夢の天下
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「……何? な、何がどうなったでおじゃる?」
未だ状況がつかめていない義元が混乱していると、同時に試合終了の法螺貝が響き渡る。とうとう今川軍――プロトコル・オメガ2.0に打ち勝つことができたので織田軍――雷門イレブンは喜び合った。
「信じられない……私たちが負けちゃうなんて……」
「雷門のみんなを元に戻してもらうよ」
「っ!」
「洗脳を解くんだ!」
呆然としていたベータの前にフェイが現れてそう言った。彼だけじゃなく他の雷門メンバーの選手もベータを取り囲んでいる。
しぶしぶながらもベータはスフィアデバイスを出すと、黄色いオーラをその中に吸い込んだ。
「解除しました。これでいいんでしょ」
「うん」
「っ、よかった……!」
ベータがマインドコントロールを解いたことを確認したフェイは天馬に向かって頷くと、天馬はホッとして胸に手を当てて息を吐いた。
しかしもう一つの問題があると神童と剣城はベータに強い口調で問う。
「円堂監督はどこだ!?」
「そいつの中に閉じ込められたはずだ!」
「もうここにはいないわ」
「なんじゃと!?」
「なら調べたら?」
ベータがフェイにスフィアデバイスを軽く投げ渡すと、フェイは左腕に装置を付けてスフィアデバイスを調べてみる。
「本当だ……この中にはいない!」
「そんな! じゃあ、円堂監督はどこに……!?」
「守……!」
「おっと」
天馬だけじゃなくベンチで聞いていた瑞貴もまたショックを受けて体がふらつくと、藤吉郎が支えてくれた。
☆☆☆☆☆
二百年後の未来・エルドラド本部の会議室で一連の試合を見ていた議員たち。ベータが任務に失敗して円堂守を取り返されるのも予想して、あらかじめスフィアデバイスから取り出していたのだ。
「円堂守を移送してよかったですな」
「フンッ。ベータの不安要素は分析できていた。あなたには、協力してもらいます」
トウドウ=ヘイキチの手には逆三角形の形をした紫色の石であり、中には大介と同じように『C』のマークがあった。
「そのクロノストーンが円堂守……」
「奴らはミキシマックスで力を増すつもりらしい。クロノストーンは魂の力を増幅させる……そして強い魂の力は他の魂を強く引き寄せるのだ。奴らが格の高い信長のオーラをミキシマックスできたのも、円堂大介のクロノストーンの影響に違いない。で、あれば、円堂大介と同等かそれ以上の力を持つであろう、円堂守の魂を利用させてもらおうじゃないか」
トウドウは円堂のクロノストーンを天井の明かりに向けて掲げた。そして中央のホログラムモニターに映る瑞貴を見てにやりと笑う。
「あとはマリアが手に入れば、我々のミッションの完遂もかなり早まるだろう」
☆☆☆☆☆
時を戻して戦国時代――円堂がいないということでどういうことか話し合っていたら、試合会場の上空にエルドラドのルートクラフトが現れた。そこから一筋の光がフィールドに降り立ち、現れたのは髪が逆立った少年である。
「情けないな、ベータ。それでもエルドラドに選ばれた管理者かい?」
「ガンマ……!」
「フッ。プロトコル・オメガ2.0もここまでだな」
「っ……!」
少年――ガンマから告げられた言葉に、ベータは悔しそうに歯を食いしばった。
「行こっか。マスターがお待ちだよ」
「…………」
そしてベータたちプロトコル・オメガ2.0は、ガンマと共にルートクラフトに乗って、この時代から去って行ったのだった。
未だ状況がつかめていない義元が混乱していると、同時に試合終了の法螺貝が響き渡る。とうとう今川軍――プロトコル・オメガ2.0に打ち勝つことができたので織田軍――雷門イレブンは喜び合った。
「信じられない……私たちが負けちゃうなんて……」
「雷門のみんなを元に戻してもらうよ」
「っ!」
「洗脳を解くんだ!」
呆然としていたベータの前にフェイが現れてそう言った。彼だけじゃなく他の雷門メンバーの選手もベータを取り囲んでいる。
しぶしぶながらもベータはスフィアデバイスを出すと、黄色いオーラをその中に吸い込んだ。
「解除しました。これでいいんでしょ」
「うん」
「っ、よかった……!」
ベータがマインドコントロールを解いたことを確認したフェイは天馬に向かって頷くと、天馬はホッとして胸に手を当てて息を吐いた。
しかしもう一つの問題があると神童と剣城はベータに強い口調で問う。
「円堂監督はどこだ!?」
「そいつの中に閉じ込められたはずだ!」
「もうここにはいないわ」
「なんじゃと!?」
「なら調べたら?」
ベータがフェイにスフィアデバイスを軽く投げ渡すと、フェイは左腕に装置を付けてスフィアデバイスを調べてみる。
「本当だ……この中にはいない!」
「そんな! じゃあ、円堂監督はどこに……!?」
「守……!」
「おっと」
天馬だけじゃなくベンチで聞いていた瑞貴もまたショックを受けて体がふらつくと、藤吉郎が支えてくれた。
☆☆☆☆☆
二百年後の未来・エルドラド本部の会議室で一連の試合を見ていた議員たち。ベータが任務に失敗して円堂守を取り返されるのも予想して、あらかじめスフィアデバイスから取り出していたのだ。
「円堂守を移送してよかったですな」
「フンッ。ベータの不安要素は分析できていた。あなたには、協力してもらいます」
トウドウ=ヘイキチの手には逆三角形の形をした紫色の石であり、中には大介と同じように『C』のマークがあった。
「そのクロノストーンが円堂守……」
「奴らはミキシマックスで力を増すつもりらしい。クロノストーンは魂の力を増幅させる……そして強い魂の力は他の魂を強く引き寄せるのだ。奴らが格の高い信長のオーラをミキシマックスできたのも、円堂大介のクロノストーンの影響に違いない。で、あれば、円堂大介と同等かそれ以上の力を持つであろう、円堂守の魂を利用させてもらおうじゃないか」
トウドウは円堂のクロノストーンを天井の明かりに向けて掲げた。そして中央のホログラムモニターに映る瑞貴を見てにやりと笑う。
「あとはマリアが手に入れば、我々のミッションの完遂もかなり早まるだろう」
☆☆☆☆☆
時を戻して戦国時代――円堂がいないということでどういうことか話し合っていたら、試合会場の上空にエルドラドのルートクラフトが現れた。そこから一筋の光がフィールドに降り立ち、現れたのは髪が逆立った少年である。
「情けないな、ベータ。それでもエルドラドに選ばれた管理者かい?」
「ガンマ……!」
「フッ。プロトコル・オメガ2.0もここまでだな」
「っ……!」
少年――ガンマから告げられた言葉に、ベータは悔しそうに歯を食いしばった。
「行こっか。マスターがお待ちだよ」
「…………」
そしてベータたちプロトコル・オメガ2.0は、ガンマと共にルートクラフトに乗って、この時代から去って行ったのだった。