うつけ祭りの決戦!
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戦国時代で織田信長の名を背負う雷門イレブン、今川義元の名を背負うプロトコル・オメガ2.0の対決が、うつけ祭りという舞台で始まる。
「あ~ら、ちゃんと来ましたのね。そのことは褒めてあげますわ。――でもよりにもよって、そんな子たちを連れてきちゃうなんて」
「言いやがったな!」
「この前の俺たちだと思ったら大間違い!」
「お前らなんかコテンパンにやっつけてやる!」
「もぉ~」
カチンときた獅子丸や市正や五郎太がそう吠えると、ベータは困ったように目を閉じて頬を膨らませると――。
「ナメんじゃねぇ!」
「「「「「ウッ!」」」」」
豹変したベータに太助たちはびっくりしたのか怯んだ。それに気にせずベータは松風天馬に顔を向ける。
「今度も一撃で潰してやらぁ! 二度とサッカーできなくしてやる!」
「させるもんか! サッカーは守ってみせる!」
武将の名だけでなく、もともとそれぞれの持つ使命は大きい。それ故のベータと天馬の気迫が瀬戸水鳥や山菜茜たちがいるベンチにも伝わっている。
「なんか、ただならぬ雰囲気だな……」
「うん……」
「「「「「おおっ!」」」」」
「何?」
「大将のお出ましみたいだよ」
観客の嬉しそうな声に空野葵や円堂瑞貴たちが顔を向ければ、家臣を従え愛馬に乗ってやって来たのは織田信長だった。
「信長だ」
「見届けに来たんだね。僕らの試合を」
「こいつは気合い入るぜよ!」
「…………」
天馬も西園信助も錦龍馬も信長の姿を捉え、自分たちが織田軍の代表として戦うことを許してくれた相手なので気を引き締めた。特に神童拓人は彼のオーラを手に入れるために緊張感も違うだろう。
すると信長は扇子を取り出し、雷門イレブンへ向けてつきつける。
「とくと見せてもらうぞ。蹴鞠戦とやらを」
「信長様! 必ずや勝利へ導いてみせます!」
「ウム。楽しみにしておるぞ」
「ハハー!」
グラウンドから観客席のそばまで駆け寄った木下藤吉郎は、信長に向けてひれ伏して勝利の約束をした。この戦いは藤吉郎にとって信長に自身の存在を知ってもらうまたとないチャンスでもあるのだから。
するとまたも騒がしくなって全員が顔を向けると、信長とは反対側から複数の兵士によって運ばれた豪華な籠がやってきた。そして旗には今川軍の旗印があるので藤吉郎は声を上げる。
「あ、あれは! 今川義元!」
籠のカーテンが開くと、顔全体に白塗りの顔に眉麿で唇の中心だけ口紅を付けて公家の服をまとう、武将とはとても思えない今川義元が姿を現した。
「あれが、今川義元!?」
「武士というより貴族だな」
「うん……」
「ホッホッホッ、楽しみにしておじゃるぞ。我が今川軍が見事勝ちどきを上げ、信長殿が麿にひれ伏す姿を」
「…………」
初めて見た義元に天馬や剣城京介や信助は、武将として猛々しい信長とは正反対なので少し驚いた。そして杓を口元に当てて優雅に笑う義元に、信長は何も言わず見据えるのだった。
最終ミーティングのため両チームはベンチに移動し、フェイ=ルーンは自分たち雷門イレブンが本当の使命だけでなく武将の名を背負っていることを伝える。
「僕らは織田軍として戦うんだ」
「うん。気を引き締めなくちゃ……!」
それは天馬にももちろんわかっているので頷いた。
そして試合を始めるため両チームがポジションに着くと、マイクと法螺貝を持った矢嶋陽介が現れる。
「えっ? お祭り……?」
ポオッ……。
《さあ那古屋城が誇るここ花吹雪広場スタジアムから、今回の試合をお届けするぞー!》
このスタジアムは観客席とは別にフィールドが見渡せるように作られた二つの高台があり、信長と義元がそれぞれのマークの高台から試合の行く末を見守る。
「あ~ら、ちゃんと来ましたのね。そのことは褒めてあげますわ。――でもよりにもよって、そんな子たちを連れてきちゃうなんて」
「言いやがったな!」
「この前の俺たちだと思ったら大間違い!」
「お前らなんかコテンパンにやっつけてやる!」
「もぉ~」
カチンときた獅子丸や市正や五郎太がそう吠えると、ベータは困ったように目を閉じて頬を膨らませると――。
「ナメんじゃねぇ!」
「「「「「ウッ!」」」」」
豹変したベータに太助たちはびっくりしたのか怯んだ。それに気にせずベータは松風天馬に顔を向ける。
「今度も一撃で潰してやらぁ! 二度とサッカーできなくしてやる!」
「させるもんか! サッカーは守ってみせる!」
武将の名だけでなく、もともとそれぞれの持つ使命は大きい。それ故のベータと天馬の気迫が瀬戸水鳥や山菜茜たちがいるベンチにも伝わっている。
「なんか、ただならぬ雰囲気だな……」
「うん……」
「「「「「おおっ!」」」」」
「何?」
「大将のお出ましみたいだよ」
観客の嬉しそうな声に空野葵や円堂瑞貴たちが顔を向ければ、家臣を従え愛馬に乗ってやって来たのは織田信長だった。
「信長だ」
「見届けに来たんだね。僕らの試合を」
「こいつは気合い入るぜよ!」
「…………」
天馬も西園信助も錦龍馬も信長の姿を捉え、自分たちが織田軍の代表として戦うことを許してくれた相手なので気を引き締めた。特に神童拓人は彼のオーラを手に入れるために緊張感も違うだろう。
すると信長は扇子を取り出し、雷門イレブンへ向けてつきつける。
「とくと見せてもらうぞ。蹴鞠戦とやらを」
「信長様! 必ずや勝利へ導いてみせます!」
「ウム。楽しみにしておるぞ」
「ハハー!」
グラウンドから観客席のそばまで駆け寄った木下藤吉郎は、信長に向けてひれ伏して勝利の約束をした。この戦いは藤吉郎にとって信長に自身の存在を知ってもらうまたとないチャンスでもあるのだから。
するとまたも騒がしくなって全員が顔を向けると、信長とは反対側から複数の兵士によって運ばれた豪華な籠がやってきた。そして旗には今川軍の旗印があるので藤吉郎は声を上げる。
「あ、あれは! 今川義元!」
籠のカーテンが開くと、顔全体に白塗りの顔に眉麿で唇の中心だけ口紅を付けて公家の服をまとう、武将とはとても思えない今川義元が姿を現した。
「あれが、今川義元!?」
「武士というより貴族だな」
「うん……」
「ホッホッホッ、楽しみにしておじゃるぞ。我が今川軍が見事勝ちどきを上げ、信長殿が麿にひれ伏す姿を」
「…………」
初めて見た義元に天馬や剣城京介や信助は、武将として猛々しい信長とは正反対なので少し驚いた。そして杓を口元に当てて優雅に笑う義元に、信長は何も言わず見据えるのだった。
最終ミーティングのため両チームはベンチに移動し、フェイ=ルーンは自分たち雷門イレブンが本当の使命だけでなく武将の名を背負っていることを伝える。
「僕らは織田軍として戦うんだ」
「うん。気を引き締めなくちゃ……!」
それは天馬にももちろんわかっているので頷いた。
そして試合を始めるため両チームがポジションに着くと、マイクと法螺貝を持った矢嶋陽介が現れる。
「えっ? お祭り……?」
ポオッ……。
《さあ那古屋城が誇るここ花吹雪広場スタジアムから、今回の試合をお届けするぞー!》
このスタジアムは観客席とは別にフィールドが見渡せるように作られた二つの高台があり、信長と義元がそれぞれのマークの高台から試合の行く末を見守る。