来たぞ! 信長の町!!
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「じゃあここからは、それぞれで情報を集めてみよう」
「さんせーい!」
「よーし! みんなー! 手分けして聞き込みだ――っ!!」
張り切るのはいいがワンダバがあまりにも大きな声で叫ぶので、他のみんなは両耳を塞いで顔をしかめた。
☆☆☆☆☆
――天馬と信助と葵、水鳥と茜、瑞貴と神童、ワンダバとフェイはそれぞれグループやペアに、剣城と錦は個人で探すことにした。その中で瑞貴と神童は、瑞貴が持っていた歴史館のチラシを見ながら散策している。
「信長は城下町によく出て来ていた人とあります。町の中に手がかりがあるはずです」
「誰かに聞けばわかるかな?」
バシャ!
「あっ!」
「「ん?」」
「あ――っ!!」
少女が驚きの声を上げたと思ったら、続いて悲鳴のような声を上げる。見れば神童の着物が濡れていた。水撒きしていたときに神童に気づかずそのまま掛けてしまったのだろう。
「あらら……」
「すいません!」
「だ、大丈夫です」
「すいません! あ~……私ったら……。すぐに乾かします! どうぞ、中へお入りください!」
「いえ、急いでいるので。行きましょう、瑞貴さん」
「あっ……」
家に入るように促す少女に、神童は気にしてないと言って歩を進めようとすると……。
ガシッ!
「あっ」
「ダメです! 風邪引きますし!」
少女は神童の袖をしっかり握って引き止めた。この様子では乾かせてくれるまで絶対譲らないだろうと思ったので、瑞貴は神童に話しかける。
「拓人くん、せっかくだしお言葉に甘えたら?」
「でも……」
「この人の言う通り、これからのことを考えると何事もまず体調管理は一番大事だよ。私は一人で信長を探してみるから。えっと、あなたは……」
「あっ、お勝っていいます!」
「お勝ちゃん、彼をよろしくお願いします。拓人くん、何かわかったら知らせに来るから」
「あっ、はい……」
瑞貴は少女――お勝に一礼をして神童にそう言うと、一人で町の中へと進んで行った。
「さっ、こっちです」
「は、はい」
お勝に声をかけられるまで、その背を神童が思わず見ていたことに気づかずに……。
「おっかあ!」
「どうしたの? あら、お友達? いらっしゃい!」
中に入ったお勝は母親に事情を説明して神童の着物を干すことと、代わりの服を用意してもらうように頼んだ。
「ちょっとだけ、これで我慢してください」
「…………」
「大丈夫です。ちゃんと洗ってありますから」
「いや、そういうことじゃ……」
代わりの着物は丈が短く、お勝から違う方向を心配された神童は苦笑した。
☆☆☆☆☆
天馬と信助と葵は広場の近くを歩いていると、五人の少年たちが玉を蹴り合って遊んでいた。まるでサッカーのように。
「もしかして、あれサッカー!?」
「この時代の人もサッカーやってたんだ!」
「行ってみよう!」
戦国時代にもサッカーがあると思った信助と天馬と葵は、さっそく少年たちの元へ駆け出して声をかける。
「ねぇ! それってサッカー!?」
「サッカー? なんだそれ?」
「サッカーのことは知らないみたいね」
トンッ。
「ん?」
一人の少年が不思議そうに言うので、サッカーではないと信助が小声で天馬に言う。すると天馬の足元に紐を固く丸めたボールのようなモノが転がり、それを拾い上げる。
「さんせーい!」
「よーし! みんなー! 手分けして聞き込みだ――っ!!」
張り切るのはいいがワンダバがあまりにも大きな声で叫ぶので、他のみんなは両耳を塞いで顔をしかめた。
☆☆☆☆☆
――天馬と信助と葵、水鳥と茜、瑞貴と神童、ワンダバとフェイはそれぞれグループやペアに、剣城と錦は個人で探すことにした。その中で瑞貴と神童は、瑞貴が持っていた歴史館のチラシを見ながら散策している。
「信長は城下町によく出て来ていた人とあります。町の中に手がかりがあるはずです」
「誰かに聞けばわかるかな?」
バシャ!
「あっ!」
「「ん?」」
「あ――っ!!」
少女が驚きの声を上げたと思ったら、続いて悲鳴のような声を上げる。見れば神童の着物が濡れていた。水撒きしていたときに神童に気づかずそのまま掛けてしまったのだろう。
「あらら……」
「すいません!」
「だ、大丈夫です」
「すいません! あ~……私ったら……。すぐに乾かします! どうぞ、中へお入りください!」
「いえ、急いでいるので。行きましょう、瑞貴さん」
「あっ……」
家に入るように促す少女に、神童は気にしてないと言って歩を進めようとすると……。
ガシッ!
「あっ」
「ダメです! 風邪引きますし!」
少女は神童の袖をしっかり握って引き止めた。この様子では乾かせてくれるまで絶対譲らないだろうと思ったので、瑞貴は神童に話しかける。
「拓人くん、せっかくだしお言葉に甘えたら?」
「でも……」
「この人の言う通り、これからのことを考えると何事もまず体調管理は一番大事だよ。私は一人で信長を探してみるから。えっと、あなたは……」
「あっ、お勝っていいます!」
「お勝ちゃん、彼をよろしくお願いします。拓人くん、何かわかったら知らせに来るから」
「あっ、はい……」
瑞貴は少女――お勝に一礼をして神童にそう言うと、一人で町の中へと進んで行った。
「さっ、こっちです」
「は、はい」
お勝に声をかけられるまで、その背を神童が思わず見ていたことに気づかずに……。
「おっかあ!」
「どうしたの? あら、お友達? いらっしゃい!」
中に入ったお勝は母親に事情を説明して神童の着物を干すことと、代わりの服を用意してもらうように頼んだ。
「ちょっとだけ、これで我慢してください」
「…………」
「大丈夫です。ちゃんと洗ってありますから」
「いや、そういうことじゃ……」
代わりの着物は丈が短く、お勝から違う方向を心配された神童は苦笑した。
☆☆☆☆☆
天馬と信助と葵は広場の近くを歩いていると、五人の少年たちが玉を蹴り合って遊んでいた。まるでサッカーのように。
「もしかして、あれサッカー!?」
「この時代の人もサッカーやってたんだ!」
「行ってみよう!」
戦国時代にもサッカーがあると思った信助と天馬と葵は、さっそく少年たちの元へ駆け出して声をかける。
「ねぇ! それってサッカー!?」
「サッカー? なんだそれ?」
「サッカーのことは知らないみたいね」
トンッ。
「ん?」
一人の少年が不思議そうに言うので、サッカーではないと信助が小声で天馬に言う。すると天馬の足元に紐を固く丸めたボールのようなモノが転がり、それを拾い上げる。