衝撃の再会! 円堂大介!!
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「覇者の聖典、渡してもらおう」
「やっぱり私たちの行動に気づいていたのか!」
「松風天馬……今度こそお前たちを倒す。勝負だ!」
「っ……!」
前回の対戦のこともあり、そしてあとがないことでエイナムの気迫は凄まじい。それが天馬にも伝わっていた。
「みんなー! ――えっ!?」
「プロトコル・オメガ2.0!? そんな!」
大介と交渉し終えた葵と瑞貴が嬉しそうに駆け寄るが、雷門メンバーと対峙しているプロトコル・オメガ2.0を見て目を見開いた。
☆☆☆☆☆
病院から少し離れた所にあるグラウンドに移動した両チーム。今回はサッカーバトルではなく試合だ。そのために少ない人数を補うため、瑞貴がMFに入ってフェイがデュプリを出した。
マネージャーと一緒にベンチに座っているワンダバは、もともと体のせいで青かった表情をさらに青くして落ち込んでいた。ことの発端は数分前――。
『よーし! この試合、監督は――』
『鬼道さん。監督をお願いします』
『あっ……』
『わかった。西園、お前はディフェンスに入れ。お前のジャンプで敵をかく乱するんだ』
『はい!』
『瑞貴、お前はMFに入れ』
『うん!』
エキサイティングゲージが溜まって体がピンク色になったのに、神童が監督を鬼道に指名したので元の青に戻った。挙げ句全員ワンダバをスルーしているので、青を通り越して灰色になったことが記憶に新しい。
「ドンマイ、ワンダバさん」
「アハハッ……」
茜が慰めの言葉をかけるが、落ち込みのあまりワンダバにはまったく聞こえていないので、水鳥や瑞貴から覇者の聖典を預かった葵は苦笑した。
そしていつものように、十年前の海の家から矢嶋陽介が実況のため転送された。
「おーっと!? 焼きそばのヘラが、なんとマイクに――」
ポオッ……。
《雷門中の五人に円堂とフェイとそのデュプリを加えた十一人に対するは、ベータ率いるプロトコル・オメガ2.0! サッカーの未来を握る覇者の聖典を賭けての、どちらも負けられない試合だ――っ!!》
洗脳された矢嶋はノリノリで実況を始め、先攻はプロトコル・オメガ2.0で試合開始。
「さっ、行っちゃいましょ」
ベータがボールを渡すと、受け取ったエイナムがドリブルをするとオフェンス陣が上がって来る。特にエイナムとクオースとレイザの気迫が強い。
「行くぞ!」
「ワンダートラップ!」
すぐに天馬が必殺技でボールを奪った。しかし滑り込んでいる間にレイザが前に飛び出す。
「ふっ!」
「なっ!?」
「抜かせない! はあっ!」
レイザがボールを奪い返し、そのままクオースにパスを出す。クオースはストロウを軽くかわして雷門陣内へ切り込んで行く。
「信助!」
「はい! 行かせない!」
神童の指示で、信助はクオースからボールを奪おうと走り出すが――。
「オフェンスコマンド04!」
【スピニングアッパー】
「うわあっ!」
クオースは必殺技で信助を突破した。だがエイナムといいレイザといいクオースといい、ゴッドエデンのときより比べ物にならない気迫が葵や水鳥にも伝わってくる。
「スゴい気迫……!」
「ああ……!」
クオースがゴール前まで向かっていくと、マッチョスが構えてスマイルもディフェンスに入った。
「クオース! こっちよ!」
「エイナム!」
「フゥ……」
なんとクオースは横から走って来るベータにではなく、その向こうにいるエイナムにパスを出した。ベータは怒ることなく肩をすくめている。
「シュートコマンド06!」
【プラズマボール】
「「わああっ!」」
「来い! エクセレントブレスト!」
エイナムの必殺シュートはスマイルとウォーリーを弾き飛ばしただけでなく、マッチョスごとゴールに叩き込んだ。
《ゴォ――ルッ!! プロトコル・オメガ2.0、先制ゴールを決めた――っ!!》
「クッ……!」
「やられた……!」
「もぉ。ムキになっちゃって」
神童と天馬は早くも先制点を入れられて歯を食いしばる。対してクオースとエイナムは拳を握り締めて喜んでおり、ベータは呆れつつも笑っていた。――その試合の様子を、病室の窓から点滴を受けながら大介が見ていたとは誰も知らずに。
「やっぱり私たちの行動に気づいていたのか!」
「松風天馬……今度こそお前たちを倒す。勝負だ!」
「っ……!」
前回の対戦のこともあり、そしてあとがないことでエイナムの気迫は凄まじい。それが天馬にも伝わっていた。
「みんなー! ――えっ!?」
「プロトコル・オメガ2.0!? そんな!」
大介と交渉し終えた葵と瑞貴が嬉しそうに駆け寄るが、雷門メンバーと対峙しているプロトコル・オメガ2.0を見て目を見開いた。
☆☆☆☆☆
病院から少し離れた所にあるグラウンドに移動した両チーム。今回はサッカーバトルではなく試合だ。そのために少ない人数を補うため、瑞貴がMFに入ってフェイがデュプリを出した。
マネージャーと一緒にベンチに座っているワンダバは、もともと体のせいで青かった表情をさらに青くして落ち込んでいた。ことの発端は数分前――。
『よーし! この試合、監督は――』
『鬼道さん。監督をお願いします』
『あっ……』
『わかった。西園、お前はディフェンスに入れ。お前のジャンプで敵をかく乱するんだ』
『はい!』
『瑞貴、お前はMFに入れ』
『うん!』
エキサイティングゲージが溜まって体がピンク色になったのに、神童が監督を鬼道に指名したので元の青に戻った。挙げ句全員ワンダバをスルーしているので、青を通り越して灰色になったことが記憶に新しい。
「ドンマイ、ワンダバさん」
「アハハッ……」
茜が慰めの言葉をかけるが、落ち込みのあまりワンダバにはまったく聞こえていないので、水鳥や瑞貴から覇者の聖典を預かった葵は苦笑した。
そしていつものように、十年前の海の家から矢嶋陽介が実況のため転送された。
「おーっと!? 焼きそばのヘラが、なんとマイクに――」
ポオッ……。
《雷門中の五人に円堂とフェイとそのデュプリを加えた十一人に対するは、ベータ率いるプロトコル・オメガ2.0! サッカーの未来を握る覇者の聖典を賭けての、どちらも負けられない試合だ――っ!!》
洗脳された矢嶋はノリノリで実況を始め、先攻はプロトコル・オメガ2.0で試合開始。
「さっ、行っちゃいましょ」
ベータがボールを渡すと、受け取ったエイナムがドリブルをするとオフェンス陣が上がって来る。特にエイナムとクオースとレイザの気迫が強い。
「行くぞ!」
「ワンダートラップ!」
すぐに天馬が必殺技でボールを奪った。しかし滑り込んでいる間にレイザが前に飛び出す。
「ふっ!」
「なっ!?」
「抜かせない! はあっ!」
レイザがボールを奪い返し、そのままクオースにパスを出す。クオースはストロウを軽くかわして雷門陣内へ切り込んで行く。
「信助!」
「はい! 行かせない!」
神童の指示で、信助はクオースからボールを奪おうと走り出すが――。
「オフェンスコマンド04!」
【スピニングアッパー】
「うわあっ!」
クオースは必殺技で信助を突破した。だがエイナムといいレイザといいクオースといい、ゴッドエデンのときより比べ物にならない気迫が葵や水鳥にも伝わってくる。
「スゴい気迫……!」
「ああ……!」
クオースがゴール前まで向かっていくと、マッチョスが構えてスマイルもディフェンスに入った。
「クオース! こっちよ!」
「エイナム!」
「フゥ……」
なんとクオースは横から走って来るベータにではなく、その向こうにいるエイナムにパスを出した。ベータは怒ることなく肩をすくめている。
「シュートコマンド06!」
【プラズマボール】
「「わああっ!」」
「来い! エクセレントブレスト!」
エイナムの必殺シュートはスマイルとウォーリーを弾き飛ばしただけでなく、マッチョスごとゴールに叩き込んだ。
《ゴォ――ルッ!! プロトコル・オメガ2.0、先制ゴールを決めた――っ!!》
「クッ……!」
「やられた……!」
「もぉ。ムキになっちゃって」
神童と天馬は早くも先制点を入れられて歯を食いしばる。対してクオースとエイナムは拳を握り締めて喜んでおり、ベータは呆れつつも笑っていた。――その試合の様子を、病室の窓から点滴を受けながら大介が見ていたとは誰も知らずに。