来たぞ! 信長の町!!
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「貴様たち、この国の者ではないようだな」
「それは、その、あの……」
「まさか、今川の手の者ではあるまいな?」
「そんな――!」
「そんなことはありません! 私たちは、ただの旅人です!」
瑞貴が前に出るより先に神童が前に出つつひれ伏して誤解だと告げた。真偽を見極めるためか信長は真っ直ぐな目で見つめると、神童はその威圧に圧されそうになるも視線を逸らすことはなかった。
「フッ、我ながら愚問であったな。自ら敵だと名乗る者などおらぬわ……。まあよい。今日の所は信じよう。その目は曇っておらぬようだしな」
「…………!」
とりあえずこの場はやり過ごすことができたようで神童はホッとした。だが――。
〈バヒヒ――ンッ!!〉
「「「「「!」」」」」
どこからともなく現れた暴れ馬がこちらに向かってやって来る。神童はお勝と太助の前に、瑞貴は天馬たちの前に出て守るように両手を広げた。
すると馬から降りた信長が神童の前に立ったが、家臣の前田利家と丹羽長秀が武器を構えて信長を守ろうとさらに前に出る。
「「信長様!」」
「どけ! はああぁぁあああ!」
バシュンッ!!
〈ヒヒ――ンッ!!〉
信長は二人を押しのけると、自らの気を高めて右手を前に出すと爆風が出てきた。それに驚いた馬は引き返して行くので、天馬や剣城たちは目を見開いた。
「スゴい……!」
「確かに、只者じゃない……!」
「ハッハッハッハッ! 暴れ馬如き、この織田信長の前では造作もないわ」
「いや、さすがだな……――おっ、そうだ!」
ミキシマックスガンを取り出し、信長と神童をそれぞれ撃った。しかし神童には当たったものの、信長にはまるで拒否するかのようにバリアのようなモノが張られてオーラを取ることができなかった。
「なぬっ!?」
「ん?」
「あっ……――アワワワッ! ハハァ――ッ!!」
初めてのことなのかワンダバが驚いていると信長がこちらを見た。今手に持っているのはミキシマックスガンだが、相手にとっては怪しいモノに変わりないので、ワンダバは慌てて手放して顔が地面に埋め込むほどひれ伏した。しかしその顔は冷や汗が滝のように流れている。
「それはなんだ? 鉄砲のように見えるが?」
「は、花火鉄砲と言いまして! ぜひ信長様に見ていただこうかと……!」
「花火鉄砲だと? 祭り用か?」
「は、はい! そんなところで!」
「そうであったか。次の祭りの折、とくと見せてもらおう」
「へ、へへー! 喜んでー!」
「では、精進せよ花火職人よ」
信長は馬に乗ってワンダバにそう言うと、家臣たちと共にその場を去って行った。葵と瑞貴たちは立ち上がってそのうしろ姿を見送る。
「行っちゃった……」
「とりあえずよかったね」
「しっかし、とっさに花火鉄砲とはよく言ったもんだな」
「褒めるか?」
「いや……」
水鳥が声をかけるまでひれ伏したままのワンダバは、顔を上げると昨日と打って変わって涙目の上に棒読みだ。さすがに褒めるどころか同情の感情しかなかった。
「信長……」
「…………」
神童が信長の名を呟きながら彼が去った方向を見ていると、間近で見ていたお勝は何かを感じ取ったのか神童を見つめていた。
……木の陰で馬を叩いて襲わせた張本人が、一連を見て去って行ったとは知らずに。
――瑞貴やフェイたちは昨日と同じ河原に移動し、先ほどのミキシマックス失敗の件に付いて話し合う。
「さっき確実に信長と拓人くんにミキシマックスの光が当たったよね? でも信長にはオーラを取ることすらできなかった……」
「はい。何故、ミキシマックスが失敗したんだろう?」
「こんなことは初めてだ……」
「――ホーッホッホッホ!」
「「うわっ!」」
「いったいどこから!?」
ワンダバのうしろから立ち上がって現れたのは、またもやクロスワード=アルノだ。相変わらず突然の登場に天馬もフェイも瑞貴も驚いた。
「それは器の問題じゃ。神童という器に信長のオーラは入らなかった……それほどに強く大きなオーラだということじゃな」
「どういうことですか?」
神童が尋ねると、指パチンしたアルノはわかりやすいように自分の頭上にホログラムでできたモニターを表示した。
「それは、その、あの……」
「まさか、今川の手の者ではあるまいな?」
「そんな――!」
「そんなことはありません! 私たちは、ただの旅人です!」
瑞貴が前に出るより先に神童が前に出つつひれ伏して誤解だと告げた。真偽を見極めるためか信長は真っ直ぐな目で見つめると、神童はその威圧に圧されそうになるも視線を逸らすことはなかった。
「フッ、我ながら愚問であったな。自ら敵だと名乗る者などおらぬわ……。まあよい。今日の所は信じよう。その目は曇っておらぬようだしな」
「…………!」
とりあえずこの場はやり過ごすことができたようで神童はホッとした。だが――。
〈バヒヒ――ンッ!!〉
「「「「「!」」」」」
どこからともなく現れた暴れ馬がこちらに向かってやって来る。神童はお勝と太助の前に、瑞貴は天馬たちの前に出て守るように両手を広げた。
すると馬から降りた信長が神童の前に立ったが、家臣の前田利家と丹羽長秀が武器を構えて信長を守ろうとさらに前に出る。
「「信長様!」」
「どけ! はああぁぁあああ!」
バシュンッ!!
〈ヒヒ――ンッ!!〉
信長は二人を押しのけると、自らの気を高めて右手を前に出すと爆風が出てきた。それに驚いた馬は引き返して行くので、天馬や剣城たちは目を見開いた。
「スゴい……!」
「確かに、只者じゃない……!」
「ハッハッハッハッ! 暴れ馬如き、この織田信長の前では造作もないわ」
「いや、さすがだな……――おっ、そうだ!」
ミキシマックスガンを取り出し、信長と神童をそれぞれ撃った。しかし神童には当たったものの、信長にはまるで拒否するかのようにバリアのようなモノが張られてオーラを取ることができなかった。
「なぬっ!?」
「ん?」
「あっ……――アワワワッ! ハハァ――ッ!!」
初めてのことなのかワンダバが驚いていると信長がこちらを見た。今手に持っているのはミキシマックスガンだが、相手にとっては怪しいモノに変わりないので、ワンダバは慌てて手放して顔が地面に埋め込むほどひれ伏した。しかしその顔は冷や汗が滝のように流れている。
「それはなんだ? 鉄砲のように見えるが?」
「は、花火鉄砲と言いまして! ぜひ信長様に見ていただこうかと……!」
「花火鉄砲だと? 祭り用か?」
「は、はい! そんなところで!」
「そうであったか。次の祭りの折、とくと見せてもらおう」
「へ、へへー! 喜んでー!」
「では、精進せよ花火職人よ」
信長は馬に乗ってワンダバにそう言うと、家臣たちと共にその場を去って行った。葵と瑞貴たちは立ち上がってそのうしろ姿を見送る。
「行っちゃった……」
「とりあえずよかったね」
「しっかし、とっさに花火鉄砲とはよく言ったもんだな」
「褒めるか?」
「いや……」
水鳥が声をかけるまでひれ伏したままのワンダバは、顔を上げると昨日と打って変わって涙目の上に棒読みだ。さすがに褒めるどころか同情の感情しかなかった。
「信長……」
「…………」
神童が信長の名を呟きながら彼が去った方向を見ていると、間近で見ていたお勝は何かを感じ取ったのか神童を見つめていた。
……木の陰で馬を叩いて襲わせた張本人が、一連を見て去って行ったとは知らずに。
――瑞貴やフェイたちは昨日と同じ河原に移動し、先ほどのミキシマックス失敗の件に付いて話し合う。
「さっき確実に信長と拓人くんにミキシマックスの光が当たったよね? でも信長にはオーラを取ることすらできなかった……」
「はい。何故、ミキシマックスが失敗したんだろう?」
「こんなことは初めてだ……」
「――ホーッホッホッホ!」
「「うわっ!」」
「いったいどこから!?」
ワンダバのうしろから立ち上がって現れたのは、またもやクロスワード=アルノだ。相変わらず突然の登場に天馬もフェイも瑞貴も驚いた。
「それは器の問題じゃ。神童という器に信長のオーラは入らなかった……それほどに強く大きなオーラだということじゃな」
「どういうことですか?」
神童が尋ねると、指パチンしたアルノはわかりやすいように自分の頭上にホログラムでできたモニターを表示した。