探し出せ! 時空最強イレブン!!
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地面に落ちたスフィアデバイスの紫のボタンをベータは足を使って押した。
【封印モード】
「てやっ!」
ベータはスフィアデバイスを大介がいる上空に向かって蹴る。その光に天馬と瑞貴は円堂守を失った原因がフラッシュバックした。
「あれは!」
「大介さん、逃げて! その中に封印されちゃう!」
「何っ!?」
しかしスフィアデバイスの効果は発揮され、紫の粒が大介を吸い込もうとしている。
「こんなモノに……負けるか!」
なんと大介は自らの力を持ってバリアを発動し、スフィアデバイスの力を弾こうと戦う。
「おじいちゃん!」
「やめろー!」
「大介さん!」
「精神力で跳ね返そうとしている!」
葵が声を上げ、天馬と瑞貴が駆け出し、クラーク=ワンダバットは大介の精神力の強さを目の当たりに驚いた。
しかし二つの力の衝突により、目を覆うほどの目映い光と強い風がその場を舞った。それで天馬と瑞貴は弾き飛ばされ、葵は覇者の聖典から手を離してしまった。
「ぐわあぁぁあああ!」
全身が光った大介は奈々色の光に包まれ、中心に『C』が書かれた六角形のオレンジ色の石になってしまった。
「あっ!」
「大介さんが……石に……!?」
「そんな……!」
その石の元に来たが、大介の変わり果てた姿に天馬や鬼道たちは驚き、瑞貴は膝から崩れ落ちてしまった。
「これでサッカーは終わりだ」
「あっ……!」
さらに葵が手放してしまった覇者の聖典は、ベータの手に渡ってしまった。そしてもう用はないとプロトコル・オメガ2.0はルートクラフトに乗って去って行った。
しかし残った雷門イレブンは目の前に起こった光景に信じられず、立ち上がった瑞貴が手に取っている石を見て神童が呟く。
「何が、起こったんだ……?」
「これは、『クロノストーン現象』……!?」
「恐らくな……」
「クロノストーン現象?」
「――そう! 極めて珍しいことじゃ!」
フェイとワンダバだけは何かわかったように言う。瑞貴が持つ石を見ながら天馬が尋ねると、答えたのは二人ではなくベンチのそばにいつの間にか現れたクロスワード=アルノだった。
「封印しようとする力と、存在を消されまいとする円堂大介の意思の力がぶつかりあったのじゃ。その衝突エネルギーにより、円堂大介の存在が時空の矛盾点となってしまった」
「時空の…矛盾点……?」
「そう! 時空にとって辻褄が合わなくなった彼の存在は圧縮され、クロノストーンという石になったのじゃ!」
「大介さんが石に……!? 早く元に戻さないと! ――あれ? アルノ博士!?」
天馬たちと一緒に説明を聞いていた瑞貴は、大介だというクロノストーンを見てアルノに方法を聞こうとするが、アルノはまたもその場から姿を消してしまった。
「まーた肝心なとこでいなくなるんだから!」
〈まったくだなぁ〉
「「「えっ!?」」」
水鳥たちが呆れていると、どこからか大介の声が聞こえてきた。しかもその声は瑞貴の持つクロノストーンからである。
〈無責任極まりない博士だな〉
「みぎゃああ!」
〈わあっ! コラッ、瑞貴! 年寄りは丁重に扱え!〉
驚きのあまり思わずクロノストーンを離してしまうと、地面に落ちることなく浮かんで瑞貴に説教する。
「ご、ごめんなさい。でもしゃべれるんですか? おまけに浮いてるし……」
〈なんだか変な感じじゃがな〉
「これもマスターDの精神力の成せる技ってことか……」
ワンダバが両腕を組んで驚いているところを見ると、本来はしゃべることも浮くこともできないようだ。しかしこの状態はあまりに酷だと天馬は不安げに言う。
「でも、ずっとこのままってわけには……」
「まずは、奴らを倒すんだ。全てを元に戻す鍵はそこにあるはず」
「うん。――教えてください。覇者の聖典に書かれている、最強の十一人のことを」
フェイの言葉に頷いた天馬はクロノストーン――大介に問う。覇者の聖典は敵に奪われてしまったが、その書き手である彼はここにいるのだから。
【封印モード】
「てやっ!」
ベータはスフィアデバイスを大介がいる上空に向かって蹴る。その光に天馬と瑞貴は円堂守を失った原因がフラッシュバックした。
「あれは!」
「大介さん、逃げて! その中に封印されちゃう!」
「何っ!?」
しかしスフィアデバイスの効果は発揮され、紫の粒が大介を吸い込もうとしている。
「こんなモノに……負けるか!」
なんと大介は自らの力を持ってバリアを発動し、スフィアデバイスの力を弾こうと戦う。
「おじいちゃん!」
「やめろー!」
「大介さん!」
「精神力で跳ね返そうとしている!」
葵が声を上げ、天馬と瑞貴が駆け出し、クラーク=ワンダバットは大介の精神力の強さを目の当たりに驚いた。
しかし二つの力の衝突により、目を覆うほどの目映い光と強い風がその場を舞った。それで天馬と瑞貴は弾き飛ばされ、葵は覇者の聖典から手を離してしまった。
「ぐわあぁぁあああ!」
全身が光った大介は奈々色の光に包まれ、中心に『C』が書かれた六角形のオレンジ色の石になってしまった。
「あっ!」
「大介さんが……石に……!?」
「そんな……!」
その石の元に来たが、大介の変わり果てた姿に天馬や鬼道たちは驚き、瑞貴は膝から崩れ落ちてしまった。
「これでサッカーは終わりだ」
「あっ……!」
さらに葵が手放してしまった覇者の聖典は、ベータの手に渡ってしまった。そしてもう用はないとプロトコル・オメガ2.0はルートクラフトに乗って去って行った。
しかし残った雷門イレブンは目の前に起こった光景に信じられず、立ち上がった瑞貴が手に取っている石を見て神童が呟く。
「何が、起こったんだ……?」
「これは、『クロノストーン現象』……!?」
「恐らくな……」
「クロノストーン現象?」
「――そう! 極めて珍しいことじゃ!」
フェイとワンダバだけは何かわかったように言う。瑞貴が持つ石を見ながら天馬が尋ねると、答えたのは二人ではなくベンチのそばにいつの間にか現れたクロスワード=アルノだった。
「封印しようとする力と、存在を消されまいとする円堂大介の意思の力がぶつかりあったのじゃ。その衝突エネルギーにより、円堂大介の存在が時空の矛盾点となってしまった」
「時空の…矛盾点……?」
「そう! 時空にとって辻褄が合わなくなった彼の存在は圧縮され、クロノストーンという石になったのじゃ!」
「大介さんが石に……!? 早く元に戻さないと! ――あれ? アルノ博士!?」
天馬たちと一緒に説明を聞いていた瑞貴は、大介だというクロノストーンを見てアルノに方法を聞こうとするが、アルノはまたもその場から姿を消してしまった。
「まーた肝心なとこでいなくなるんだから!」
〈まったくだなぁ〉
「「「えっ!?」」」
水鳥たちが呆れていると、どこからか大介の声が聞こえてきた。しかもその声は瑞貴の持つクロノストーンからである。
〈無責任極まりない博士だな〉
「みぎゃああ!」
〈わあっ! コラッ、瑞貴! 年寄りは丁重に扱え!〉
驚きのあまり思わずクロノストーンを離してしまうと、地面に落ちることなく浮かんで瑞貴に説教する。
「ご、ごめんなさい。でもしゃべれるんですか? おまけに浮いてるし……」
〈なんだか変な感じじゃがな〉
「これもマスターDの精神力の成せる技ってことか……」
ワンダバが両腕を組んで驚いているところを見ると、本来はしゃべることも浮くこともできないようだ。しかしこの状態はあまりに酷だと天馬は不安げに言う。
「でも、ずっとこのままってわけには……」
「まずは、奴らを倒すんだ。全てを元に戻す鍵はそこにあるはず」
「うん。――教えてください。覇者の聖典に書かれている、最強の十一人のことを」
フェイの言葉に頷いた天馬はクロノストーン――大介に問う。覇者の聖典は敵に奪われてしまったが、その書き手である彼はここにいるのだから。