夢の天下
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「どうすれば、化身アームドできる!?」
「…………」
神童だけでなく試合を見つつイライラが募っているのか、信長は扇子をパチンパチンといじり始めた。その動きと雰囲気で機嫌が悪いと気づいた前田利家はなんとか言葉を紡ぐ。
「押されて、おりますな……」
「蹴鞠戦といえど、負ければ織田の名に傷がつきます! やめさせましょうぞ!」
丹羽長秀は中止させるように言うが、信長は花見の宴のときのことを思い出していた。
『……残念ながら、信長様が天下を取られることはありません』
「神童拓人……か」
「「御屋形様!?」」
なんと今まで動かなかった信長が、椅子から立ち上がったのだ。
そんなことが起こっているとは露知らず、試合は相変わらず今川軍の優勢である。その素早いパス回しでオルガからドリム、ドリムからエイナムへとボールが渡った。
「き、来た……!」
「太助! 一夜城だ!」
一度破られたことで自信が落ちている仁悟たち。だけど天馬が必殺技を使うように叫んだので、五郎太と獅子丸は不安そうに太助に声をかける。
「太助……」
「やろう! やってみるしかない! ――いくぞ!」
「「あ、ああ!」」
「「「一夜城!」」」
「クッ!」
太助と獅子丸と五郎太の一夜城が、エイナムの猛攻を止めることができた。
「よし! いいぞ!」
「「「!」」」
信助の言葉と無事に止められてホッとする太助たち。自分たちの必殺技が全然通用しないというわけじゃなくて安心したようだ。
「こっちだ!」
「ふっ!」
「ふんっ!」
ベータがボールを回すように言ったのでエイナムがパスを出した。だが、そこへ天馬がジャンプして間に入ると見事パスカットする。
「剣城!」
「神童先輩!」
着地と同時にターンした天馬は剣城にボールを回すと、それを受け取った剣城も前線に走る神童にパスを出した。
「焦るな神童! パスするのじゃ!」
「そこだー! いけー!」
「何ゆえ煽るんじゃ!? あいつ、頭に血が上って――」
「訳があるのだ!」
「訳?」
先ほどからの藤吉郎とは違う指示を出すワンダバの行動とその言葉で瑞貴はハッと気づき、正解を確認するようにワンダバに声をかける。
「もしかして、拓人くんのミキシマックスのために?」
「ウム。神童は、信長のパワーを受け継ぐだけの力を持たねばならんのだ!」
「信長様の……?」
「私たちがこの時代に来た目的はそれなんです。だけど信長は周りを圧倒できるほど大きい……それを受け止める器にならなくちゃと、拓人くんは焦っているんです」
しかしその間に神童はウォードとメダムとガウラを前に、うしろにドリムとオルガに囲まれてしまった。
「今度こそ! アームド! ――ぐわっ!」
またしても神童は化身アームドに失敗し、ボールはオルガに取られる。
「もらってくよ!」
「ボールを寄越せ!」
織田陣内に深く切り込んでいたベータがそう叫んだので、相手にとっては絶好のチャンスとなっていると空野葵と瀬戸水鳥が声を上げる。
「いけない!」
「ベータがフリーじゃねぇか!」
オルガのロングパスがベータの元へ向かおうとしているので、このままだと追加点を取られてしまうと天馬は焦る。
「マズい!」
「やらせねぇ! ふんっ!」
「届いた!」
なんと太助は間に入ってジャンプすると、渾身の力で顔にボールをぶつけてコースを変える。ナイスファイトだと信助が声を上げ、ボールはラインの外へと出て行った。
「…………」
神童だけでなく試合を見つつイライラが募っているのか、信長は扇子をパチンパチンといじり始めた。その動きと雰囲気で機嫌が悪いと気づいた前田利家はなんとか言葉を紡ぐ。
「押されて、おりますな……」
「蹴鞠戦といえど、負ければ織田の名に傷がつきます! やめさせましょうぞ!」
丹羽長秀は中止させるように言うが、信長は花見の宴のときのことを思い出していた。
『……残念ながら、信長様が天下を取られることはありません』
「神童拓人……か」
「「御屋形様!?」」
なんと今まで動かなかった信長が、椅子から立ち上がったのだ。
そんなことが起こっているとは露知らず、試合は相変わらず今川軍の優勢である。その素早いパス回しでオルガからドリム、ドリムからエイナムへとボールが渡った。
「き、来た……!」
「太助! 一夜城だ!」
一度破られたことで自信が落ちている仁悟たち。だけど天馬が必殺技を使うように叫んだので、五郎太と獅子丸は不安そうに太助に声をかける。
「太助……」
「やろう! やってみるしかない! ――いくぞ!」
「「あ、ああ!」」
「「「一夜城!」」」
「クッ!」
太助と獅子丸と五郎太の一夜城が、エイナムの猛攻を止めることができた。
「よし! いいぞ!」
「「「!」」」
信助の言葉と無事に止められてホッとする太助たち。自分たちの必殺技が全然通用しないというわけじゃなくて安心したようだ。
「こっちだ!」
「ふっ!」
「ふんっ!」
ベータがボールを回すように言ったのでエイナムがパスを出した。だが、そこへ天馬がジャンプして間に入ると見事パスカットする。
「剣城!」
「神童先輩!」
着地と同時にターンした天馬は剣城にボールを回すと、それを受け取った剣城も前線に走る神童にパスを出した。
「焦るな神童! パスするのじゃ!」
「そこだー! いけー!」
「何ゆえ煽るんじゃ!? あいつ、頭に血が上って――」
「訳があるのだ!」
「訳?」
先ほどからの藤吉郎とは違う指示を出すワンダバの行動とその言葉で瑞貴はハッと気づき、正解を確認するようにワンダバに声をかける。
「もしかして、拓人くんのミキシマックスのために?」
「ウム。神童は、信長のパワーを受け継ぐだけの力を持たねばならんのだ!」
「信長様の……?」
「私たちがこの時代に来た目的はそれなんです。だけど信長は周りを圧倒できるほど大きい……それを受け止める器にならなくちゃと、拓人くんは焦っているんです」
しかしその間に神童はウォードとメダムとガウラを前に、うしろにドリムとオルガに囲まれてしまった。
「今度こそ! アームド! ――ぐわっ!」
またしても神童は化身アームドに失敗し、ボールはオルガに取られる。
「もらってくよ!」
「ボールを寄越せ!」
織田陣内に深く切り込んでいたベータがそう叫んだので、相手にとっては絶好のチャンスとなっていると空野葵と瀬戸水鳥が声を上げる。
「いけない!」
「ベータがフリーじゃねぇか!」
オルガのロングパスがベータの元へ向かおうとしているので、このままだと追加点を取られてしまうと天馬は焦る。
「マズい!」
「やらせねぇ! ふんっ!」
「届いた!」
なんと太助は間に入ってジャンプすると、渾身の力で顔にボールをぶつけてコースを変える。ナイスファイトだと信助が声を上げ、ボールはラインの外へと出て行った。