!?」
「わあっ!」
兵士が告げた名を訊いえt驚く天馬とは反対に、黄名子は嬉しそうに顔を綻ばす。確認のために神童は少女に尋ねる。
「あなたがジャンヌ=ダルク?」
「えっ? 何故私の名を?」
「なんか、イメージと違うね……」
「うん……」
「眼鏡っ娘」
「ちゅーか、戦う乙女って感じじゃないっしょ」
「コラコラ! みんな失礼でしょ!」
少女――ジャンヌを実際に見て、葵も信助も茜も浜野も本人を前に少し残念そうだったリ意外そうな顔をしたので、瑞貴は注意を入れた。
「フフッ!」
「うわあっ!」
「ちぃーっす! ウチ、黄名子! よろしく!」
「何をする!」
「っ!」
「なんか大袈裟やんね……」
黄名子は元気よくジャンヌの前に出て挨拶のポーズを取ったあと握手を求めたが、警戒している先ほどの兵士がジャンヌの前に立ちはだかった。相手は剣を構えているので瑞貴も黄名子の前にかばうように立つと、黄名子は瑞貴の背にしがみついた。
鎧を身に纏った少女が手に持っている両端が羽根の形をした十字架に向けて祈り、そして空を見上げると……。
キラーン……!
「えっ? あれは……!」
☆☆☆☆☆
次の時空最強イレブンの力を手に入れるため、ジャンヌ=ダルクがいるという1427年のフランスへタイムジャンプした松風天馬や円堂瑞貴たち雷門イレブン。
黒煙を見つけた先は戦場となっており、少し離れて人がいない所へキャラバンを停めた。それからクラーク=ワンダバットのワンダバスイッチで、この時代に合わせた衣装を身に纏い、天馬や剣城京介たちは木々の陰からその様子をうかがう。
「本物の戦争だ……」
「ああ……」
「鎧に盾に剣……」
「リアルにゲームの世界だよ……」
「ちゅーか、防御力はどれくらいよ……」
「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ!」
「ヤバい……かなりヤバいですよ……!」
影山輝や西園信助や浜野海士が目の前の景色をゲームに例えているので、瀬戸水鳥が喝を入れるも戦争とは縁のない時代にいた自分たちにとっては、速水鶴正のように恐れるのが普通だろう。
「こんな状態で、どうやってジャンヌ=ダルクを探せばいいんだ?」
「ウム、ヴォークルールという町にいるはずなんだが……」
「彼女は『フランスの救世主』とも呼ばれていたんだし、逆に戦場にいてもおかしくないよね」
「――誰だ!?」
「「「「「!」」」」」
フェイ=ルーンとワンダバと瑞貴がジャンヌの居場所について話し合っている間、白い甲冑兵に見つかってしまった。
「どうしよう……!」
「っ……!」
「なんて説明したらいいのかな……?」
山菜茜や水鳥や葵が戸惑っていると、瑞貴が一歩前に出て兵士に告げる。
「戦いから逃げている内に、私たち道がわからなくなったんです。ヴォークルールへ行きたいんですが……」
「何?」
兵士は瑞貴を含めた雷門メンバーを見渡す。自分たちは甲冑も着ていないし武器も持っていないので、少しはやり過ごせるかと思ったが……。
「お前たち、異国の者か!」
「っ! そ、それは……」
逆に警戒されてしまったようで、どう答えるべきかと瑞貴が戸惑っていると、騒ぎを聞きつけて来たのか他の兵士も続々集まってきた。その中で貫録のある男が剣を構えつつ、先ほどの兵士の隣に立って状況を訊く。
「なんだこいつらは?」
「異国人のようです。道に迷ったとか言ってますが、どうも怪しい」
「怪しい?」
「ええ。ヴォークルールへ行きたいと」
「何? まさかジャンヌを狙って!」
「――ええと、どうでしょうね?」
「「!」」
柔らかい声が聞こえて兵士たちが振り向くと、同じ白い甲冑を着た少女が現れたので兵士は声を上げる。
「ジャンヌ!」
「この人が!?」
「わあっ!」
兵士が告げた名を訊いえt驚く天馬とは反対に、黄名子は嬉しそうに顔を綻ばす。確認のために神童は少女に尋ねる。
「あなたがジャンヌ=ダルク?」
「えっ? 何故私の名を?」
「なんか、イメージと違うね……」
「うん……」
「眼鏡っ娘」
「ちゅーか、戦う乙女って感じじゃないっしょ」
「コラコラ! みんな失礼でしょ!」
少女――ジャンヌを実際に見て、葵も信助も茜も浜野も本人を前に少し残念そうだったリ意外そうな顔をしたので、瑞貴は注意を入れた。
「フフッ!」
「うわあっ!」
「ちぃーっす! ウチ、黄名子! よろしく!」
「何をする!」
「っ!」
「なんか大袈裟やんね……」
黄名子は元気よくジャンヌの前に出て挨拶のポーズを取ったあと握手を求めたが、警戒している先ほどの兵士がジャンヌの前に立ちはだかった。相手は剣を構えているので瑞貴も黄名子の前にかばうように立つと、黄名子は瑞貴の背にしがみついた。