うつけ祭りの決戦!
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「まだ太助たちは全力を出し切っていない! それはわかるだろ、みんなも!」
「でも……」
「それなのに今あきらめたら、絶対後悔するよ!」
「後悔……」
「思い出してよ。今日まで特訓してきたことを! みんな、あんなにがんばったじゃないか!」
励ましてもらっても五郎太たちはまだ戸惑っているが、太助は天馬に言われるままこの一週間を思い返す。最初は全然ダメだったが、成功すると嬉しかったしもっと上達したいとまで思えるようになった。
すると天馬は太助の両肩にポンッと優しく手を置いた。
「信じなきゃ、自分を……自分の力を! 一生懸命がんばったんだ! 絶対に、絶対になんとかなる!」
「天馬……!」
「ホォ、言うじゃないか。わしの言いたいこと、全部言い寄った!」
「あっ。アハハハ……」
(でも、天馬の言葉は確実にみんなの気持ちを切り替えた……)
両腕を組んだ藤吉郎に天馬が苦笑する中、瑞貴は太助と市正と獅子丸と五郎太と仁悟を一人一人見る。先ほどまでうつむいていた顔も上がり瞳には闘志が戻ってきた。
「では説明するぞ。――『攻めるな』とはどういうことかを!」
そして藤吉郎の口から、作戦の意図が伝えられるのだった。
――ハーフタイムが終了し、後半戦に向けて両チームがポジションに着いた。
《さあ、いよいよ後半戦が始まるぞー!》
「獅子丸、天馬の言う通りだ。俺、後悔したくない!」
「ああ。俺もだぜ!」
「震えるな……震えるな! 俺の足!」
「怖くない……怖くないんだ!」
「絶対、大丈夫!」
「みんな……!」
太助だけじゃなく獅子丸も市正も仁悟も五郎太も、自分に自己暗示しながらでも戦おうと決めた。その気持ちが嬉しくなって天馬たちは自然と微笑んだ。
法螺貝が吹かれて後半戦開始――最初は今川軍のボールだ。
「いくぞ、てめぇら!」
「レイザ!」
ベータが走り出すとエイナムはパスを出し、レイザがそれを受け取って追加点を狙おうと上がって行く。レイザは錦を突破し、そのままドリブルで前線までやって来る。
「止めなきゃ……!」
さっそく五郎太がレイザを止めに前に出たが、しかしレイザは余裕でかわす。
「わあっ! お、っと、っと! ――あっ!」
「いいぞ! その調子!」
獅子丸はレイザからボールを奪えず勢い余って体を倒してしまったが、天馬はナイスファイトだと褒めた。レイザは止めに来た天馬と接戦になる前にボールを出す。
「ドリム!」
「っ、うおおおっ! ――わっ!」
「動き、よくなってきたぞ!」
勢いよく頭から突っ込んで行った五郎太だが、ドリムはターンでそれをかわした。剣城はドリムを追いつつ五郎太のプレーに称賛する。
「エイナム!」
「いいっ! ――うっ!?」
「惜しい! もう少しだ!」
ドリムがエイナムに向けてループパスを送ったので、ジャンプして取ろうとした仁悟はタイミングが合わず取れなかった。だがフェイはいい動きだと声を上げた。
「っ!」
「うわっ! ――ええっ!?」
「次はいける!」
パスを受け取ったエイナムからボールを奪おうと市正が走り出し、小競り合いをしたあと市正の足が当たってボールを浮かせたが、最後まで取れず倒れてしまった。それに神童はなかなかだと言う。
「でも……」
「それなのに今あきらめたら、絶対後悔するよ!」
「後悔……」
「思い出してよ。今日まで特訓してきたことを! みんな、あんなにがんばったじゃないか!」
励ましてもらっても五郎太たちはまだ戸惑っているが、太助は天馬に言われるままこの一週間を思い返す。最初は全然ダメだったが、成功すると嬉しかったしもっと上達したいとまで思えるようになった。
すると天馬は太助の両肩にポンッと優しく手を置いた。
「信じなきゃ、自分を……自分の力を! 一生懸命がんばったんだ! 絶対に、絶対になんとかなる!」
「天馬……!」
「ホォ、言うじゃないか。わしの言いたいこと、全部言い寄った!」
「あっ。アハハハ……」
(でも、天馬の言葉は確実にみんなの気持ちを切り替えた……)
両腕を組んだ藤吉郎に天馬が苦笑する中、瑞貴は太助と市正と獅子丸と五郎太と仁悟を一人一人見る。先ほどまでうつむいていた顔も上がり瞳には闘志が戻ってきた。
「では説明するぞ。――『攻めるな』とはどういうことかを!」
そして藤吉郎の口から、作戦の意図が伝えられるのだった。
――ハーフタイムが終了し、後半戦に向けて両チームがポジションに着いた。
《さあ、いよいよ後半戦が始まるぞー!》
「獅子丸、天馬の言う通りだ。俺、後悔したくない!」
「ああ。俺もだぜ!」
「震えるな……震えるな! 俺の足!」
「怖くない……怖くないんだ!」
「絶対、大丈夫!」
「みんな……!」
太助だけじゃなく獅子丸も市正も仁悟も五郎太も、自分に自己暗示しながらでも戦おうと決めた。その気持ちが嬉しくなって天馬たちは自然と微笑んだ。
法螺貝が吹かれて後半戦開始――最初は今川軍のボールだ。
「いくぞ、てめぇら!」
「レイザ!」
ベータが走り出すとエイナムはパスを出し、レイザがそれを受け取って追加点を狙おうと上がって行く。レイザは錦を突破し、そのままドリブルで前線までやって来る。
「止めなきゃ……!」
さっそく五郎太がレイザを止めに前に出たが、しかしレイザは余裕でかわす。
「わあっ! お、っと、っと! ――あっ!」
「いいぞ! その調子!」
獅子丸はレイザからボールを奪えず勢い余って体を倒してしまったが、天馬はナイスファイトだと褒めた。レイザは止めに来た天馬と接戦になる前にボールを出す。
「ドリム!」
「っ、うおおおっ! ――わっ!」
「動き、よくなってきたぞ!」
勢いよく頭から突っ込んで行った五郎太だが、ドリムはターンでそれをかわした。剣城はドリムを追いつつ五郎太のプレーに称賛する。
「エイナム!」
「いいっ! ――うっ!?」
「惜しい! もう少しだ!」
ドリムがエイナムに向けてループパスを送ったので、ジャンプして取ろうとした仁悟はタイミングが合わず取れなかった。だがフェイはいい動きだと声を上げた。
「っ!」
「うわっ! ――ええっ!?」
「次はいける!」
パスを受け取ったエイナムからボールを奪おうと市正が走り出し、小競り合いをしたあと市正の足が当たってボールを浮かせたが、最後まで取れず倒れてしまった。それに神童はなかなかだと言う。