覇者の聖典を手に入れろ!
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――ついに第三展示室の中に入った瑞貴たちは、一番奥で中心の展示物を守るようなピラミッド系の壁と、さらにその周りに赤いセンサーがランダムに張り巡らされていた。その展示物は目的の覇者の聖典である。
「覇者の聖典……あれに最強チームの秘密が……!」
「よし。ガードシステムを解除するぞ」
フェイが装置に入力していくと、覇者の聖典を守るピラミッド系の壁がなくなった。
「「やったー!」」
「っ、おい!」
「「えっ?」」
喜びの声を上げる天馬たちだが、剣城が声をかけると不思議に思って前を見る。確かにガードシステムはなくなったが赤いセンサーはまだ張り巡らされていた。
「センサーは別なのか!? なんだよ、これ! 全然ダメだ……!」
「フェイくん急いで、警備ロボットが来る!」
「わかってますけど、複雑過ぎるんですよ……」
「このままじゃ近づけないぞ!」
「…………」
瑞貴が急かすにもフェイはセンサーの解除がすぐにできないことを伝えた。剣城も焦りの声を上げる中、天馬はセンサーをジッと観察していた。
(これなら……かわせる!)
縦や横に現れるセンサーには隙間がいくつかあり、さらに縦から横へ、横から縦へ変わるときにはわずかだがタイムラグがあった。
「俺が取りに行く!」
「天馬!」
駆け出した天馬にフェイたちはセンサーが当たらないかヒヤッとするが、天馬はまるでドリブルするような動きでセンサーをかわしていた。
「その方法があったか!」
「スゴい! どんどん進んで行く!」
今まで観察していたおかげでセンサーの隙間も張られる場所も把握しており、天馬はついに奥にある覇者の聖典を手に取った。神童は天馬の行動を褒める。
「よし!」
「いいぞ、天馬!」
あとはそれを持ってくるだけだが、覇者の聖典を抱えているので動きが最初より鈍くなってしまう。すると思わず手から離してしまい、自身も倒れそうになる。
「うわあっ!」
ビ――ッ!
倒れる前に天馬は覇者の聖典を手で受け止めて投げるが、天馬が投げ渡す前にセンサーが覇者の聖典に当たってしまった。そして瑞貴が受け取ったと同時に警報が鳴り響く。
ビビビビッ!! ビビビビッ!!
「行こう、みんな!」
「脱出だ!」
天馬とフェイが声を上げると同時に全員走り出した。
☆☆☆☆☆
エルドラド本部にある議長室で、トウドウ=ヘイキチは通信を通じて博物館の異常事態を聞く。
〈侵入者です。覇者の聖典が消失しております〉
「何? あれに記された暗号はエルドラドの最高研究機関でも解読できなかったものだ。手に入れても、解読できるはずがない」
無意味だというようにトウドウは笑みを浮かべた。
☆☆☆☆☆
第三展示室を出て通路を走っていると、前方から警備ロボットがやってきた。瑞貴たちは横の通路に曲がり、さらに大きな箱の陰に隠れてやり過ごす。
「ワンダバ。覇者の聖典は手に入れたけど、そこら中に警備ロボットがいて思うように動けない」
〈ウム~~……なんとか自力で外に出てくれ! 健闘を祈る!〉
ワンダバはそう告げると外にいる自分たちも危ういため、その場を離れるためにキャラバンを発進させた。
「そう言われても――」
「みんな! うしろ!」
「「「「「えっ!? うわああっ!!」」」」」
瑞貴が指摘したので全員通路の入口を振り向くと、警備ロボットが明らかに自分たちを狙っていた。恐らく先ほどの声で気づかれたのだろう。
「覇者の聖典……あれに最強チームの秘密が……!」
「よし。ガードシステムを解除するぞ」
フェイが装置に入力していくと、覇者の聖典を守るピラミッド系の壁がなくなった。
「「やったー!」」
「っ、おい!」
「「えっ?」」
喜びの声を上げる天馬たちだが、剣城が声をかけると不思議に思って前を見る。確かにガードシステムはなくなったが赤いセンサーはまだ張り巡らされていた。
「センサーは別なのか!? なんだよ、これ! 全然ダメだ……!」
「フェイくん急いで、警備ロボットが来る!」
「わかってますけど、複雑過ぎるんですよ……」
「このままじゃ近づけないぞ!」
「…………」
瑞貴が急かすにもフェイはセンサーの解除がすぐにできないことを伝えた。剣城も焦りの声を上げる中、天馬はセンサーをジッと観察していた。
(これなら……かわせる!)
縦や横に現れるセンサーには隙間がいくつかあり、さらに縦から横へ、横から縦へ変わるときにはわずかだがタイムラグがあった。
「俺が取りに行く!」
「天馬!」
駆け出した天馬にフェイたちはセンサーが当たらないかヒヤッとするが、天馬はまるでドリブルするような動きでセンサーをかわしていた。
「その方法があったか!」
「スゴい! どんどん進んで行く!」
今まで観察していたおかげでセンサーの隙間も張られる場所も把握しており、天馬はついに奥にある覇者の聖典を手に取った。神童は天馬の行動を褒める。
「よし!」
「いいぞ、天馬!」
あとはそれを持ってくるだけだが、覇者の聖典を抱えているので動きが最初より鈍くなってしまう。すると思わず手から離してしまい、自身も倒れそうになる。
「うわあっ!」
ビ――ッ!
倒れる前に天馬は覇者の聖典を手で受け止めて投げるが、天馬が投げ渡す前にセンサーが覇者の聖典に当たってしまった。そして瑞貴が受け取ったと同時に警報が鳴り響く。
ビビビビッ!! ビビビビッ!!
「行こう、みんな!」
「脱出だ!」
天馬とフェイが声を上げると同時に全員走り出した。
☆☆☆☆☆
エルドラド本部にある議長室で、トウドウ=ヘイキチは通信を通じて博物館の異常事態を聞く。
〈侵入者です。覇者の聖典が消失しております〉
「何? あれに記された暗号はエルドラドの最高研究機関でも解読できなかったものだ。手に入れても、解読できるはずがない」
無意味だというようにトウドウは笑みを浮かべた。
☆☆☆☆☆
第三展示室を出て通路を走っていると、前方から警備ロボットがやってきた。瑞貴たちは横の通路に曲がり、さらに大きな箱の陰に隠れてやり過ごす。
「ワンダバ。覇者の聖典は手に入れたけど、そこら中に警備ロボットがいて思うように動けない」
〈ウム~~……なんとか自力で外に出てくれ! 健闘を祈る!〉
ワンダバはそう告げると外にいる自分たちも危ういため、その場を離れるためにキャラバンを発進させた。
「そう言われても――」
「みんな! うしろ!」
「「「「「えっ!? うわああっ!!」」」」」
瑞貴が指摘したので全員通路の入口を振り向くと、警備ロボットが明らかに自分たちを狙っていた。恐らく先ほどの声で気づかれたのだろう。