尾張の国の大特訓!
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「スゴーい! 天馬たちってホントに先の世から来たんだ! 俺、先の世から来た人なんて初めて見たよ!」
「アハハハ……」
「普通はそうだ……」
そんなに簡単にホイホイと未来人が現れたらおかしい。とりあえず信じてくれたようで葵と水鳥は苦笑した。すると太助が勢いよく立ち上がる。
「決めた! 俺にも手伝わせてよ! サッカーの大切さは俺にもわかる……あんな奴らに取られてたまるか!」
「太助……! いいよね? フェイ、瑞貴さん」
「もちろんさ」
「フェイくんにもできるだけ自分のプレーに集中してもらいたいしね。助かるよ」
「アハッ! よーし、やるぞー! サッカー!」
力を付けるためか再び座り直した太助は湯豆腐を頬張り、そのやる気満々の様子に天馬と信助は顔を見合わせて笑い合った。
☆☆☆☆☆
翌日。全員一週間後の今川軍――プロトコル・オメガ2.0との試合のために、空き地に移動して特訓を始めることにした。雷門イレブンはもちろん、太助もユニフォームに着替えている。
「それじゃあ、一週間後の試合へ向けて特訓を開始する!」
「太助くんは特に練習あるのみだからね」
「お願いします!」
「いい返事だ! そして瑞貴殿! こちらの特訓メニューもしっかりな!」
「あっ、うん!」
先ほどから勢いが強いワンダバの迫力に、コーチとしてこの場にいる瑞貴はびっくりにしながらも頷いた。その様子がおかしいと思うのは瑞貴だけでなく、葵も気づいて水鳥と茜に声をかける。
「なんだか今日のワンダバさん、張り切ってませんか?」
「藤吉郎のあんちゃんがいないからな。白鹿組との試合じゃ、まんまと監督の座を奪われちまったし」
「ああ、それでか」
「――おーい!」
「「「!」」」
聞こえた声に葵たちが振り向くと、藤吉郎が大きく手を振りながら駆け寄って来た。
「おーい!」
「藤吉郎さん!」
「何っ!?」
「よかった、来てくれたんですね」
「あったり前じゃ!」
「瑞貴殿!? まさか奴を呼んだのは……!」
「もちろん私だよ。だって信長の前で『指揮をする』って言ってたし、練習を見てもらったほうがいいと思ってね」
「なあっ!?」
忘れていたのか、このまま監督の座を死守しようとしたのかわからないが、瑞貴が藤吉郎を監督に贔屓したのでワンダバはショックを受けた。
「サッカーは十一人でやるもんじゃろ。連れて来てやったぞ」
「前の試合は全然だったからな!」
「あのまま終われるか!」
「それにまた、『ゆにふぉーむ』とかって奴、着られるんだろ?」
「ってことで、よろしく」
「みんな……!」
藤吉郎のうしろには、獅子丸と市正と五郎太と仁悟がいた。全員やる気満々なので太助たちは頼もしい仲間に嬉しく思った。
「それから、お前らにひと言言っておく。――信長様が天下を取れぬなどと、わしは信じておらぬからな! 信長様でなきゃ誰が取る! 今川か!? それとも武田か!?」
「「「「「…………」」」」」
「フッ。ほーら、答えられまい! 信長様の目は誤魔化せても、わしの目は誤魔化せんからな!」
藤吉郎は顔をしかめて天馬たちにズイッと近づけて言ったが、まさか『天下を取るのはあなたです』とは言えないので藤吉郎はやっぱり嘘だと解釈したようだ。
瑞貴はこの場を誤魔化すため、信長を敬愛している藤吉郎を落ち着かせようとする。
「まあまあ、藤吉郎さん。今は先のことより七日後の試合のことが大事ですよ」
「おおっ、そうじゃったな。それじゃあ、練習を始めるぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
「あ~……」
結局藤吉郎に監督の座を取られたので、ワンダバは涙ぐんで落ち込むのだった。
「アハハハ……」
「普通はそうだ……」
そんなに簡単にホイホイと未来人が現れたらおかしい。とりあえず信じてくれたようで葵と水鳥は苦笑した。すると太助が勢いよく立ち上がる。
「決めた! 俺にも手伝わせてよ! サッカーの大切さは俺にもわかる……あんな奴らに取られてたまるか!」
「太助……! いいよね? フェイ、瑞貴さん」
「もちろんさ」
「フェイくんにもできるだけ自分のプレーに集中してもらいたいしね。助かるよ」
「アハッ! よーし、やるぞー! サッカー!」
力を付けるためか再び座り直した太助は湯豆腐を頬張り、そのやる気満々の様子に天馬と信助は顔を見合わせて笑い合った。
☆☆☆☆☆
翌日。全員一週間後の今川軍――プロトコル・オメガ2.0との試合のために、空き地に移動して特訓を始めることにした。雷門イレブンはもちろん、太助もユニフォームに着替えている。
「それじゃあ、一週間後の試合へ向けて特訓を開始する!」
「太助くんは特に練習あるのみだからね」
「お願いします!」
「いい返事だ! そして瑞貴殿! こちらの特訓メニューもしっかりな!」
「あっ、うん!」
先ほどから勢いが強いワンダバの迫力に、コーチとしてこの場にいる瑞貴はびっくりにしながらも頷いた。その様子がおかしいと思うのは瑞貴だけでなく、葵も気づいて水鳥と茜に声をかける。
「なんだか今日のワンダバさん、張り切ってませんか?」
「藤吉郎のあんちゃんがいないからな。白鹿組との試合じゃ、まんまと監督の座を奪われちまったし」
「ああ、それでか」
「――おーい!」
「「「!」」」
聞こえた声に葵たちが振り向くと、藤吉郎が大きく手を振りながら駆け寄って来た。
「おーい!」
「藤吉郎さん!」
「何っ!?」
「よかった、来てくれたんですね」
「あったり前じゃ!」
「瑞貴殿!? まさか奴を呼んだのは……!」
「もちろん私だよ。だって信長の前で『指揮をする』って言ってたし、練習を見てもらったほうがいいと思ってね」
「なあっ!?」
忘れていたのか、このまま監督の座を死守しようとしたのかわからないが、瑞貴が藤吉郎を監督に贔屓したのでワンダバはショックを受けた。
「サッカーは十一人でやるもんじゃろ。連れて来てやったぞ」
「前の試合は全然だったからな!」
「あのまま終われるか!」
「それにまた、『ゆにふぉーむ』とかって奴、着られるんだろ?」
「ってことで、よろしく」
「みんな……!」
藤吉郎のうしろには、獅子丸と市正と五郎太と仁悟がいた。全員やる気満々なので太助たちは頼もしい仲間に嬉しく思った。
「それから、お前らにひと言言っておく。――信長様が天下を取れぬなどと、わしは信じておらぬからな! 信長様でなきゃ誰が取る! 今川か!? それとも武田か!?」
「「「「「…………」」」」」
「フッ。ほーら、答えられまい! 信長様の目は誤魔化せても、わしの目は誤魔化せんからな!」
藤吉郎は顔をしかめて天馬たちにズイッと近づけて言ったが、まさか『天下を取るのはあなたです』とは言えないので藤吉郎はやっぱり嘘だと解釈したようだ。
瑞貴はこの場を誤魔化すため、信長を敬愛している藤吉郎を落ち着かせようとする。
「まあまあ、藤吉郎さん。今は先のことより七日後の試合のことが大事ですよ」
「おおっ、そうじゃったな。それじゃあ、練習を始めるぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
「あ~……」
結局藤吉郎に監督の座を取られたので、ワンダバは涙ぐんで落ち込むのだった。