潜入! 踊り子大作戦!!
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白鹿組から子供たちを取り返したニュースは掲示板を通じて瞬く間に町民に知れ渡った。実際は松風天馬たち雷門イレブンがサッカー対決で勝ったためだが、『木下藤吉郎が子供たちを取り戻した』ということで歴史に反映されているようだ。
「ただいまー!」
「あっ、お帰りー!」
食料を調達していた天馬とフェイ=ルーンが地蔵堂に帰ると、神童拓人がいないことに気づいた。
「あれ? 神童先輩は?」
「拓人くんは特訓に行っているよ」
「信長とのミキシマックスのためだ。信長が開く花見の宴……そのときがミキシマックスのチャンスとなる。それまでに、信長のオーラを受け入れられるよう器を大きくしておかねばならないからな」
「そっか……」
天馬の問いに円堂瑞貴とクラーク=ワンダバットが答えると、天馬は納得するように呟いた。一度は失敗してしまったミキシマックスを、今度こそは成功させようと神童はがんばっているのだ。
「じゃあ、こっちは踊り子大作戦の準備にかかろう」
「うん!」
ミキシマックスのことも大事だが、その織田信長に会うために必要な作戦だ。フェイの言葉に天馬は頷いた。
衝立をボード代わりにし、花見会場の見取り図をそこに貼る。そしてワンダバが木の枝を指示棒代わりに使う。
「オホンッ! では、作戦を確認しよう。まず花見の宴に我々は踊り子として乗り込む。信長が踊りに見惚れている間に私がミキシマックスガンを5秒間当てて、信長からオーラをいただくというわけだ」
「問題は、どんな踊りなら信長の気を引けるのかってことだよね」
「わしらの時代の踊りがいいぜよ! 未来のだから、目新しくてウケるはずぜよ」
「目新しいというなら私の時代の踊りだ……」
「ん? なら勝負で決めるぜよ!」
「望むところだ!」
そう言って錦龍馬は両手の人差し指と小指を立ててそれを上げ下げした踊り、ワンダバは体をくねらせながら回る踊りを披露した。しかしフェイや瀬戸水鳥を始めみんなのウケは悪い。
「リズム感ゼロ……」
「どっちも却下だな……」
「誰か、経験者は?」
「「「「「ううん」」」」」
「そうよね。都合よくいかないか……」
葵の問いに全員が首を振って否定した。そう簡単にはいかないと頭を悩ませていたら、ふと葵は瑞貴に問いかける。
「あっ。瑞貴さんは昔、授業とか習いませんでしたか? 雷門中にはありませんが、高校でダンスの授業があるって聞いたことがあります」
「確かに私が通っていた高校にはあったけど……。でも郷に入っては郷に従えってことで、私たちの時代の踊りはやめたほうがいいんじゃない?」
「はい。未来よりこの時代に近いほうがいいと思います。あまり突飛過ぎる踊りが流行でもしたら、歴史を改変することになってしまうからね」
「そっか。でも、この時代の踊りって?」
「「う~ん……」」
ヘタに歴史に介入しないようにと言う瑞貴に同意するフェイ。そうなれば踊りの種類が問題だと天馬が言うので、二人は顎に指を当てて考えていると――。
「盆踊りとか?」
「うん! 盆踊りはいいかも! どれくらいかわからないけど、昔から伝わって来てるし。それに日本的だよね」
「だね!」
葵の提案に西園信助が賛成した。天馬も確かにこの時代にはピッタリな踊りだと頷く。
「葵、踊れる?」
「何度か躍ったことあるけど……でも、細かい所までは……」
「覚えてる所だけでいいから教えて! わからない所はみんなで考えながらやろうよ」
「ハァ…ハァ……わかったぜよ……」
「ハァ…ハァ……」
今まで放置されていたので、錦とワンダバは練習する前に相当体力を使ってしまったのだった。
「ただいまー!」
「あっ、お帰りー!」
食料を調達していた天馬とフェイ=ルーンが地蔵堂に帰ると、神童拓人がいないことに気づいた。
「あれ? 神童先輩は?」
「拓人くんは特訓に行っているよ」
「信長とのミキシマックスのためだ。信長が開く花見の宴……そのときがミキシマックスのチャンスとなる。それまでに、信長のオーラを受け入れられるよう器を大きくしておかねばならないからな」
「そっか……」
天馬の問いに円堂瑞貴とクラーク=ワンダバットが答えると、天馬は納得するように呟いた。一度は失敗してしまったミキシマックスを、今度こそは成功させようと神童はがんばっているのだ。
「じゃあ、こっちは踊り子大作戦の準備にかかろう」
「うん!」
ミキシマックスのことも大事だが、その織田信長に会うために必要な作戦だ。フェイの言葉に天馬は頷いた。
衝立をボード代わりにし、花見会場の見取り図をそこに貼る。そしてワンダバが木の枝を指示棒代わりに使う。
「オホンッ! では、作戦を確認しよう。まず花見の宴に我々は踊り子として乗り込む。信長が踊りに見惚れている間に私がミキシマックスガンを5秒間当てて、信長からオーラをいただくというわけだ」
「問題は、どんな踊りなら信長の気を引けるのかってことだよね」
「わしらの時代の踊りがいいぜよ! 未来のだから、目新しくてウケるはずぜよ」
「目新しいというなら私の時代の踊りだ……」
「ん? なら勝負で決めるぜよ!」
「望むところだ!」
そう言って錦龍馬は両手の人差し指と小指を立ててそれを上げ下げした踊り、ワンダバは体をくねらせながら回る踊りを披露した。しかしフェイや瀬戸水鳥を始めみんなのウケは悪い。
「リズム感ゼロ……」
「どっちも却下だな……」
「誰か、経験者は?」
「「「「「ううん」」」」」
「そうよね。都合よくいかないか……」
葵の問いに全員が首を振って否定した。そう簡単にはいかないと頭を悩ませていたら、ふと葵は瑞貴に問いかける。
「あっ。瑞貴さんは昔、授業とか習いませんでしたか? 雷門中にはありませんが、高校でダンスの授業があるって聞いたことがあります」
「確かに私が通っていた高校にはあったけど……。でも郷に入っては郷に従えってことで、私たちの時代の踊りはやめたほうがいいんじゃない?」
「はい。未来よりこの時代に近いほうがいいと思います。あまり突飛過ぎる踊りが流行でもしたら、歴史を改変することになってしまうからね」
「そっか。でも、この時代の踊りって?」
「「う~ん……」」
ヘタに歴史に介入しないようにと言う瑞貴に同意するフェイ。そうなれば踊りの種類が問題だと天馬が言うので、二人は顎に指を当てて考えていると――。
「盆踊りとか?」
「うん! 盆踊りはいいかも! どれくらいかわからないけど、昔から伝わって来てるし。それに日本的だよね」
「だね!」
葵の提案に西園信助が賛成した。天馬も確かにこの時代にはピッタリな踊りだと頷く。
「葵、踊れる?」
「何度か躍ったことあるけど……でも、細かい所までは……」
「覚えてる所だけでいいから教えて! わからない所はみんなで考えながらやろうよ」
「ハァ…ハァ……わかったぜよ……」
「ハァ…ハァ……」
今まで放置されていたので、錦とワンダバは練習する前に相当体力を使ってしまったのだった。