潜入! 踊り子大作戦!!
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〈…………〉
「寝てる……」
「「「「「だああぁぁあああ!」」」」」
「いい気なモンぜよ! この太鼓のバチで粉々にしてやるぜよ!」
「元はと言えばお前のせいだろうが!」
何も反応しない大介の様子を瑞貴が言うと、全員ズッコケたり肩を落とした。自分たちはこんなに苦労しているのにと怒りのあまり錦が太古のバチを取り出したが、水鳥の言う通り最初に不合格になったのは錦のメイクのせいである。
「踊り子の募集はここまでとする!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
兵の一人が出した宣言により、このままでは会場には入れないと信助は慌てて声を上げる。
「どうしよどうしよう!?」
「こうなったら強行突破ぜよ!」
「これ以上事態をややこしくすんな!」
「時空最強イレブンを作るためには、信長からオーラをもらわなきゃいけないのに……!」
「この機を逃したらいつ信長に会えるかわからいしね。最終手段は忍び込むしか……」
「――おっ、天馬に瑞貴じゃないか!」
「「「「「!」」」」」
錦を叱咤する水鳥を余所に、天馬と瑞貴は顔を見合わせて悩んでいると声がかかる。振り向いてみれば藤吉郎がこちらに手を上げてやって来た。
「藤吉郎さん! こんな所でどうしたんですか?」
「せっかくの機会じゃ。遠目からでも一目信長様を見ておきたいと思ってな」
「藤吉郎さんは招待されているの?」
「いや。だが入り込むぐらい簡単じゃ。――ここを使えばな」
「……そうだ! 藤吉郎さん、お願いがあります!」
信助の問いに藤吉郎は自分の頭を指差した。それが知識を使うのだと気づいた瑞貴は考えてみると、ふと案を思いついて藤吉郎にある頼みごとをする。
「なんと! あなた方があの伝説の!?」
「「「ん?」」」
藤吉郎の叫び声に兵だけではなく面接官もなんの騒ぎかとこちらに注目した。それにみんなは敢えて振り向かず、藤吉郎は大げさにリアクションしながら言葉を続ける。
「円堂家の瑞貴と言えば、朝廷も認めたほどの踊りの名手ではありませんか!」
「何っ!?」
「「!」」
面接官が反応をするのを横目で見た瑞貴と藤吉郎は顔を見合わせて一瞬だけ笑うと、次いで瑞貴は困ったように頬に手を当てて眉を下げる。
「名君と名高い信長様が開いた宴に参加し、我々の踊りで楽しんでほしかったのですが、追い返されてしまって……」
「ななな、なんと! いやはや……。あなたたちほどの踊り手を追い返すとは……あ~私には考えられませぬ。あなた方の踊りを見逃したと知ったら、信長様はどうお思いになるか……」
「…………!」
面接官が顔を青くして冷や汗をかき始めたので、トドメと言わんばかりに藤吉郎はお辞儀して出口の方向へ両腕を伸ばす。
「ハッ! お引き留めして申し訳ございませんでした!」
「いえ、お話を聞いてくれてありがとうございます。もう信長様に踊りを見てもらう機会はないのかと落ち込んでいましたので……」
「いえいえ、とんでもありません! さっ、どうぞお帰りを――」
「ま、待て!」
引き返そうとする瑞貴たちを慌てて呼び止めたのは、さっきの面接官出会った。
「わ、私の特別な計らいで今回は特別にお前たちを花見の宴に参加させてやろう!」
うまく潜入することに成功したので、瑞貴と藤吉郎は顔を見合わし、瑞貴は成功の喜びとお礼の意味を込めてウィンクして親指を立てた。
「寝てる……」
「「「「「だああぁぁあああ!」」」」」
「いい気なモンぜよ! この太鼓のバチで粉々にしてやるぜよ!」
「元はと言えばお前のせいだろうが!」
何も反応しない大介の様子を瑞貴が言うと、全員ズッコケたり肩を落とした。自分たちはこんなに苦労しているのにと怒りのあまり錦が太古のバチを取り出したが、水鳥の言う通り最初に不合格になったのは錦のメイクのせいである。
「踊り子の募集はここまでとする!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
兵の一人が出した宣言により、このままでは会場には入れないと信助は慌てて声を上げる。
「どうしよどうしよう!?」
「こうなったら強行突破ぜよ!」
「これ以上事態をややこしくすんな!」
「時空最強イレブンを作るためには、信長からオーラをもらわなきゃいけないのに……!」
「この機を逃したらいつ信長に会えるかわからいしね。最終手段は忍び込むしか……」
「――おっ、天馬に瑞貴じゃないか!」
「「「「「!」」」」」
錦を叱咤する水鳥を余所に、天馬と瑞貴は顔を見合わせて悩んでいると声がかかる。振り向いてみれば藤吉郎がこちらに手を上げてやって来た。
「藤吉郎さん! こんな所でどうしたんですか?」
「せっかくの機会じゃ。遠目からでも一目信長様を見ておきたいと思ってな」
「藤吉郎さんは招待されているの?」
「いや。だが入り込むぐらい簡単じゃ。――ここを使えばな」
「……そうだ! 藤吉郎さん、お願いがあります!」
信助の問いに藤吉郎は自分の頭を指差した。それが知識を使うのだと気づいた瑞貴は考えてみると、ふと案を思いついて藤吉郎にある頼みごとをする。
「なんと! あなた方があの伝説の!?」
「「「ん?」」」
藤吉郎の叫び声に兵だけではなく面接官もなんの騒ぎかとこちらに注目した。それにみんなは敢えて振り向かず、藤吉郎は大げさにリアクションしながら言葉を続ける。
「円堂家の瑞貴と言えば、朝廷も認めたほどの踊りの名手ではありませんか!」
「何っ!?」
「「!」」
面接官が反応をするのを横目で見た瑞貴と藤吉郎は顔を見合わせて一瞬だけ笑うと、次いで瑞貴は困ったように頬に手を当てて眉を下げる。
「名君と名高い信長様が開いた宴に参加し、我々の踊りで楽しんでほしかったのですが、追い返されてしまって……」
「ななな、なんと! いやはや……。あなたたちほどの踊り手を追い返すとは……あ~私には考えられませぬ。あなた方の踊りを見逃したと知ったら、信長様はどうお思いになるか……」
「…………!」
面接官が顔を青くして冷や汗をかき始めたので、トドメと言わんばかりに藤吉郎はお辞儀して出口の方向へ両腕を伸ばす。
「ハッ! お引き留めして申し訳ございませんでした!」
「いえ、お話を聞いてくれてありがとうございます。もう信長様に踊りを見てもらう機会はないのかと落ち込んでいましたので……」
「いえいえ、とんでもありません! さっ、どうぞお帰りを――」
「ま、待て!」
引き返そうとする瑞貴たちを慌てて呼び止めたのは、さっきの面接官出会った。
「わ、私の特別な計らいで今回は特別にお前たちを花見の宴に参加させてやろう!」
うまく潜入することに成功したので、瑞貴と藤吉郎は顔を見合わし、瑞貴は成功の喜びとお礼の意味を込めてウィンクして親指を立てた。