夢の天下
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――今川軍のスローイングで試合再開。そうそうに剣城がボールを奪って織田軍のオフェンス陣が上がる中、神童は動かずにその場にいた。それは信長との話のあと、天馬とフェイも呼び出した藤吉郎が次の作戦を告げた。
『では、これからの作戦じゃ。神童、お前はボールに触れるな』
『えっ?』
『藤吉郎さん! それじゃダメなんです!』
『わかっておる。この勝負、試合に勝つだけでは足らんことはな』
『ウム!』
『そのために必要な作戦なんだよ』
ワンダバと瑞貴と顔を見合わせた藤吉郎は、この試合の本当の意味を理解した。
『だからこそ、ボールには触れるな! ――時が来るまではな』
その指示に従うため、神童は目を閉じた。棒立ち状態の神童にベータやレイザはふてぶてしく笑う。
「フンッ、あきらめたか」
「皆の者! 炎の如く攻めぃ!」
「「「「オウッ!」」」」
「ボールを奪え!」
「「「「はあっ!」」」」
藤吉郎のかけ声で織田軍のオフェンス陣が、ベータのかけ声で今川軍のディフェンス陣が出る。
攻めと守りの両方が一歩も引かない中、今川軍のオフェンス陣も参戦しようと動いたので、神童にはノーマークだ。
(誰も俺を見ていない……)
神童は確認のためにベンチに顔を向けると、藤吉郎も頷いていた。
「そうじゃ……気づかれぬよう静かにな」
駆け出した神童の足音はそれほど高いものではない。むしろそれが正解だと藤吉郎は言う。
その間に天馬と剣城と錦龍馬、そしてボールを持っているフェイは、今川軍に囲まれてしまった。これでもう動けまいとウォードはニヤリと笑う。
「進退極まったな」
「今だ! 神童くん!」
フェイはウォードとクオースの間にボールを出した。それはその先に走ってきた神童へ向けてパスだったのだ。
「っ、クソー!」
『静と動の使い分けこそ、戦術の極意!』
勢いよく足を振り上げたウォードに神童は信長の言葉を思い出すと、神童はあえて動かないでウォードに自滅させた。そのまま走り出し、完全フリーとなった神童に絶好のシュートチャンスが訪れる。
「はああぁぁあああ! 奏者マエストロ! アームド!」
奏者マエストロはオーラとなって神童の体に纏った。その姿はまるで燕尾服のようでいて、マントの代わりに音符に見立てたうしろ飾りがある清楚ながらもどこか華やかな姿だ。
「できた!」
「やったぜよ!」
とうとう神童も化身アームドを成功させ、天馬も錦も喜びの声を上げた。そして神童はボールを少し上げてシュート体勢に入る。
「いくぞ!」
「来い!」
「はああっ! ていっ!」
「キーパーコマンド03……――ぐわっ!」
そのままシュートを撃った神童に、ザノウは必殺技で対抗するが完全に発動する前にボールはゴールに突き刺さった。
《織田、同点に追いついた――っ!!》
「拓人様!」
「なんということでおじゃる!?」
「見事なり!」
ついに同点に追いついてお勝はマネージャー組と共に喜び、今川義元はガクッと肩を落とし、信長は神童のプレーを褒めた。
それぞれが喜んだり落ち込んだりする中、ワンダバのエキサイティングゲージがMAXになり、全身がピンク色になる。
「いいぞ神童!」
「ワンダバ、今の拓人くんならきっとできるよ!」
「ウム! 信長様!」
瑞貴に頷いたワンダバは、信長に顔を向けるとミキシマックスのことについて話した。自分たちが花見の宴で本当にしようとしていたことも含めて。
『では、これからの作戦じゃ。神童、お前はボールに触れるな』
『えっ?』
『藤吉郎さん! それじゃダメなんです!』
『わかっておる。この勝負、試合に勝つだけでは足らんことはな』
『ウム!』
『そのために必要な作戦なんだよ』
ワンダバと瑞貴と顔を見合わせた藤吉郎は、この試合の本当の意味を理解した。
『だからこそ、ボールには触れるな! ――時が来るまではな』
その指示に従うため、神童は目を閉じた。棒立ち状態の神童にベータやレイザはふてぶてしく笑う。
「フンッ、あきらめたか」
「皆の者! 炎の如く攻めぃ!」
「「「「オウッ!」」」」
「ボールを奪え!」
「「「「はあっ!」」」」
藤吉郎のかけ声で織田軍のオフェンス陣が、ベータのかけ声で今川軍のディフェンス陣が出る。
攻めと守りの両方が一歩も引かない中、今川軍のオフェンス陣も参戦しようと動いたので、神童にはノーマークだ。
(誰も俺を見ていない……)
神童は確認のためにベンチに顔を向けると、藤吉郎も頷いていた。
「そうじゃ……気づかれぬよう静かにな」
駆け出した神童の足音はそれほど高いものではない。むしろそれが正解だと藤吉郎は言う。
その間に天馬と剣城と錦龍馬、そしてボールを持っているフェイは、今川軍に囲まれてしまった。これでもう動けまいとウォードはニヤリと笑う。
「進退極まったな」
「今だ! 神童くん!」
フェイはウォードとクオースの間にボールを出した。それはその先に走ってきた神童へ向けてパスだったのだ。
「っ、クソー!」
『静と動の使い分けこそ、戦術の極意!』
勢いよく足を振り上げたウォードに神童は信長の言葉を思い出すと、神童はあえて動かないでウォードに自滅させた。そのまま走り出し、完全フリーとなった神童に絶好のシュートチャンスが訪れる。
「はああぁぁあああ! 奏者マエストロ! アームド!」
奏者マエストロはオーラとなって神童の体に纏った。その姿はまるで燕尾服のようでいて、マントの代わりに音符に見立てたうしろ飾りがある清楚ながらもどこか華やかな姿だ。
「できた!」
「やったぜよ!」
とうとう神童も化身アームドを成功させ、天馬も錦も喜びの声を上げた。そして神童はボールを少し上げてシュート体勢に入る。
「いくぞ!」
「来い!」
「はああっ! ていっ!」
「キーパーコマンド03……――ぐわっ!」
そのままシュートを撃った神童に、ザノウは必殺技で対抗するが完全に発動する前にボールはゴールに突き刺さった。
《織田、同点に追いついた――っ!!》
「拓人様!」
「なんということでおじゃる!?」
「見事なり!」
ついに同点に追いついてお勝はマネージャー組と共に喜び、今川義元はガクッと肩を落とし、信長は神童のプレーを褒めた。
それぞれが喜んだり落ち込んだりする中、ワンダバのエキサイティングゲージがMAXになり、全身がピンク色になる。
「いいぞ神童!」
「ワンダバ、今の拓人くんならきっとできるよ!」
「ウム! 信長様!」
瑞貴に頷いたワンダバは、信長に顔を向けるとミキシマックスのことについて話した。自分たちが花見の宴で本当にしようとしていたことも含めて。