衝撃の再会! 円堂大介!!
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円堂瑞貴や松風天馬たちが二百年後の未来へタイムジャンプした前日、夕方の鉄塔広場で鬼道有人はそこから見える景色を眺めていた。まるで誰かを思い出すように。
「鬼道」
「豪炎寺……」
「突然呼び出してすまなかったな。鬼道……お前に話しておきたいことがある」
名前を呼ばれて振り向くと、そこには自分を呼び出した張本人である豪炎寺修也がいた。彼は先ほどまで真剣な表情をしていたがフッと口元を緩める。
「円堂を救い出したいとは思わないか?」
「死んでしまった、円堂をか?」
「ああ。連れ戻すんだ……間違った時間の世界から」
鬼道は豪炎寺と違ってタイムブレスレットを持っておらず、円堂守が『交通事故で死亡した』という記憶がある。その誤解を解くため、そして雷門イレブンの協力者になってもらうために豪炎寺は鬼道を呼び出したのだ。
「それと、瑞貴を元に戻すためにもな」
「どういうことだ?」
「それも含めて話そう。今この世界で何が起こっているのかを」
瑞貴の今の状態を含め、豪炎寺は鬼道に全て説明した。
☆☆☆☆☆
その翌日。木枯らし荘の天馬の部屋では雷門メンバーが集まっており、二百年後の未来のサッカー記念博物館で手に入れたマスターDが記したとされる最強のサッカーチームについて記された覇者の聖典の暗号の解読を始めていたのだが……。
「うーん……」
「これは……」
「未来から借りて来たはええけど、全然読めんぜよ……」
「まっ、長い間誰にも解読できなかった暗号だもんな……」
「暗号か……」
開いた覇者の聖典を中心に円状になる雷門メンバーだが、天馬や神童拓人や錦龍馬や瀬戸水鳥や剣城京介を始め全員が頭を悩ませていた。
「でもこれ、本当に字なのかな?」
「そう言われるとな……」
「確かに、字には見えませんよね」
「ある意味アート」
西園信助のふとした疑問に水鳥が頭に手を当てて答えに困っていると、空野葵も山菜茜も信助に同意するように言った。
「でも、これには最強のサッカーチームの秘密が書いてあるはずなんだ」
「そうだ! なんと言ってもこれは読み解いた者にサッカーの神髄を伝えるマスターDの覇者の聖典! 気合いで読むんだ!」
不可解な暗号が記されても必ず最強のサッカーチームの手がかりがあると信じる天馬。そしてクラーク=ワンダバットは、気合い入れのためかエキサイティングゲージがMAXになり、体の色が一気にピンク色に変わった。
「そう言われても、読めんモンは読めんぜよ」
「マスターDか……どんな人なんだろう?」
「いつの時代の人なの?」
今だって気合いを入れているのに全然読めないと錦が言うと、信助と葵はマスターDと呼ばれる人が気になった。するとふと茜がノートの形状を見て告げる。
「そのノートって今の時代のモノ……」
「確かにそうぜよ! だったら、マスターDを探して本人に聞くのが早道ぜよ!」
「だからそれが誰だかわからなきゃ話にならねぇだろ!?」
「それもそうじゃ……あー!」
書いた本人に聞けばと思ったが、フェイ=ルーンたちの時代では『マスターD』と言われるだけで本名は伝わっていないと言う。頭を掻きたい勢いだ。
ガチャ。
「――どう? 調子は?」
「――解読できた?」
「――差し入れよ」
「オウッ!」
「やった!」
瑞貴が扉を開くと、クッキーを持って来た音無春奈と、ティーセットを持って来た木野秋も部屋に入ってきた。
「ん?」
「ありがとう、秋姉。――ん?」
ふと目にした天馬の持つ覇者の聖典に瑞貴は注目する。今までケースに入れたままだったので今初めて中身を見たが、その様子がおかしいと天馬も気づいて目をパチクリした。
「それは……!」
「「あっ!」」
「どうしたんですか?」
瑞貴が声を漏らすと秋も春奈も気づいて声を上げる。だけど天馬は何がなんだかわからなかった。
瑞貴が覇者の聖典を開いて秋と春奈がその両隣から中身を覗くと、間違いないというように三人は顔を見合わせる。
「この字、守が昔持ってたノートの字と同じなんだよ」
「じゃあ、円堂監督の字!?」
「ううん。守じゃなくて、守のおじいさんのだよ」
「円堂くん、おじいさんが書いたノートを大切に持っていたの」
「ノートの教えを元に、毎日練習に励んでいたわ」
瑞貴と春奈と秋は、十年前から――いや、それ以上前から円堂が祖父・円堂大介のスゴ技特訓ノートで日々特訓していたことを知っていた。まさか身近に伝説のプレーヤーの血縁者がいたとは天馬たちも思わなかった。
「鬼道」
「豪炎寺……」
「突然呼び出してすまなかったな。鬼道……お前に話しておきたいことがある」
名前を呼ばれて振り向くと、そこには自分を呼び出した張本人である豪炎寺修也がいた。彼は先ほどまで真剣な表情をしていたがフッと口元を緩める。
「円堂を救い出したいとは思わないか?」
「死んでしまった、円堂をか?」
「ああ。連れ戻すんだ……間違った時間の世界から」
鬼道は豪炎寺と違ってタイムブレスレットを持っておらず、円堂守が『交通事故で死亡した』という記憶がある。その誤解を解くため、そして雷門イレブンの協力者になってもらうために豪炎寺は鬼道を呼び出したのだ。
「それと、瑞貴を元に戻すためにもな」
「どういうことだ?」
「それも含めて話そう。今この世界で何が起こっているのかを」
瑞貴の今の状態を含め、豪炎寺は鬼道に全て説明した。
☆☆☆☆☆
その翌日。木枯らし荘の天馬の部屋では雷門メンバーが集まっており、二百年後の未来のサッカー記念博物館で手に入れたマスターDが記したとされる最強のサッカーチームについて記された覇者の聖典の暗号の解読を始めていたのだが……。
「うーん……」
「これは……」
「未来から借りて来たはええけど、全然読めんぜよ……」
「まっ、長い間誰にも解読できなかった暗号だもんな……」
「暗号か……」
開いた覇者の聖典を中心に円状になる雷門メンバーだが、天馬や神童拓人や錦龍馬や瀬戸水鳥や剣城京介を始め全員が頭を悩ませていた。
「でもこれ、本当に字なのかな?」
「そう言われるとな……」
「確かに、字には見えませんよね」
「ある意味アート」
西園信助のふとした疑問に水鳥が頭に手を当てて答えに困っていると、空野葵も山菜茜も信助に同意するように言った。
「でも、これには最強のサッカーチームの秘密が書いてあるはずなんだ」
「そうだ! なんと言ってもこれは読み解いた者にサッカーの神髄を伝えるマスターDの覇者の聖典! 気合いで読むんだ!」
不可解な暗号が記されても必ず最強のサッカーチームの手がかりがあると信じる天馬。そしてクラーク=ワンダバットは、気合い入れのためかエキサイティングゲージがMAXになり、体の色が一気にピンク色に変わった。
「そう言われても、読めんモンは読めんぜよ」
「マスターDか……どんな人なんだろう?」
「いつの時代の人なの?」
今だって気合いを入れているのに全然読めないと錦が言うと、信助と葵はマスターDと呼ばれる人が気になった。するとふと茜がノートの形状を見て告げる。
「そのノートって今の時代のモノ……」
「確かにそうぜよ! だったら、マスターDを探して本人に聞くのが早道ぜよ!」
「だからそれが誰だかわからなきゃ話にならねぇだろ!?」
「それもそうじゃ……あー!」
書いた本人に聞けばと思ったが、フェイ=ルーンたちの時代では『マスターD』と言われるだけで本名は伝わっていないと言う。頭を掻きたい勢いだ。
ガチャ。
「――どう? 調子は?」
「――解読できた?」
「――差し入れよ」
「オウッ!」
「やった!」
瑞貴が扉を開くと、クッキーを持って来た音無春奈と、ティーセットを持って来た木野秋も部屋に入ってきた。
「ん?」
「ありがとう、秋姉。――ん?」
ふと目にした天馬の持つ覇者の聖典に瑞貴は注目する。今までケースに入れたままだったので今初めて中身を見たが、その様子がおかしいと天馬も気づいて目をパチクリした。
「それは……!」
「「あっ!」」
「どうしたんですか?」
瑞貴が声を漏らすと秋も春奈も気づいて声を上げる。だけど天馬は何がなんだかわからなかった。
瑞貴が覇者の聖典を開いて秋と春奈がその両隣から中身を覗くと、間違いないというように三人は顔を見合わせる。
「この字、守が昔持ってたノートの字と同じなんだよ」
「じゃあ、円堂監督の字!?」
「ううん。守じゃなくて、守のおじいさんのだよ」
「円堂くん、おじいさんが書いたノートを大切に持っていたの」
「ノートの教えを元に、毎日練習に励んでいたわ」
瑞貴と春奈と秋は、十年前から――いや、それ以上前から円堂が祖父・円堂大介のスゴ技特訓ノートで日々特訓していたことを知っていた。まさか身近に伝説のプレーヤーの血縁者がいたとは天馬たちも思わなかった。