潜入! 踊り子大作戦!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「よし! 頼むぞ、神童!」
「うおっしゃあ! 踊りまくってやるぜよ! へへっ!」
「錦、お前はこれ」
やる気満々にガッツポーズをする錦の横から水鳥が差し出して来たのは、太古に使うバチだった。
「太鼓の担当だ。へへっ」
「何故ぜよ~!?」
錦はショックを受けて頭を抱えて涙を流した。結局錦はアレンジの踊りを最後まで辞めなかったため、太鼓を叩く役に抜擢することにしたのだ。
「拓人くんと京介くんは笛ね」
「渡されたって吹けませんよ」
「そこはぬかりない。これを用意してある!」
笛を手渡してきた瑞貴に剣城がそう言うと、ワンダバは音楽プレーヤーを取り出した。これに合わせて演奏するフリをするのだ。
「叩かんでええんなら、わしを躍らせるぜよー!」
「では行こう! 花見の宴へ!」
錦の悲痛な叫びを、ワンダバは完璧にスルーするのであった。……もちろん他のみんなもワンダバと同様であるが。
――多くの桜が綺麗に咲いている花見の宴の会場では、屋台やパフォーマンスのための本物の踊り子たちや、大勢の人々で賑わっていた。
「うん。ここからなら踊りも見られそうだ。さ~て天馬たちはどこだ?」
その内の桜の木では見晴らしがいい高さの枝に太助が座っており、天馬や瑞貴たちの踊りを見守ることにしている。
「中に入るには、面接があるみたいですね」
「――フム、お前たちは美人だから合格」
「問題はあの面接官だな……」
「――お前たちはカッコよ過ぎるから不合格」
「気まぐれ……」
「しかも何を基準に選んでいるんだか……」
葵と水鳥と茜と瑞貴は面接の様子を見て悩んでいた。合格基準は完全に面接官の好みであり、これでは合格できるのかも怪しい。
「大丈夫かな?」
「大丈夫に決まってるぜよ!」
信助が不安そうにする中、錦は自信満々に言う。そしてとうとう瑞貴たちの出番がやってきた。
「おおっ、これはなかなか……。おおっ! よいではないか、よいではないか!」
赤い着物と笠を被った女子四人の踊り子姿を見た面接官の印象は好感触だ。
「ん? これは…微妙じゃな……――ん? ぎょわあぁぁあああ!!」
「合格ぜよ?」
フェイ以外は青い着物を着て傘を被った男子陣とワンダバを見て眉をしかめていた面接官。すると目の前に白粉でできた真っ白い顔に赤い頬と口紅、さらに目の周りにも赤を少し入れて眉を思いっきり太くした、おかめのようなメイクをした錦が現れて面接官は悲鳴を上げた。
「不合格!」
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
「こんなモノ見せて信長様が気分を悪くされたら困るからな! 帰った帰った!」
不合格の烙印を押され、その一番の原因である錦を水鳥が指差して叱る。ちなみにメイクはちゃんと落している。
「お前のせいだ、錦!」
「ウケると思ったぜよ! まったく、あの面接官は笑いがわかっちょらんのう!」
「どうする? 天馬」
「信長のオーラをもらうには、なんとしても入らなくちゃ」
「「「「「う~ん……」」」」」
信助や天馬たちはなんとか花見の宴の会場に入れないかと考えてみた。
――それから顔が隠れた衣装を着てもう一度面接を受けてみたり、業者の荷台に隠れてみたり、配膳係の手伝いと変装をしてみたが、何度やっても面接官に追い出されてしまうのだった。これでは中に入れないと天馬も信助もお手上げ状態だ。
「どうしたらいいんだろう?」
「う~ん……」
「せっかく練習してきた踊りがムダに……」
「そういう問題じゃないだろうが……」
「大介さん、いい方法はないですか?」
茜の言葉に水鳥がツッコミを入れる中、葵は瑞貴が取り出した円堂大介のクロノストーンに語りかけてみるが……。
「うおっしゃあ! 踊りまくってやるぜよ! へへっ!」
「錦、お前はこれ」
やる気満々にガッツポーズをする錦の横から水鳥が差し出して来たのは、太古に使うバチだった。
「太鼓の担当だ。へへっ」
「何故ぜよ~!?」
錦はショックを受けて頭を抱えて涙を流した。結局錦はアレンジの踊りを最後まで辞めなかったため、太鼓を叩く役に抜擢することにしたのだ。
「拓人くんと京介くんは笛ね」
「渡されたって吹けませんよ」
「そこはぬかりない。これを用意してある!」
笛を手渡してきた瑞貴に剣城がそう言うと、ワンダバは音楽プレーヤーを取り出した。これに合わせて演奏するフリをするのだ。
「叩かんでええんなら、わしを躍らせるぜよー!」
「では行こう! 花見の宴へ!」
錦の悲痛な叫びを、ワンダバは完璧にスルーするのであった。……もちろん他のみんなもワンダバと同様であるが。
――多くの桜が綺麗に咲いている花見の宴の会場では、屋台やパフォーマンスのための本物の踊り子たちや、大勢の人々で賑わっていた。
「うん。ここからなら踊りも見られそうだ。さ~て天馬たちはどこだ?」
その内の桜の木では見晴らしがいい高さの枝に太助が座っており、天馬や瑞貴たちの踊りを見守ることにしている。
「中に入るには、面接があるみたいですね」
「――フム、お前たちは美人だから合格」
「問題はあの面接官だな……」
「――お前たちはカッコよ過ぎるから不合格」
「気まぐれ……」
「しかも何を基準に選んでいるんだか……」
葵と水鳥と茜と瑞貴は面接の様子を見て悩んでいた。合格基準は完全に面接官の好みであり、これでは合格できるのかも怪しい。
「大丈夫かな?」
「大丈夫に決まってるぜよ!」
信助が不安そうにする中、錦は自信満々に言う。そしてとうとう瑞貴たちの出番がやってきた。
「おおっ、これはなかなか……。おおっ! よいではないか、よいではないか!」
赤い着物と笠を被った女子四人の踊り子姿を見た面接官の印象は好感触だ。
「ん? これは…微妙じゃな……――ん? ぎょわあぁぁあああ!!」
「合格ぜよ?」
フェイ以外は青い着物を着て傘を被った男子陣とワンダバを見て眉をしかめていた面接官。すると目の前に白粉でできた真っ白い顔に赤い頬と口紅、さらに目の周りにも赤を少し入れて眉を思いっきり太くした、おかめのようなメイクをした錦が現れて面接官は悲鳴を上げた。
「不合格!」
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
「こんなモノ見せて信長様が気分を悪くされたら困るからな! 帰った帰った!」
不合格の烙印を押され、その一番の原因である錦を水鳥が指差して叱る。ちなみにメイクはちゃんと落している。
「お前のせいだ、錦!」
「ウケると思ったぜよ! まったく、あの面接官は笑いがわかっちょらんのう!」
「どうする? 天馬」
「信長のオーラをもらうには、なんとしても入らなくちゃ」
「「「「「う~ん……」」」」」
信助や天馬たちはなんとか花見の宴の会場に入れないかと考えてみた。
――それから顔が隠れた衣装を着てもう一度面接を受けてみたり、業者の荷台に隠れてみたり、配膳係の手伝いと変装をしてみたが、何度やっても面接官に追い出されてしまうのだった。これでは中に入れないと天馬も信助もお手上げ状態だ。
「どうしたらいいんだろう?」
「う~ん……」
「せっかく練習してきた踊りがムダに……」
「そういう問題じゃないだろうが……」
「大介さん、いい方法はないですか?」
茜の言葉に水鳥がツッコミを入れる中、葵は瑞貴が取り出した円堂大介のクロノストーンに語りかけてみるが……。