みんなが帰ってきた!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
戦国時代で一の力・織田信長のオーラを神童拓人が手に入れて時空最強イレブンの一人が誕生した。その時代の世話になった人に別れを告げ、松風天馬や円堂瑞貴たちは現代の雷門中へ戻ってきた。
「みんなは元に戻っているのかな?」
「そのはずだけど……」
「なんだか、ドキドキするね」
親善試合でかけられたマインドコントロールは、戦国時代でベータたちに勝利したことで解除された。しかし本当に解かれたのかは目にしていないので天馬やフェイ=ルーンや空野葵だけでなく、この場にいるみんなに不安がどこかにある。
全員ロッカールームを前にし、扉が開くと――。
「おっ! 帰って来たか!」
「コラコラ、先輩より後輩があとに来てどうするんだ」
「そうだド!」
「元に戻ったんですね!」
中にいる車田剛一や三国太一や天城大地はユニフォームを着ており、マインドコントロールをかけられたときサッカーが嫌いになった様子がどこにも見当たらない。
それを見た天馬や西園信助は嬉しそうに中に入って三人の前に立つ。
「よかった!」
「もう平気なんですか?」
「ああ。心に何か引っかかってた感じがあったんだが、今はもう大丈夫だ」
「そうだな。今はスッキリしてる」
「心が楽になった気がします」
三国や車田だけでなく、速水鶴正たち二年や一年のみんなもユニフォームを着てスッキリした顔でいた。確かにベータが元に戻してくれたんだと神童は感じる。
「俺たちがベータを倒したことで、みんなにかけられていたマインドコントロールが解けたんだ」
「そういうことになってたなんて、全然意識してないっちゅーか……」
「瑞貴姉さんに教わったことも嫌になるなんて、今思い出したら俺、恥ずかしいよ……」
「みんながサッカーが好きって気持ちを取り戻したことが、何より一番嬉しいことだよ」
「これでひとまず元通りってわけだな!」
浜野海士も狩屋マサキも、マインドコントロールをかけられてサッカーが嫌いになったことは無意識だろう。こうして解放された今、それが本心ではなくて瑞貴や瀬戸水鳥は安心した。
しかしまだ問題があると剣城京介とクラーク=ワンダバットは言う。
「いや。まだ円堂監督も大介さんも元に戻ってはいない」
「全てを取り戻すには、やはり時空最強の力が必要だ」
「まあまあ! 今はサッカー部が復活したことを喜ぶぜよ!」
「そうだよ天馬! キャプテンとして一言!」
「ええっ!? う、う~ん……」
錦龍馬が一乃七助と青山俊介の肩を抱きながら言うと、信助が突然の提案を出してきた。それに天馬は驚いて頭を悩ませながらモニターの前に移動する。
「よし、じゃあみんなに訊きますよ。――サッカーは好きか!?」
「「「「「オウッ!!」」」」」
拳を上げながら天馬がそう問うと、他のみんなも拳を上げて笑顔で元気よく答えた。
(よかった……! サッカー部が、みんなが帰ってきた!)
全員の表情を見て天馬は心底安心した。その様子を見て瑞貴も感動していると、ふとベンチを見て不思議に思う。
(これ、誰のスパイク?)
確かにこの場には全員いて、タイムジャンプ組を除けば全員ユニフォームを着てスパイクを履いている。しかしベンチのそばには誰も履いていないスパイクとボールがあった。……サッカー棟に鼻歌を歌いながら駆け出している少女が近づいているとは知らずに。
瑞貴がそんなことを考えている中、天馬は別のボールを取って扉のそばに向かうとみんなに告げる。
「じゃあ久しぶりに、みんなで練習しませんか?」
「いいね! やろうやろう!」
「待って、天馬くん」
信助が天馬の持っているボールを取って賛同すると、制止の声を上げたのは影山輝だった。
「サッカー禁止令が出てるんだよ?」
「あっ、そうだった……」
「せっかく豪炎寺さんがサッカー棟の取り壊しを引き延ばしてくれてるぜよ。ここなら簡単には見つからんぜよ!」
「う~ん……それもそうですね」
「アハハ……」
あっけからんと錦が言うので、輝と天馬は毒気を抜かれつつもどこか納得しているので積極的に反対もしなかった。
「みんなは元に戻っているのかな?」
「そのはずだけど……」
「なんだか、ドキドキするね」
親善試合でかけられたマインドコントロールは、戦国時代でベータたちに勝利したことで解除された。しかし本当に解かれたのかは目にしていないので天馬やフェイ=ルーンや空野葵だけでなく、この場にいるみんなに不安がどこかにある。
全員ロッカールームを前にし、扉が開くと――。
「おっ! 帰って来たか!」
「コラコラ、先輩より後輩があとに来てどうするんだ」
「そうだド!」
「元に戻ったんですね!」
中にいる車田剛一や三国太一や天城大地はユニフォームを着ており、マインドコントロールをかけられたときサッカーが嫌いになった様子がどこにも見当たらない。
それを見た天馬や西園信助は嬉しそうに中に入って三人の前に立つ。
「よかった!」
「もう平気なんですか?」
「ああ。心に何か引っかかってた感じがあったんだが、今はもう大丈夫だ」
「そうだな。今はスッキリしてる」
「心が楽になった気がします」
三国や車田だけでなく、速水鶴正たち二年や一年のみんなもユニフォームを着てスッキリした顔でいた。確かにベータが元に戻してくれたんだと神童は感じる。
「俺たちがベータを倒したことで、みんなにかけられていたマインドコントロールが解けたんだ」
「そういうことになってたなんて、全然意識してないっちゅーか……」
「瑞貴姉さんに教わったことも嫌になるなんて、今思い出したら俺、恥ずかしいよ……」
「みんながサッカーが好きって気持ちを取り戻したことが、何より一番嬉しいことだよ」
「これでひとまず元通りってわけだな!」
浜野海士も狩屋マサキも、マインドコントロールをかけられてサッカーが嫌いになったことは無意識だろう。こうして解放された今、それが本心ではなくて瑞貴や瀬戸水鳥は安心した。
しかしまだ問題があると剣城京介とクラーク=ワンダバットは言う。
「いや。まだ円堂監督も大介さんも元に戻ってはいない」
「全てを取り戻すには、やはり時空最強の力が必要だ」
「まあまあ! 今はサッカー部が復活したことを喜ぶぜよ!」
「そうだよ天馬! キャプテンとして一言!」
「ええっ!? う、う~ん……」
錦龍馬が一乃七助と青山俊介の肩を抱きながら言うと、信助が突然の提案を出してきた。それに天馬は驚いて頭を悩ませながらモニターの前に移動する。
「よし、じゃあみんなに訊きますよ。――サッカーは好きか!?」
「「「「「オウッ!!」」」」」
拳を上げながら天馬がそう問うと、他のみんなも拳を上げて笑顔で元気よく答えた。
(よかった……! サッカー部が、みんなが帰ってきた!)
全員の表情を見て天馬は心底安心した。その様子を見て瑞貴も感動していると、ふとベンチを見て不思議に思う。
(これ、誰のスパイク?)
確かにこの場には全員いて、タイムジャンプ組を除けば全員ユニフォームを着てスパイクを履いている。しかしベンチのそばには誰も履いていないスパイクとボールがあった。……サッカー棟に鼻歌を歌いながら駆け出している少女が近づいているとは知らずに。
瑞貴がそんなことを考えている中、天馬は別のボールを取って扉のそばに向かうとみんなに告げる。
「じゃあ久しぶりに、みんなで練習しませんか?」
「いいね! やろうやろう!」
「待って、天馬くん」
信助が天馬の持っているボールを取って賛同すると、制止の声を上げたのは影山輝だった。
「サッカー禁止令が出てるんだよ?」
「あっ、そうだった……」
「せっかく豪炎寺さんがサッカー棟の取り壊しを引き延ばしてくれてるぜよ。ここなら簡単には見つからんぜよ!」
「う~ん……それもそうですね」
「アハハ……」
あっけからんと錦が言うので、輝と天馬は毒気を抜かれつつもどこか納得しているので積極的に反対もしなかった。