尾張の国の大特訓!
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織田信長のオーラを手に入れるため、踊り子として花見の宴の宴に潜入する雷門イレブン。サッカーで信長を魅了することに成功したがミキシマックスは失敗した挙句、ベータの手によってミキシマックスガンを証拠とし円堂瑞貴や松風天馬たちは捕らえられてしまった。
当然この騒ぎで花見の宴は中止。踊り子の面接官の証言もあって木下藤吉郎も一緒に捕らえられてしまい、この場で裁判を始めることになった。
「それではこれより、詮議を始める!」
「面を上げよ!」
前田利家の合図で詮議が始まり、佐久間信盛の言葉で先ほどまでひれ伏していた瑞貴たちは顔を上げる。
「貴様ら、やはり今川の手の者だったのか」
「天馬……!」
「すみません、すみません。拓人様……!」
桜の木の枝から一連を見ていた太助、給仕の仕事を抜けて人込みのお勝は、天馬たちの姿を見て危惧していた。
「わしを暗殺しに来たのか?」
「…………」
「言い訳もできぬか?」
「違います!」
「天馬!」
中心にいた神童拓人を見たが何も言わなかったので信長が眉をしかめると、天馬が立ち上がり、葵が焦って声を上げた。
「暗殺なんて、そんなんじゃありません!」
「ホォ……では何故宴に忍び込んだ?」
「えっ……」
「一度目は花火職人を装い我に近づき、二度目は踊り子の姿にて忍び込む……これでも他意がなかったと申すのか」
「で、ですからそれは……」
「バッカ……。先を考えて答えろっての……」
あと先考えずに発言してしまったので、言い淀んでしまった天馬に瀬戸水鳥は頭に手を当てる。
「答えられぬということは、やはり――!」
「信長様。俺たちは、時を超えてやって来ました!」
「「「「「!?」」」」」
立ち上がった神童がそう宣言した。冷静で頭もいい彼が、正直ではあるがこの時代では突拍子のないことを発言したので、瑞貴たちは驚きを隠せない。そしてこれは同じく未来人のベータや、天馬や神童たちと深く関わったお勝も太助も驚かされる。
「時を超えて、だと?」
「はい。ずっとずっと未来から……この時代よりももっと先の世から来たのです」
「先の世から!? う、う、うわあっ!」
(それじゃあ、『違う所から来た』というのは……拓人様……)
太助は勢い余って枝から落ちてしまい、お勝は神童が初めて会ったとき言っていたことを思い出した。
しかしこの時代にはタイムマシンやタイムジャンプなど、未知の領域どころか考えつくこともない。バカげた言い訳だと怒った信長の側近である林秀貞が立ち上がる。
「ぬぬぬぬ……たわけが! もう少しマシな言い訳をするんだな! 御屋形様、こんな奴ら詮議する間でもない! 全員死罪といたしましょう!」
「「「「「死罪!?」」」」」
「その者たちをひったてろ!」
秀貞の合図で兵たちが長棒を瑞貴たちに向けて来た。このままではマズいと思っていると――。
「まあ待て。面白いではないか」
「しかし、御屋形様!」
なんとそれを止めたのは信長だった。彼は本当に面白いと思っているのか笑みを浮かべ、椅子から立ち上がると数歩前に出て先ほど発言した神童を高台から見下ろす。
「貴様、今の説明では納得ができぬ。先の世とは、もっとわかるように説明してみせよ」
「わかるようにですか? ……先の世とは今から数百年の時が過ぎた、ここよりもずっと進歩した日本のことです」
「!」
「俺たちは船で海を渡るように、時の流れを超えてこの時代にやって来たのです」
「そんなことができるはずがなかろう! ――あっ!」
神童が説明しても信じられないと怒鳴る秀貞に、腕を前にのばして止めたのはまたも信長だった。
「それで、どうなっておる? 未来の日本は」
「どうなって……――戦がなく、豊かで平和な世です」
「ホォ……日本はよくなっておるのだな?」
「はい!」
「貴様たちが本当に先の世から来たと言うのなら、これから起こることもわかるのか?」
「はい。この時代の大きな出来事なら」
「では聞こう。わしは…織田信長は――天下を取れるのか!?」
「「「「「!」」」」」
「…………」
「どうした? 答えよ」
まさかそれを聞かれると思わなかったので、天馬や瑞貴たちは目を見開いた。そして神童が信長に対してどう答えるのかと、自然に彼に注目する。
当然この騒ぎで花見の宴は中止。踊り子の面接官の証言もあって木下藤吉郎も一緒に捕らえられてしまい、この場で裁判を始めることになった。
「それではこれより、詮議を始める!」
「面を上げよ!」
前田利家の合図で詮議が始まり、佐久間信盛の言葉で先ほどまでひれ伏していた瑞貴たちは顔を上げる。
「貴様ら、やはり今川の手の者だったのか」
「天馬……!」
「すみません、すみません。拓人様……!」
桜の木の枝から一連を見ていた太助、給仕の仕事を抜けて人込みのお勝は、天馬たちの姿を見て危惧していた。
「わしを暗殺しに来たのか?」
「…………」
「言い訳もできぬか?」
「違います!」
「天馬!」
中心にいた神童拓人を見たが何も言わなかったので信長が眉をしかめると、天馬が立ち上がり、葵が焦って声を上げた。
「暗殺なんて、そんなんじゃありません!」
「ホォ……では何故宴に忍び込んだ?」
「えっ……」
「一度目は花火職人を装い我に近づき、二度目は踊り子の姿にて忍び込む……これでも他意がなかったと申すのか」
「で、ですからそれは……」
「バッカ……。先を考えて答えろっての……」
あと先考えずに発言してしまったので、言い淀んでしまった天馬に瀬戸水鳥は頭に手を当てる。
「答えられぬということは、やはり――!」
「信長様。俺たちは、時を超えてやって来ました!」
「「「「「!?」」」」」
立ち上がった神童がそう宣言した。冷静で頭もいい彼が、正直ではあるがこの時代では突拍子のないことを発言したので、瑞貴たちは驚きを隠せない。そしてこれは同じく未来人のベータや、天馬や神童たちと深く関わったお勝も太助も驚かされる。
「時を超えて、だと?」
「はい。ずっとずっと未来から……この時代よりももっと先の世から来たのです」
「先の世から!? う、う、うわあっ!」
(それじゃあ、『違う所から来た』というのは……拓人様……)
太助は勢い余って枝から落ちてしまい、お勝は神童が初めて会ったとき言っていたことを思い出した。
しかしこの時代にはタイムマシンやタイムジャンプなど、未知の領域どころか考えつくこともない。バカげた言い訳だと怒った信長の側近である林秀貞が立ち上がる。
「ぬぬぬぬ……たわけが! もう少しマシな言い訳をするんだな! 御屋形様、こんな奴ら詮議する間でもない! 全員死罪といたしましょう!」
「「「「「死罪!?」」」」」
「その者たちをひったてろ!」
秀貞の合図で兵たちが長棒を瑞貴たちに向けて来た。このままではマズいと思っていると――。
「まあ待て。面白いではないか」
「しかし、御屋形様!」
なんとそれを止めたのは信長だった。彼は本当に面白いと思っているのか笑みを浮かべ、椅子から立ち上がると数歩前に出て先ほど発言した神童を高台から見下ろす。
「貴様、今の説明では納得ができぬ。先の世とは、もっとわかるように説明してみせよ」
「わかるようにですか? ……先の世とは今から数百年の時が過ぎた、ここよりもずっと進歩した日本のことです」
「!」
「俺たちは船で海を渡るように、時の流れを超えてこの時代にやって来たのです」
「そんなことができるはずがなかろう! ――あっ!」
神童が説明しても信じられないと怒鳴る秀貞に、腕を前にのばして止めたのはまたも信長だった。
「それで、どうなっておる? 未来の日本は」
「どうなって……――戦がなく、豊かで平和な世です」
「ホォ……日本はよくなっておるのだな?」
「はい!」
「貴様たちが本当に先の世から来たと言うのなら、これから起こることもわかるのか?」
「はい。この時代の大きな出来事なら」
「では聞こう。わしは…織田信長は――天下を取れるのか!?」
「「「「「!」」」」」
「…………」
「どうした? 答えよ」
まさかそれを聞かれると思わなかったので、天馬や瑞貴たちは目を見開いた。そして神童が信長に対してどう答えるのかと、自然に彼に注目する。