うつけ祭りの決戦!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「どけぇ!」
「ヒッ!」
「五郎太……」
荒々しいベータが怖くて五郎太は両手を顔に覆って動けず、そのまま突破を許してしまった。試合前までのやる気がすっかり見えなくなった彼らに太助も心配する。
「決めるぜ! 虚空の女神アテナ!」
「化身アームドさせんきに! はああぁぁあああ! 戦国武神ムサシ!」
ベータが化身を出すと、ゴール前まで下がっていた錦もまた化身を出した。
「そんなんじゃ俺は倒せないぜ! シュートコマンドK02!」
【アテナアサルト】
「うわっ!」
ベータの化身シュートの凄まじい威力は錦の化身を突破し、そのままゴールへ向かう。
「護星神タイタニアス! アームド!」
信助は化身アームドして止めようとしたが、それより先にシュートはゴールに突き刺さってしまった。
《今川先制点!!》
「クッ……!」
「っ……!」
「ホッホホホホ! なかなかであらしゃるのう。褒めてつかわすでおじゃる」
さっそく先制点を奪われてしまい天馬も藤吉郎も悔しそうに歯を食いしばり、対して義元は愉快そうに笑ってベータたちを褒めた。
太助たちは自分たちが守らないといけないのに、すっかり怯えてしまった挙句錦や信助に頼りきってしまい、点を奪われたと同時にショックが強い。それを天馬は声を出して励ます。
「まだまだ時間はあるんだ! 気持ちを切り替えて行こう!」
「天馬の言う通りだよ! がんばろう、みんな!」
「「「「…………」」」」
太助もまた天馬と共に励ますが、四人は顔をうつむけている。――その様子を信長が険しい表情で見つめていたとは知らずに。
それからも獅子丸と市正と仁悟と五郎太は動けずにおり、天馬たちが下がってカバーをするという状態になっていた。まだやる気のある太助が挑もうとしても、相手との差は歴然で突破されてしまう。
「思った以上に厳しいか……」
「技術の差もありますが、すっかり気持ちから負けています……」
「しかも動けない太助くんたちをカバーしようとして、みんないつもの倍以上動いている……」
藤吉郎と瑞貴と葵たちが危惧する中、前半終了の法螺貝が鳴った。天馬と剣城と神童と錦とフェイが肩で息をする中、ベータたちはまだ余裕だというように笑っている。
「ごめん……もっとがんばれると思ったのに、みんなを疲れさせているだけで……。これじゃあ足手まといだ……」
「気にするな! 俺たちは大丈夫だ!」
「「うん!」」
「でも……」
太助だってやる気はあっても結果は出せていない。それに申し訳なさそうに言うと、天馬や錦や剣城はなんでもないというように笑って頷いた。
「…………」
(この局面、貴様らどう乗り切る?)
藤吉郎は何かを見据えるように顔をしかめると、信長は天馬たちがどうやって逆転するのか楽しみにしていた。
ハーフタイムに入ったので、藤吉郎はみんなを自分の周りに集めてミーティングをする。
「よし。後半の作戦を伝えるぞ」
「「「「「…………!」」」」」
得点は1対0だが力の差が大きいので、藤吉郎がどんな作戦で行くのかと織田軍のみんなは緊張が走る。
「攻めるな」
「「「「「えっ?」」」」」
「攻めるなって、どういうことです?」
「カー! これだからトーシローは! 今の状況わかってんのか――……な?」
「まあ聞け」
攻めて点を取らなければ勝てないのに、敢えて『攻めるな』と言った藤吉郎に神童たちは驚く。
サッカーのルールを理解していないとクラーク=ワンダバットがつかみかかったが、藤吉郎は頭に手を乗せて優しく制したので、逆に自分が大人しくなってしまった。そして藤吉郎は天馬たちにさらに伝える。
「もちろん勝つための作戦じゃ。このわしを信じろ。相手に隙を作らせるんじゃ」
「隙?」
「そうじゃ。そしてこの作戦は――太助、獅子丸、市正、仁悟、五郎太、お前たちの力が必要じゃ」
「でも俺たち……」
「うん……自信ないよ……」
「――あきらめちゃダメだ!」
「「「「「!」」」」」
前半のことを考えれば自分たちは足を引っ張っていると獅子丸と仁悟は顔をうつむけると、天馬が声を上げてみんなの前に立った。
「ヒッ!」
「五郎太……」
荒々しいベータが怖くて五郎太は両手を顔に覆って動けず、そのまま突破を許してしまった。試合前までのやる気がすっかり見えなくなった彼らに太助も心配する。
「決めるぜ! 虚空の女神アテナ!」
「化身アームドさせんきに! はああぁぁあああ! 戦国武神ムサシ!」
ベータが化身を出すと、ゴール前まで下がっていた錦もまた化身を出した。
「そんなんじゃ俺は倒せないぜ! シュートコマンドK02!」
【アテナアサルト】
「うわっ!」
ベータの化身シュートの凄まじい威力は錦の化身を突破し、そのままゴールへ向かう。
「護星神タイタニアス! アームド!」
信助は化身アームドして止めようとしたが、それより先にシュートはゴールに突き刺さってしまった。
《今川先制点!!》
「クッ……!」
「っ……!」
「ホッホホホホ! なかなかであらしゃるのう。褒めてつかわすでおじゃる」
さっそく先制点を奪われてしまい天馬も藤吉郎も悔しそうに歯を食いしばり、対して義元は愉快そうに笑ってベータたちを褒めた。
太助たちは自分たちが守らないといけないのに、すっかり怯えてしまった挙句錦や信助に頼りきってしまい、点を奪われたと同時にショックが強い。それを天馬は声を出して励ます。
「まだまだ時間はあるんだ! 気持ちを切り替えて行こう!」
「天馬の言う通りだよ! がんばろう、みんな!」
「「「「…………」」」」
太助もまた天馬と共に励ますが、四人は顔をうつむけている。――その様子を信長が険しい表情で見つめていたとは知らずに。
それからも獅子丸と市正と仁悟と五郎太は動けずにおり、天馬たちが下がってカバーをするという状態になっていた。まだやる気のある太助が挑もうとしても、相手との差は歴然で突破されてしまう。
「思った以上に厳しいか……」
「技術の差もありますが、すっかり気持ちから負けています……」
「しかも動けない太助くんたちをカバーしようとして、みんないつもの倍以上動いている……」
藤吉郎と瑞貴と葵たちが危惧する中、前半終了の法螺貝が鳴った。天馬と剣城と神童と錦とフェイが肩で息をする中、ベータたちはまだ余裕だというように笑っている。
「ごめん……もっとがんばれると思ったのに、みんなを疲れさせているだけで……。これじゃあ足手まといだ……」
「気にするな! 俺たちは大丈夫だ!」
「「うん!」」
「でも……」
太助だってやる気はあっても結果は出せていない。それに申し訳なさそうに言うと、天馬や錦や剣城はなんでもないというように笑って頷いた。
「…………」
(この局面、貴様らどう乗り切る?)
藤吉郎は何かを見据えるように顔をしかめると、信長は天馬たちがどうやって逆転するのか楽しみにしていた。
ハーフタイムに入ったので、藤吉郎はみんなを自分の周りに集めてミーティングをする。
「よし。後半の作戦を伝えるぞ」
「「「「「…………!」」」」」
得点は1対0だが力の差が大きいので、藤吉郎がどんな作戦で行くのかと織田軍のみんなは緊張が走る。
「攻めるな」
「「「「「えっ?」」」」」
「攻めるなって、どういうことです?」
「カー! これだからトーシローは! 今の状況わかってんのか――……な?」
「まあ聞け」
攻めて点を取らなければ勝てないのに、敢えて『攻めるな』と言った藤吉郎に神童たちは驚く。
サッカーのルールを理解していないとクラーク=ワンダバットがつかみかかったが、藤吉郎は頭に手を乗せて優しく制したので、逆に自分が大人しくなってしまった。そして藤吉郎は天馬たちにさらに伝える。
「もちろん勝つための作戦じゃ。このわしを信じろ。相手に隙を作らせるんじゃ」
「隙?」
「そうじゃ。そしてこの作戦は――太助、獅子丸、市正、仁悟、五郎太、お前たちの力が必要じゃ」
「でも俺たち……」
「うん……自信ないよ……」
「――あきらめちゃダメだ!」
「「「「「!」」」」」
前半のことを考えれば自分たちは足を引っ張っていると獅子丸と仁悟は顔をうつむけると、天馬が声を上げてみんなの前に立った。