みんなが帰ってきた!
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黄名子の存在は天馬や瑞貴たちだけではなく、二百年後の未来にいるエルドラドにも予想外のことであり、トウドウ=ヘイキチは議員に尋ねる。
「あの少女は?」
「基本ルートには存在していなかった人物です。菜花黄名子と名乗っておりましたが……」
「タイムルートに誰かが植え付けた特異点か……。すぐに調べろ」
「はい」
エルドラドもまた、黄名子についての調査を行っていた。
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黄名子の疑問はさておき、これからのため練習するため屋内サッカーグラウンドに移動した雷門中サッカー部。そしてお披露目も兼ねて神童がミキシマックスの力をコントロールする実戦練習を始める。
「ミキシトランス・信長!」
「「「「「おおっ……!」」」」」
「これが信長の力か……!」
姿形だけでなく、ラインの外にまで神童から放たれる強いオーラを感じる倉間典人たち。相手にとって不足はないと三国は意気込む。
「さあ、その力を見せてみろ!」
三国の言葉を合図に、DFの天城と狩屋と霧野蘭丸が走り出した。
「はあああっ!」
神童はまず霧野を抜き、さらに天城と狩屋の間を一気に抜いた。そしてあとはゴールにいる三国だけであり、神童はボールを足で止めて構える。
「刹那ブースト!」
そのシュートは三国に必殺技を出す暇も与えないどころか手を伸ばすしかできず、そのままゴールに入った。
「スゴいじゃないか、神童!」
「さすがだド!」
「…………」
「「!」」
ミキシマックスを解いた神童に車田や天城たちが駆け寄る中、輪の端で霧野が眉を下げていたのを見つけたのは狩屋と瑞貴だけで、他のみんなは気づかなかった。
「これでエルドラドにも勝てるかもですね!」
「ちゅーかスゴ過ぎ!」
「いや、まだまだ使いこなせていない。これからもっと特訓が必要なんだ」
速水や浜野は絶賛するが、神童は精進が必要だと意気込んだ。
パアッ……!
「あっ」
ポケットの中が光ったことに気づいた瑞貴はそこから小さな巾着を取り出すと、中から大介が飛び出てみんなの中心の上に浮かんだ。
〈さあ、お前たち! そろそろ次に行くとするか!〉
「次の時空最強イレブン集め!」
「そうダバー!」
神童の力もお披露目したことだし次のステップに進もうと言う大介に、フェイとワンダバも張り切る。
〈では時空最強イレブン、その二番目となる存在!〉
「はい!」
〈次なるターゲットは、二の力――仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変える、カリスマDF!〉
…………。
「あ、あの~……?」
〈ん? わしか?〉
「「「「「だああっ!」」」」」
その続きの言葉を待っていたのに何も言わないので天馬が問いかけると、大介はキョトンとして体を傾けたので全員盛大にズッコケた。瑞貴もまた苦笑して大介に続きを促す。
「だ、大介さん……次のあれですよ。『例えて言うならば』って奴です」
〈ワ~ハッハッハッ! では……二の力――仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変える、カリスマDF! 例えて言うならば……『ジャンヌ=ダルク』だ!〉
「ジャンヌ……!」
「ダルク……!」
大介が上げた二の力を持つ人物を、天馬と信助はそれぞれ復唱した。