みんなが帰ってきた!
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「ジャンヌ=ダルクというのは、歴史的戦争を勝利に導いた戦場のカリスマ。彼女には神の声を聞く力があったという説もある」
「お~!」
「ステキ!」
「うんうん!」
霧野の説明に、水鳥や茜や葵たちマネージャー組は感動して顔を輝かせる。その様子に瑞貴は微笑ましく笑みを浮かべながら、次の問題に移る。
「あとはその力を誰が受け継ぐかだけど……」
「はい! だったら女の子だし、やっぱりウチやんね! ウフッ、がんばります!」
〈よし! お前に任せる!〉
黄名子が手を上げて元気よく立候補した。それだけならまだいいが、アッサリと承諾したので神童は驚く。
「そんなんでいいんですか!?」
「そんなモンやんね! こういうの!」
「違うと思うぞ……」
あっけからんと大事なことを決めた大介だが、黄名子もまたあっけからんと同意する。神童は二人のどこかおかしな感覚に呆れた。
〈アーティファクトはすでに手配した!〉
「えっ? 誰に……?」
「大丈夫。大介さんの頼みで私が信頼できる人にお願いしたから」
「いつの間に!?」
天馬がいつの間にお願いしたのかと驚いたが、続けて瑞貴の言葉にさらに驚くのだった。
「で、提案なんだけど。ここからのタイムジャンプは十一人で行きたいんだ」
「数を限定するってことか?」
「そうなるね」
「何故だ?」
「タイムルートへの悪影響を考えて、タイムジャンプする人数を最小限にしたいんだ」
霧野と神童は疑問に思ったが、確かにフェイの言う通り雷門中サッカー部が全員で行ってしまうと予測不能な事態が起こってもおかしくはない。それを少しでも抑えるために人数制限するのだろう。
「ならば! メンバー選出は監督であるこの私が――」
〈いや! メンバーはミキシマックスの成功の可能性をかみしてこのわしが行う!〉
「おいおい! あなた石でしょうが!」
〈お前よりマシだわな!〉
「ちょい待ち! クマより石のほうがマシとはこれ如何に!?」
お互いの存在主張を表すように、大介はワンダバの鼻に自身を押しつけると、ワンダバもまた張り合って大介を押し返そうとしている。放っておけば延々と続きそうなので瑞貴とフェイが苦笑しながら止めた。
「まあまあ二人共、落ち着いて」
「ワンダバ、ここは大介さんにお願いすべきだと思うよ」
「……よかろう」
ワンダバは渋々ながらも了承して、大介から離れた。その顔は完全に不服そうであるが。
〈アーティファクトは明日入手できる予定だ! 故に出発は明日とする!〉
「今回のメンバーは?」
〈明日までに選んでおくとしよう! 瑞貴、今までのデータをわしに見せてくれ〉
「はい!」
霧野が問いかけるが、大介は以前タイムジャンプしたメンバー以外の実力は知らない。だからこそマインドコントロールがかかる直前まで集めた瑞貴のデータを元に大介は分析してメンバーを決めるつもりだ。
「ジャンヌ=ダルクか……」
「ウチ、やれるやんね~! ウフフフッ!」
「「「「「…………」」」」」
ミキシマックスができるのが嬉しいのか、ニヤニヤと笑いながら両腕を組んで体をクネクネと動かす黄名子に天馬たち全員苦笑するのだった。
――その後少し練習をして、夕方には解散となった。霧野は一人屋外サッカーグラウンドのそばに足を止めた。サッカー禁止令で白線やゴールはもうないが、その面影は残っている。
「昔はよく一緒に練習してたな……」
セカンドチームのユニフォームを着て、部活の練習前後は二人で自主特訓をしていた。ファーストチームになるために、自分たちがサッカーを始めた瑞貴のようになるために。
「お~!」
「ステキ!」
「うんうん!」
霧野の説明に、水鳥や茜や葵たちマネージャー組は感動して顔を輝かせる。その様子に瑞貴は微笑ましく笑みを浮かべながら、次の問題に移る。
「あとはその力を誰が受け継ぐかだけど……」
「はい! だったら女の子だし、やっぱりウチやんね! ウフッ、がんばります!」
〈よし! お前に任せる!〉
黄名子が手を上げて元気よく立候補した。それだけならまだいいが、アッサリと承諾したので神童は驚く。
「そんなんでいいんですか!?」
「そんなモンやんね! こういうの!」
「違うと思うぞ……」
あっけからんと大事なことを決めた大介だが、黄名子もまたあっけからんと同意する。神童は二人のどこかおかしな感覚に呆れた。
〈アーティファクトはすでに手配した!〉
「えっ? 誰に……?」
「大丈夫。大介さんの頼みで私が信頼できる人にお願いしたから」
「いつの間に!?」
天馬がいつの間にお願いしたのかと驚いたが、続けて瑞貴の言葉にさらに驚くのだった。
「で、提案なんだけど。ここからのタイムジャンプは十一人で行きたいんだ」
「数を限定するってことか?」
「そうなるね」
「何故だ?」
「タイムルートへの悪影響を考えて、タイムジャンプする人数を最小限にしたいんだ」
霧野と神童は疑問に思ったが、確かにフェイの言う通り雷門中サッカー部が全員で行ってしまうと予測不能な事態が起こってもおかしくはない。それを少しでも抑えるために人数制限するのだろう。
「ならば! メンバー選出は監督であるこの私が――」
〈いや! メンバーはミキシマックスの成功の可能性をかみしてこのわしが行う!〉
「おいおい! あなた石でしょうが!」
〈お前よりマシだわな!〉
「ちょい待ち! クマより石のほうがマシとはこれ如何に!?」
お互いの存在主張を表すように、大介はワンダバの鼻に自身を押しつけると、ワンダバもまた張り合って大介を押し返そうとしている。放っておけば延々と続きそうなので瑞貴とフェイが苦笑しながら止めた。
「まあまあ二人共、落ち着いて」
「ワンダバ、ここは大介さんにお願いすべきだと思うよ」
「……よかろう」
ワンダバは渋々ながらも了承して、大介から離れた。その顔は完全に不服そうであるが。
〈アーティファクトは明日入手できる予定だ! 故に出発は明日とする!〉
「今回のメンバーは?」
〈明日までに選んでおくとしよう! 瑞貴、今までのデータをわしに見せてくれ〉
「はい!」
霧野が問いかけるが、大介は以前タイムジャンプしたメンバー以外の実力は知らない。だからこそマインドコントロールがかかる直前まで集めた瑞貴のデータを元に大介は分析してメンバーを決めるつもりだ。
「ジャンヌ=ダルクか……」
「ウチ、やれるやんね~! ウフフフッ!」
「「「「「…………」」」」」
ミキシマックスができるのが嬉しいのか、ニヤニヤと笑いながら両腕を組んで体をクネクネと動かす黄名子に天馬たち全員苦笑するのだった。
――その後少し練習をして、夕方には解散となった。霧野は一人屋外サッカーグラウンドのそばに足を止めた。サッカー禁止令で白線やゴールはもうないが、その面影は残っている。
「昔はよく一緒に練習してたな……」
セカンドチームのユニフォームを着て、部活の練習前後は二人で自主特訓をしていた。ファーストチームになるために、自分たちがサッカーを始めた瑞貴のようになるために。