衝撃の再会! 円堂大介!!
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「円堂監督のおじいさんが……」
「では、これも?」
「そう。おじいさん――円堂大介さんが書いたものだと思うわ」
「それじゃ、フェイたちが言うマスターDの『D』って――!」
「『円堂大介』の『D』……」
「そういうことになりますね」
「それが、サッカーの神様と言われているマスターDの正体!」
神童の問いに春奈が答えると、天馬と神童と剣城とフェイたちは未来まで続いた呼び名の謎が解けた。
「そうか! 円堂のおじいさんがマスターDだったのか! まさに灯台もと暗し!」
「大介さんのノートか……懐かしいわ」
「おじいさんの字が読めるのは、円堂監督と瑞貴先輩だけですよね!」
何故か仁王立ちするワンダバがそう叫ぶが、目の前のノートの字が懐かしく思ってほのぼのしている秋と春奈にスルーされて崩れ落ちた。
「てか、瑞貴さんも読めるぜよ!?」
「暗号化されて、二百年経っても読めないのにか!?」
「いや、このノートは暗号になっているというより……ただ単におっそろしく汚い字なだけなんだよ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
(あっ、昔の雷門中サッカー部と同じ反応だ)
苦笑しながらそう言った瑞貴の言葉に、錦や水鳥を始めとする雷門メンバーは落雷が落ちたかのようにショックを受けた。それを見て瑞貴は懐かしいと感じたとか。
瑞貴はノートを一度閉じて、表紙の字(?)の一つ一つを指差して説明する。
「これが『覇』、こっちが『者』。それで『の』…『聖』…『典』……『覇者の聖典』って書かれているんだ。大介さんのノートは漢字と平仮名とカタカナと絵がゴチャゴチャに書いてあるから、読める人が少ないの」
「じゃあ、瑞貴さんは全部読み解けるんですか?」
「残念ながら私は少しずつしかわからないし、大介さんが伝えたいことの意味はわからないんだ。スラスラと読めて意味までわかるのは、私が知る限りでは守ぐらいだよ」
「だったら、円堂監督に読んでもらえばいいんですね!」
今の円堂はいなくても、タイムマシンがあるなら過去の円堂に会って読んでもらえばいいと、信助はナイスアイディアというように顔をほころばせるが……。
「円堂監督には会えないよ」
「えっ?」
「そうだ! 子供の頃から亡くなるそのときまで、全ての時点で彼は厳重に監視されているのだ」
フェイが円堂に会えないと信助たちに伝えると、復活したワンダバがその理由を説明した。なんらかの手を使って円堂をよみがえらせないように、そして未来に影響を及ぼされないようにエルドラドが監視しているのは間違いないだろう。
「悔しいが迂闊には近寄れない……瑞貴殿にがんばって解読してもらうしか――」
「手はあるよ」
「んっ!? ダバ~……」
ワンダバはすぐに解読できる方法はないと言うが、まさかフェイがアッサリと破るとは思わずワンダバはまた崩れ落ちた。それに気にせずフェイは説明を続ける。
「書いた本人に、直接聞けばいい」
「でも、大介さんはもう亡くなってるよ?」
「だから、生きてる時代なら!」
「そうか! 過去に行けばいいんだものね!」
この世にもう大介はいないと瑞貴は告げるが、ニッと笑ったフェイの言葉に信助は名案だというように叫んだ。
「アーティファクトは?」
「それならここにある」
「うん!」
茜の問いに剣城は瑞貴の持つ覇者の聖典に顔を向けて示すと、天馬も同意するように頷いた。
☆☆☆☆☆
二百年後の未来のエルドラドの会議室では、議長のトウドウ=ヘイキチを中心に重い空気が流れていた。そしてそばにはベータを始めプロトコル・オメガ2.0が控えており、その中にゴッドエデンを襲撃したチームA5の五人が片膝を着いていた。
「覇者の聖典はどうなっている?」
「すぐに取り戻してごらんにいれますわ」
「ウム。エイナム、レイザ、クオース、ガウラ、ザノウ……お前たちには失望した。許可なくタイムジャンプした上に、負けて帰るとはな」
「申し訳ありません……」
「お前たちをムゲン牢獄に送る」
「「「「「!」」」」」
「――お待ちください」
「ん?」
エイナムたちのムゲン牢獄行きを止めたのは――まさかのベータだった。ベータは横に垂れ流している髪を撫でながら、いつもの無邪気な笑顔を浮かべつつトウドウたちに進言する。
「エイナムたちは反省しています。もう一度だけチャンスをいただけませんか?」
「ホォ……」
「みんなあとがないことを充分理解しています。だから必死になって戦ってくれると思うんです。そうですよね?」
「ぐっ……!」
それは即ちベータに絶対に従わなければならないということだ。拒否すればムゲン牢獄に送られるし、アルファを救いたいという願いもついえてしまう。エイナムは歯を食いしばいながらも渋々と頷いた。
「いいだろう。その五名はベータ……お前に預けよう」
「イエス、マスター」
「では、これも?」
「そう。おじいさん――円堂大介さんが書いたものだと思うわ」
「それじゃ、フェイたちが言うマスターDの『D』って――!」
「『円堂大介』の『D』……」
「そういうことになりますね」
「それが、サッカーの神様と言われているマスターDの正体!」
神童の問いに春奈が答えると、天馬と神童と剣城とフェイたちは未来まで続いた呼び名の謎が解けた。
「そうか! 円堂のおじいさんがマスターDだったのか! まさに灯台もと暗し!」
「大介さんのノートか……懐かしいわ」
「おじいさんの字が読めるのは、円堂監督と瑞貴先輩だけですよね!」
何故か仁王立ちするワンダバがそう叫ぶが、目の前のノートの字が懐かしく思ってほのぼのしている秋と春奈にスルーされて崩れ落ちた。
「てか、瑞貴さんも読めるぜよ!?」
「暗号化されて、二百年経っても読めないのにか!?」
「いや、このノートは暗号になっているというより……ただ単におっそろしく汚い字なだけなんだよ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
(あっ、昔の雷門中サッカー部と同じ反応だ)
苦笑しながらそう言った瑞貴の言葉に、錦や水鳥を始めとする雷門メンバーは落雷が落ちたかのようにショックを受けた。それを見て瑞貴は懐かしいと感じたとか。
瑞貴はノートを一度閉じて、表紙の字(?)の一つ一つを指差して説明する。
「これが『覇』、こっちが『者』。それで『の』…『聖』…『典』……『覇者の聖典』って書かれているんだ。大介さんのノートは漢字と平仮名とカタカナと絵がゴチャゴチャに書いてあるから、読める人が少ないの」
「じゃあ、瑞貴さんは全部読み解けるんですか?」
「残念ながら私は少しずつしかわからないし、大介さんが伝えたいことの意味はわからないんだ。スラスラと読めて意味までわかるのは、私が知る限りでは守ぐらいだよ」
「だったら、円堂監督に読んでもらえばいいんですね!」
今の円堂はいなくても、タイムマシンがあるなら過去の円堂に会って読んでもらえばいいと、信助はナイスアイディアというように顔をほころばせるが……。
「円堂監督には会えないよ」
「えっ?」
「そうだ! 子供の頃から亡くなるそのときまで、全ての時点で彼は厳重に監視されているのだ」
フェイが円堂に会えないと信助たちに伝えると、復活したワンダバがその理由を説明した。なんらかの手を使って円堂をよみがえらせないように、そして未来に影響を及ぼされないようにエルドラドが監視しているのは間違いないだろう。
「悔しいが迂闊には近寄れない……瑞貴殿にがんばって解読してもらうしか――」
「手はあるよ」
「んっ!? ダバ~……」
ワンダバはすぐに解読できる方法はないと言うが、まさかフェイがアッサリと破るとは思わずワンダバはまた崩れ落ちた。それに気にせずフェイは説明を続ける。
「書いた本人に、直接聞けばいい」
「でも、大介さんはもう亡くなってるよ?」
「だから、生きてる時代なら!」
「そうか! 過去に行けばいいんだものね!」
この世にもう大介はいないと瑞貴は告げるが、ニッと笑ったフェイの言葉に信助は名案だというように叫んだ。
「アーティファクトは?」
「それならここにある」
「うん!」
茜の問いに剣城は瑞貴の持つ覇者の聖典に顔を向けて示すと、天馬も同意するように頷いた。
☆☆☆☆☆
二百年後の未来のエルドラドの会議室では、議長のトウドウ=ヘイキチを中心に重い空気が流れていた。そしてそばにはベータを始めプロトコル・オメガ2.0が控えており、その中にゴッドエデンを襲撃したチームA5の五人が片膝を着いていた。
「覇者の聖典はどうなっている?」
「すぐに取り戻してごらんにいれますわ」
「ウム。エイナム、レイザ、クオース、ガウラ、ザノウ……お前たちには失望した。許可なくタイムジャンプした上に、負けて帰るとはな」
「申し訳ありません……」
「お前たちをムゲン牢獄に送る」
「「「「「!」」」」」
「――お待ちください」
「ん?」
エイナムたちのムゲン牢獄行きを止めたのは――まさかのベータだった。ベータは横に垂れ流している髪を撫でながら、いつもの無邪気な笑顔を浮かべつつトウドウたちに進言する。
「エイナムたちは反省しています。もう一度だけチャンスをいただけませんか?」
「ホォ……」
「みんなあとがないことを充分理解しています。だから必死になって戦ってくれると思うんです。そうですよね?」
「ぐっ……!」
それは即ちベータに絶対に従わなければならないということだ。拒否すればムゲン牢獄に送られるし、アルファを救いたいという願いもついえてしまう。エイナムは歯を食いしばいながらも渋々と頷いた。
「いいだろう。その五名はベータ……お前に預けよう」
「イエス、マスター」