極めろ! 化身アームド!!
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「やった!」
「わあっ……! 1点取った!」
「わしらの勝ちぜよ!」
「やったな、天馬!」
天馬が着地して化身アームドを解くと両拳を握りしめた。そして勝利した喜びに信助も錦も神童も嬉しそうに声を上げる。
「信じられない……!」
「だが、ルールはルールだ……」
まさか敗北するとは思わなかったレイザ。エイナムも最初は悔しそうに歯を食いしばったが、自分たちの提示したルールでもあるので素直に負けを認め、全員でルートクラフトに乗って去って行った。
「天馬!」
「スゴいよ、天馬!」
「私、感動した!」
天馬の元にシュウや信助や葵たちが集まり、彼の功績を褒め称える。天馬も今回力を貸してくれたシュウに顔を向けて礼を言う。
「ありがとう、シュウ!」
「僕はただ、背中を押しただけだよ」
「これで君はまた一つ強くなった。これからの戦いで大きな戦力になるね」
「うん! 次はみんなの番です!」
「ああ。俺たちもがんばるぞ!」
フェイの言う通り、一度コツをつかんだ天馬ならこの先化身アームドを使いこなすことができるだろう。そして天馬に続くためにも神童たちは意気込んだ。
♪ピリリリ、ピリリリ♪
「あっ、春奈ちゃんからだ。ちょっと待ってて」
自身の携帯が鳴ったので瑞貴は着信を確認し、みんなに背を向けて通信を取る。
「うん…うん……えっ!? 本当に!? ――みんな大変! 雷門中のサッカー棟が壊されちゃう!」
「「「「「!」」」」」
通信を切った瑞貴は、音無春奈からの連絡内容を伝えると全員目を見開いた。これもまたサッカー禁止令の影響だろうが、事は一刻を争う。
「君たちは早く戻ったほうがいい。サッカーを守らなきゃ!」
「だったらシュウ、俺たちと一緒に行こうよ。チームに入ってほしい!」
「……ごめん」
「えっ?」
まさか断られると思っていなかったのか、シュウの拒否に天馬は目を見開いた。
「僕は、行けない……」
「どうして?」
「僕はこの島を守らなくちゃいけないんだ。それはとても大事な役目なんだ」
「そっか……」
「特訓したいときは、またここにおいでよ」
「うん! ありがとう!」
天馬たちがサッカーを大切に思い守りたいように、シュウもまたこの島を大切に思い守っているのだ。その気持ちが伝わった天馬はそれ以上シュウを勧誘しなかった。
☆☆☆☆☆
夕方に出発の準備が終わるとシュウと再会した広場に停めてあったキャラバン乗り込んで行く。天馬たちが乗ったのを確認した瑞貴は、最後に見送りに来てくれたシュウと挨拶をする。
「じゃあね、シュウくん。久しぶりに会えて嬉しかったよ」
「僕もです。それと瑞貴さんに聞いてほしいことがあるんです」
「聞いてほしいこと?」
首を傾げる瑞貴にシュウは少しだけ顔を近づけ、他のみんなに聞こえないよう小声で告げる。
「取るべき手を間違えないでください」
「えっ……?」
真剣な声音で言われたので瑞貴は目を見開いた。しかしその意味をすぐに理解することはできず、顔を離したシュウは微笑んだ。
「瑞貴さん、行きますよー!」
「あっ、うん! シュウくん、いろいろありがとう!」
キャラバンの中から呼んだフェイに頷いた瑞貴は、最後にシュウに手を振ってキャラバンに乗り込んだ。
全員が乗ったのを確認すると、キャラバンは宙に浮かんで雷門中へと向かって飛んで行く。シュウは見えなくなるまで大きく手を振ってくれた。
(天馬、君の役に立ててよかった。必ず、本当の歴史を取り戻してくれ! そして瑞貴さん、どうか信じるモノを迷わないで!)
キャラバンの中で窓の外を眺める天馬。せっかくシュウと再会したのにすぐに別れてしまい寂しいのだろう。隣の席に座るフェイはその心情が伝わっており、慰めるように優しく声をかける。
「いい仲間がいるんだね」
「……ああ!」
窓の外からフェイに顔を向けた天馬は、ハッキリとそう言った。離れていても『サッカーが好き』という気持ちは同じなので、シュウは大切な仲間なのだ。
「…………」
「瑞貴さん、どうしました?」
「あっ、ううん。雷門中のことが気がかりなだけだよ」
両腕を組んで思い悩む瑞貴に葵は声をかけると、ハッと我に返った瑞貴はそう返した。
もちろん雷門中のことも嘘ではないが、シュウが最後に告げた言葉がどうしても頭によぎってしまう。
(『取るべき手を間違えないで』って……どういうこと?)
瑞貴がこの意味を知るのは、まだ先の話である……。
☆コーチの 今日の格言☆
休息も特訓と同じくらい大事なことだからね
以上!!
「わあっ……! 1点取った!」
「わしらの勝ちぜよ!」
「やったな、天馬!」
天馬が着地して化身アームドを解くと両拳を握りしめた。そして勝利した喜びに信助も錦も神童も嬉しそうに声を上げる。
「信じられない……!」
「だが、ルールはルールだ……」
まさか敗北するとは思わなかったレイザ。エイナムも最初は悔しそうに歯を食いしばったが、自分たちの提示したルールでもあるので素直に負けを認め、全員でルートクラフトに乗って去って行った。
「天馬!」
「スゴいよ、天馬!」
「私、感動した!」
天馬の元にシュウや信助や葵たちが集まり、彼の功績を褒め称える。天馬も今回力を貸してくれたシュウに顔を向けて礼を言う。
「ありがとう、シュウ!」
「僕はただ、背中を押しただけだよ」
「これで君はまた一つ強くなった。これからの戦いで大きな戦力になるね」
「うん! 次はみんなの番です!」
「ああ。俺たちもがんばるぞ!」
フェイの言う通り、一度コツをつかんだ天馬ならこの先化身アームドを使いこなすことができるだろう。そして天馬に続くためにも神童たちは意気込んだ。
♪ピリリリ、ピリリリ♪
「あっ、春奈ちゃんからだ。ちょっと待ってて」
自身の携帯が鳴ったので瑞貴は着信を確認し、みんなに背を向けて通信を取る。
「うん…うん……えっ!? 本当に!? ――みんな大変! 雷門中のサッカー棟が壊されちゃう!」
「「「「「!」」」」」
通信を切った瑞貴は、音無春奈からの連絡内容を伝えると全員目を見開いた。これもまたサッカー禁止令の影響だろうが、事は一刻を争う。
「君たちは早く戻ったほうがいい。サッカーを守らなきゃ!」
「だったらシュウ、俺たちと一緒に行こうよ。チームに入ってほしい!」
「……ごめん」
「えっ?」
まさか断られると思っていなかったのか、シュウの拒否に天馬は目を見開いた。
「僕は、行けない……」
「どうして?」
「僕はこの島を守らなくちゃいけないんだ。それはとても大事な役目なんだ」
「そっか……」
「特訓したいときは、またここにおいでよ」
「うん! ありがとう!」
天馬たちがサッカーを大切に思い守りたいように、シュウもまたこの島を大切に思い守っているのだ。その気持ちが伝わった天馬はそれ以上シュウを勧誘しなかった。
☆☆☆☆☆
夕方に出発の準備が終わるとシュウと再会した広場に停めてあったキャラバン乗り込んで行く。天馬たちが乗ったのを確認した瑞貴は、最後に見送りに来てくれたシュウと挨拶をする。
「じゃあね、シュウくん。久しぶりに会えて嬉しかったよ」
「僕もです。それと瑞貴さんに聞いてほしいことがあるんです」
「聞いてほしいこと?」
首を傾げる瑞貴にシュウは少しだけ顔を近づけ、他のみんなに聞こえないよう小声で告げる。
「取るべき手を間違えないでください」
「えっ……?」
真剣な声音で言われたので瑞貴は目を見開いた。しかしその意味をすぐに理解することはできず、顔を離したシュウは微笑んだ。
「瑞貴さん、行きますよー!」
「あっ、うん! シュウくん、いろいろありがとう!」
キャラバンの中から呼んだフェイに頷いた瑞貴は、最後にシュウに手を振ってキャラバンに乗り込んだ。
全員が乗ったのを確認すると、キャラバンは宙に浮かんで雷門中へと向かって飛んで行く。シュウは見えなくなるまで大きく手を振ってくれた。
(天馬、君の役に立ててよかった。必ず、本当の歴史を取り戻してくれ! そして瑞貴さん、どうか信じるモノを迷わないで!)
キャラバンの中で窓の外を眺める天馬。せっかくシュウと再会したのにすぐに別れてしまい寂しいのだろう。隣の席に座るフェイはその心情が伝わっており、慰めるように優しく声をかける。
「いい仲間がいるんだね」
「……ああ!」
窓の外からフェイに顔を向けた天馬は、ハッキリとそう言った。離れていても『サッカーが好き』という気持ちは同じなので、シュウは大切な仲間なのだ。
「…………」
「瑞貴さん、どうしました?」
「あっ、ううん。雷門中のことが気がかりなだけだよ」
両腕を組んで思い悩む瑞貴に葵は声をかけると、ハッと我に返った瑞貴はそう返した。
もちろん雷門中のことも嘘ではないが、シュウが最後に告げた言葉がどうしても頭によぎってしまう。
(『取るべき手を間違えないで』って……どういうこと?)
瑞貴がこの意味を知るのは、まだ先の話である……。
☆コーチの 今日の格言☆
休息も特訓と同じくらい大事なことだからね
以上!!