覇者の聖典を手に入れろ!
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「覇者の聖典は、二百年後のサッカー記念博物館に展示されているんだよ!」
「二百年後って……」
「未来なの?」
「でも、そんなにスゴい書物ならとっくにエルドラドの人たちが、それを使って最強のチームを作っているんじゃない?」
「「「「「あっ」」」」」
「確かに、そうだね……」
「プロトコル・オメガ2.0が覇者の聖典で作ったチームと言われたら、納得できるかも……」
葵の推測は確かにありえるので、天馬と瑞貴は苦笑した。
「――ホッホッ! 覇者の聖典は暗号化されていて、誰にも読めないのじゃ!」
「アルノ博士!」
「またいきなり現れた!?」
相変わらず神出鬼没なクロスワード=アルノが登場した。天馬と水鳥はいつものこととわかっているが、どこから現れるかわからないので心臓に悪いだろう。
「ンフッ、説明しよう。――覇者の聖典は、未来のサッカー界に伝説のプレーヤーとして伝えられる『マスターD』によって記されたとされている」
「マスターD……?」
「そう! かつてマスターDを崇拝していた者たちは、誰もが覇者の聖典を手に入れようと争った。覇者の聖典が独占されれば、サッカー界のバランスを崩しかねない……だからマスターDはサッカーの極意を暗号化して記したのじゃ!」
「それって、僕たちにも読めないってことだよね?」
「うん……。博士は解読できるんですか――……って、いない?」
「神出鬼没過ぎ……」
説明するだけしてまたしても消えたアルノ。天馬が信助からアルノへ顔を向けたとき、もうすでにそこにはいなかったので水鳥は呆れるように言った。
するとぬいぐるみ故、軽い足取りを立てながら前に出たワンダバはオーバーリアクションをしながら声を上げる。
「諸君! 読めるかどうか悩むのはあとだ! 今は行動しなければ! このままエルドラドの歴史介入が影響し続ければ、ニ百年後の世界にはサッカーすらなくなってしまうだろう! さらに、マスターDが書き残したサッカーへの想いの結晶である覇者の聖典も存在しなくなる!」
「サッカーへの想いの、結晶……!」
「ウム! なんとしてもそれだけは阻止せねばならん! 覇者の聖典はサッカーへの想いを守るために必要なんだ!」
「サッカーへの想いを守る……か」
「やってみる価値はある」
「面白くなってきたぜよ!」
「行こう、天馬!」
「うん! 覇者の聖典を手に入れるんだ!」
剣城も神童も錦も信助も、そして天馬も自分たちの『今』だけでなく、フェイのように未来のサッカーへの想いを守るためにも覇者の聖典を手に入れることを決意する。そして瑞貴とフェイも顔を見合わせて頷き合った。
全員を乗せたキャラバンは宙に浮かび、タイムジャンプの準備を始める。フェイたちはもともとニ百年後の未来から来たので、今回はアーティファクトは必要ないようだ。
「5…4…3…2…1! タイムジャ――ンプッ!!」
☆☆☆☆☆
ワームホールを進む中、葵や茜は二百年後も先にある未来の世界へワクワクしていた。
「未来かぁ……どんな所なんでしょうね?」
「きっとスゴい所……!」
「まったく、遠足に行くんじゃねぇんだぞ?」
「とか言いながら、水鳥ちゃんも結構楽しみにしてるんでしょ?」
「なっ!?」
茜の隣の席に座る水鳥がしっかり口元がニヤけているので、少し前の席から三人の様子を見ていた瑞貴が指摘すれば、やはり図星だったようで水鳥は顔を赤くした。
「そそそ、そういう瑞貴さんだって楽しみなんだろ!?」
「そりゃあするよ。あそこにもほら、思いっきりワクワクしている二人組がいるよ」
瑞貴が前方を示せば、座席に座る天馬とその隣に立つ信助が傍目から見てもわかるほど思いっきり顔を輝かせていた。二人は天馬の隣に座っているフェイに尋ねる。
「二百年後って……」
「未来なの?」
「でも、そんなにスゴい書物ならとっくにエルドラドの人たちが、それを使って最強のチームを作っているんじゃない?」
「「「「「あっ」」」」」
「確かに、そうだね……」
「プロトコル・オメガ2.0が覇者の聖典で作ったチームと言われたら、納得できるかも……」
葵の推測は確かにありえるので、天馬と瑞貴は苦笑した。
「――ホッホッ! 覇者の聖典は暗号化されていて、誰にも読めないのじゃ!」
「アルノ博士!」
「またいきなり現れた!?」
相変わらず神出鬼没なクロスワード=アルノが登場した。天馬と水鳥はいつものこととわかっているが、どこから現れるかわからないので心臓に悪いだろう。
「ンフッ、説明しよう。――覇者の聖典は、未来のサッカー界に伝説のプレーヤーとして伝えられる『マスターD』によって記されたとされている」
「マスターD……?」
「そう! かつてマスターDを崇拝していた者たちは、誰もが覇者の聖典を手に入れようと争った。覇者の聖典が独占されれば、サッカー界のバランスを崩しかねない……だからマスターDはサッカーの極意を暗号化して記したのじゃ!」
「それって、僕たちにも読めないってことだよね?」
「うん……。博士は解読できるんですか――……って、いない?」
「神出鬼没過ぎ……」
説明するだけしてまたしても消えたアルノ。天馬が信助からアルノへ顔を向けたとき、もうすでにそこにはいなかったので水鳥は呆れるように言った。
するとぬいぐるみ故、軽い足取りを立てながら前に出たワンダバはオーバーリアクションをしながら声を上げる。
「諸君! 読めるかどうか悩むのはあとだ! 今は行動しなければ! このままエルドラドの歴史介入が影響し続ければ、ニ百年後の世界にはサッカーすらなくなってしまうだろう! さらに、マスターDが書き残したサッカーへの想いの結晶である覇者の聖典も存在しなくなる!」
「サッカーへの想いの、結晶……!」
「ウム! なんとしてもそれだけは阻止せねばならん! 覇者の聖典はサッカーへの想いを守るために必要なんだ!」
「サッカーへの想いを守る……か」
「やってみる価値はある」
「面白くなってきたぜよ!」
「行こう、天馬!」
「うん! 覇者の聖典を手に入れるんだ!」
剣城も神童も錦も信助も、そして天馬も自分たちの『今』だけでなく、フェイのように未来のサッカーへの想いを守るためにも覇者の聖典を手に入れることを決意する。そして瑞貴とフェイも顔を見合わせて頷き合った。
全員を乗せたキャラバンは宙に浮かび、タイムジャンプの準備を始める。フェイたちはもともとニ百年後の未来から来たので、今回はアーティファクトは必要ないようだ。
「5…4…3…2…1! タイムジャ――ンプッ!!」
☆☆☆☆☆
ワームホールを進む中、葵や茜は二百年後も先にある未来の世界へワクワクしていた。
「未来かぁ……どんな所なんでしょうね?」
「きっとスゴい所……!」
「まったく、遠足に行くんじゃねぇんだぞ?」
「とか言いながら、水鳥ちゃんも結構楽しみにしてるんでしょ?」
「なっ!?」
茜の隣の席に座る水鳥がしっかり口元がニヤけているので、少し前の席から三人の様子を見ていた瑞貴が指摘すれば、やはり図星だったようで水鳥は顔を赤くした。
「そそそ、そういう瑞貴さんだって楽しみなんだろ!?」
「そりゃあするよ。あそこにもほら、思いっきりワクワクしている二人組がいるよ」
瑞貴が前方を示せば、座席に座る天馬とその隣に立つ信助が傍目から見てもわかるほど思いっきり顔を輝かせていた。二人は天馬の隣に座っているフェイに尋ねる。