覇者の聖典を手に入れろ!
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瑞貴たちは走り出して通路を進んで行くが、うしろだけじゃなく前方からも警備ロボットが現れた。しかもここは横に通路などない。マズい状況だと剣城は声を上げる。
「挟み撃ちか!」
「突破するぞ!」
神童がそう言うと同時に全員警備ロボットの隙間を縫って行く。全員がその場を突破すると、警備ロボットはお互いが衝突したショックで壊れていった。
「やった!」
☆☆☆☆☆
〈議長、侵入者が判明いたしました〉
「やはりこいつらか」
博物館からの通信によりトウドウの部屋でモニターのように映像が映し出される。それは外にあったキャラバンや今までの瑞貴や天馬たちの侵入状況が筒抜けになっていた。
覇者の聖典がどんなものかを知るトウドウは、それを盗みに来たのが誰なのか予想していたのだ。
(もしや、あの暗号を解読する方法を? ――しまった! あそこにはマリアがいたか!)
トウドウはモニターに映っている瑞貴を見て焦りを覚えた。そして博物館へと声を上げる。
「奴らを逃がすな!」
☆☆☆☆☆
最初の警備ロボットを突破したとはいえ、まだ油断できない。そのために別の展示室で展示物の陰に全員が隠れて様子を見つつ、フェイはワンダバと連絡を取っていた。
〈どうやら逃げ道は一つしかなくなったようだ〉
「どっちに行けばいいの?」
〈その通路をひたすら走れ! ただ、脱出する前に通らなければならない部屋が――〉
「フェイ、早く!」
「わかった! とにかく行くよ!」
新たな警備ロボットが来たので天馬が走るように促し、フェイはワンダバの指示をそこそこに聞いて走り出した。
今までいた展示室を天馬たち出て、最後に瑞貴も入ってフェイが装置を使って出入り口を閉じた。
「よし、これでもう開きません」
「フゥ……」
パッ――!
「「えっ?」」
瑞貴が安堵の息を吐いたと同時に、さっきまで暗かった室内が急に明るくなった。警戒するように瑞貴は覇者の聖典を守るように強く抱きしめ、展示物も何もない部屋の中心にいる天馬たちがキョロキョロと周りを見渡す。
「ここは?」
ブオンッ……!
「「「「「!」」」」」
すると天馬たちを取り囲むように電気の走った青い透明の壁が現れる。瑞貴とフェイは突破しようとしてみたが、この壁のせいで天馬たちの元へ行けない。
「天馬! みんな!」
「そっちに行けないよ!」
「閉じ込められた!」
するとさっきまで何も描いてなかった床に白線が引き始め、さらに両端にゴールが現れた。これは紛れもなくサッカーのフィールドである。
さらには警備ロボットと同じロボットが四体と、色違いの黒いロボットが一体現れた。同時に青い透明の壁が見えなくなる。
「消えた?」
「それ以上行かないほうがいいですよ。見えないだけでそこにあるんですから」
一歩踏み出そうとした瑞貴をフェイが止めると、アナウンスが部屋に響き渡る。
〈ようこそ。サッカーバトル体験ルームへ〉
「サッカーバトル?」
「体験ルームって言ったよ。それって……」
「このロボットと、サッカーするってこと?」
何がなんだかわからないと、神童も信助も天馬も混乱している。フェイは再度ワンダバと通信を入れて状況の説明を求めた。
「挟み撃ちか!」
「突破するぞ!」
神童がそう言うと同時に全員警備ロボットの隙間を縫って行く。全員がその場を突破すると、警備ロボットはお互いが衝突したショックで壊れていった。
「やった!」
☆☆☆☆☆
〈議長、侵入者が判明いたしました〉
「やはりこいつらか」
博物館からの通信によりトウドウの部屋でモニターのように映像が映し出される。それは外にあったキャラバンや今までの瑞貴や天馬たちの侵入状況が筒抜けになっていた。
覇者の聖典がどんなものかを知るトウドウは、それを盗みに来たのが誰なのか予想していたのだ。
(もしや、あの暗号を解読する方法を? ――しまった! あそこにはマリアがいたか!)
トウドウはモニターに映っている瑞貴を見て焦りを覚えた。そして博物館へと声を上げる。
「奴らを逃がすな!」
☆☆☆☆☆
最初の警備ロボットを突破したとはいえ、まだ油断できない。そのために別の展示室で展示物の陰に全員が隠れて様子を見つつ、フェイはワンダバと連絡を取っていた。
〈どうやら逃げ道は一つしかなくなったようだ〉
「どっちに行けばいいの?」
〈その通路をひたすら走れ! ただ、脱出する前に通らなければならない部屋が――〉
「フェイ、早く!」
「わかった! とにかく行くよ!」
新たな警備ロボットが来たので天馬が走るように促し、フェイはワンダバの指示をそこそこに聞いて走り出した。
今までいた展示室を天馬たち出て、最後に瑞貴も入ってフェイが装置を使って出入り口を閉じた。
「よし、これでもう開きません」
「フゥ……」
パッ――!
「「えっ?」」
瑞貴が安堵の息を吐いたと同時に、さっきまで暗かった室内が急に明るくなった。警戒するように瑞貴は覇者の聖典を守るように強く抱きしめ、展示物も何もない部屋の中心にいる天馬たちがキョロキョロと周りを見渡す。
「ここは?」
ブオンッ……!
「「「「「!」」」」」
すると天馬たちを取り囲むように電気の走った青い透明の壁が現れる。瑞貴とフェイは突破しようとしてみたが、この壁のせいで天馬たちの元へ行けない。
「天馬! みんな!」
「そっちに行けないよ!」
「閉じ込められた!」
するとさっきまで何も描いてなかった床に白線が引き始め、さらに両端にゴールが現れた。これは紛れもなくサッカーのフィールドである。
さらには警備ロボットと同じロボットが四体と、色違いの黒いロボットが一体現れた。同時に青い透明の壁が見えなくなる。
「消えた?」
「それ以上行かないほうがいいですよ。見えないだけでそこにあるんですから」
一歩踏み出そうとした瑞貴をフェイが止めると、アナウンスが部屋に響き渡る。
〈ようこそ。サッカーバトル体験ルームへ〉
「サッカーバトル?」
「体験ルームって言ったよ。それって……」
「このロボットと、サッカーするってこと?」
何がなんだかわからないと、神童も信助も天馬も混乱している。フェイは再度ワンダバと通信を入れて状況の説明を求めた。