極めろ! 化身アームド!!
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「やっぱりシュウだったんだね! 久しぶり! さっきはありがとう!」
「間に合ってよかったよ。サッカーがまた大変なことになってるね……だからジッとしてられなくてさ」
「その言い方からすると、君はサッカー禁止令の影響を受けていないのか?」
「もちろんだよ。僕は大丈夫さ」
神童の問いかけにシュウはなんともないように言った。どうやらシュウは歴史改変の影響を受けておらず、この状況が異常だとわかっているようだ。
するとこの中で未来から来た者はシュウとは初対面なので、フェイは天馬に尋ねる。
「天馬の知り合いなの?」
「うん。前にこの島で会ったサッカー仲間のシュウだよ」
「よろしく。フェイ=ルーンだ」
「よろしく」
フェイが差し出した手をシュウは握り返して笑顔で挨拶した。
「さっきの化身はシュウのなんだ! 暗黒神ダークエクソダス!」
「そうだったのか。スゴいパワーを感じたよ!」
さっきまでシュウがいた石段に信助が上がり、グラウンドに現れた化身について説明する。化身だけでもエイナムのシュートを打ち返したパワーのスゴさをフェイもベンチから確かに感じ取っていた。
「フェイは今、俺たちと戦ってくれる仲間なんだ。それにワンダバ」
「私がこのチームの大監督・クラーク=ワンダバット! ワンダバ様であーる!」
「……クマ、だよね?」
「誰がクマだ!」
「まあまあ」
天馬とフェイの間から押しのけるように現れたクラーク=ワンダバットに、シュウは信じられないような目で天馬に確認した。やはりパッと見はクマなので誰もがそう思わずにいられないだろう。憤慨するワンダバをフェイは苦笑しながら宥める。
シュウは次いで瑞貴に顔を向けた。目が合った瑞貴はとりあえず微笑むと、シュウは目をパチクリする。
「……もしかして、瑞貴さん?」
「うん。正解」
「なんていうか……ずいぶんちっちゃくなりましたね」
「そういう反応をされたのは初めてだよ……」
今まで一発で見破られたり驚かれたが、『ちっちゃくなった』という表現は初めてだったので瑞貴は苦笑するしかなかった。
「シュウはこの島に住んでるの?」
「……そうだね。そういうことになるかな」
フェイがふと思って聞いてみたが、何故かシュウは少しだけ間があった。
今は再会の嬉しさと懐かしさによってそれに気づかない天馬は、ゴッドエデンに初めて来たときのことを思い出した。そしてみんなで石段に座ってそのときのことをフェイとワンダバに話す。
「俺たちはフィフスセクターに無理矢理この島に連れて来られたんだ。合宿っていう理由でね。シュウとは試合もしたし、一緒に特訓もした。あのゴッドエデンスタジアムでシュウと戦ったのも、最高に熱い試合だった……! あの試合で、俺はまた強くなれた気がするんだ」
「いろいろあったな、この島で」
「ええ……」
天馬と同じように神童にとっても剣城にとっても、大変なこともあったが今じゃいい思い出だ。
「シュウくんはあれからどうしてたの?」
「…………」
「「?」」
瑞貴の問いにシュウは何も言わずに微笑んで風を感じていた。その様子に瑞貴と天馬は不思議に思うも、何かを察したのかそれ以上は何も訊くことはなかった。
「それより、天馬。僕は君たちに伝えたいことがあって来たんだ」
「伝えたいこと?」
「化身アームドのことだよ」
「えっ! 化身アームド知ってるの!?」
「ああ。今度の敵と戦うには、化身アームドが絶対に必要だ。幸い君たちはみんな化身使いだ。この島で、化身アームドをつかんでほしい。サッカーの神様が力を貸してくれるはずだよ」
化身アームドのことまで知っていたシュウに天馬は驚いた。知っているのは未来人を除けば自分たちだけだと思っていたからだ。
そしてマネージャー組が人知れず顔を見合わせて頷いたが、ふと顔を向けた瑞貴を除いて他のみんなは気づかなかった。
「スゴいよシュウ! なんでも知ってるんだね!」
「シュウがサッカーの神様だったりして!」
「ハハッ、まさか」
天馬と共に立ち上がった信助の言葉にシュウは苦笑して返した。
「よーし、みんなやりましょう! 化身アームド!」
「オウッ! 燃えてきたぜよ!」
「ここでまた合宿というわけだな」
「それじゃさっそく――」
「待った!」
錦も神童もやる気満々なので、さっそく特訓をしようと石段を一歩降りた天馬の前に、葵が両手を広げて立ち塞がった。葵だけじゃなく水鳥も茜もみんなの前に立っている。
「な、何?」
「さっきのバトルでダメージ受け過ぎ。ムチャしないで今日は休んで」
「だな。化身アームドって相当消耗しちまうんだろ?」
「はい……」
まだ完全に身に付けていないとはいえ、練習だけでもクタクタだったのだ。その上にサッカーバトルまでしたのだから正直今もダメージが残っている。
「間に合ってよかったよ。サッカーがまた大変なことになってるね……だからジッとしてられなくてさ」
「その言い方からすると、君はサッカー禁止令の影響を受けていないのか?」
「もちろんだよ。僕は大丈夫さ」
神童の問いかけにシュウはなんともないように言った。どうやらシュウは歴史改変の影響を受けておらず、この状況が異常だとわかっているようだ。
するとこの中で未来から来た者はシュウとは初対面なので、フェイは天馬に尋ねる。
「天馬の知り合いなの?」
「うん。前にこの島で会ったサッカー仲間のシュウだよ」
「よろしく。フェイ=ルーンだ」
「よろしく」
フェイが差し出した手をシュウは握り返して笑顔で挨拶した。
「さっきの化身はシュウのなんだ! 暗黒神ダークエクソダス!」
「そうだったのか。スゴいパワーを感じたよ!」
さっきまでシュウがいた石段に信助が上がり、グラウンドに現れた化身について説明する。化身だけでもエイナムのシュートを打ち返したパワーのスゴさをフェイもベンチから確かに感じ取っていた。
「フェイは今、俺たちと戦ってくれる仲間なんだ。それにワンダバ」
「私がこのチームの大監督・クラーク=ワンダバット! ワンダバ様であーる!」
「……クマ、だよね?」
「誰がクマだ!」
「まあまあ」
天馬とフェイの間から押しのけるように現れたクラーク=ワンダバットに、シュウは信じられないような目で天馬に確認した。やはりパッと見はクマなので誰もがそう思わずにいられないだろう。憤慨するワンダバをフェイは苦笑しながら宥める。
シュウは次いで瑞貴に顔を向けた。目が合った瑞貴はとりあえず微笑むと、シュウは目をパチクリする。
「……もしかして、瑞貴さん?」
「うん。正解」
「なんていうか……ずいぶんちっちゃくなりましたね」
「そういう反応をされたのは初めてだよ……」
今まで一発で見破られたり驚かれたが、『ちっちゃくなった』という表現は初めてだったので瑞貴は苦笑するしかなかった。
「シュウはこの島に住んでるの?」
「……そうだね。そういうことになるかな」
フェイがふと思って聞いてみたが、何故かシュウは少しだけ間があった。
今は再会の嬉しさと懐かしさによってそれに気づかない天馬は、ゴッドエデンに初めて来たときのことを思い出した。そしてみんなで石段に座ってそのときのことをフェイとワンダバに話す。
「俺たちはフィフスセクターに無理矢理この島に連れて来られたんだ。合宿っていう理由でね。シュウとは試合もしたし、一緒に特訓もした。あのゴッドエデンスタジアムでシュウと戦ったのも、最高に熱い試合だった……! あの試合で、俺はまた強くなれた気がするんだ」
「いろいろあったな、この島で」
「ええ……」
天馬と同じように神童にとっても剣城にとっても、大変なこともあったが今じゃいい思い出だ。
「シュウくんはあれからどうしてたの?」
「…………」
「「?」」
瑞貴の問いにシュウは何も言わずに微笑んで風を感じていた。その様子に瑞貴と天馬は不思議に思うも、何かを察したのかそれ以上は何も訊くことはなかった。
「それより、天馬。僕は君たちに伝えたいことがあって来たんだ」
「伝えたいこと?」
「化身アームドのことだよ」
「えっ! 化身アームド知ってるの!?」
「ああ。今度の敵と戦うには、化身アームドが絶対に必要だ。幸い君たちはみんな化身使いだ。この島で、化身アームドをつかんでほしい。サッカーの神様が力を貸してくれるはずだよ」
化身アームドのことまで知っていたシュウに天馬は驚いた。知っているのは未来人を除けば自分たちだけだと思っていたからだ。
そしてマネージャー組が人知れず顔を見合わせて頷いたが、ふと顔を向けた瑞貴を除いて他のみんなは気づかなかった。
「スゴいよシュウ! なんでも知ってるんだね!」
「シュウがサッカーの神様だったりして!」
「ハハッ、まさか」
天馬と共に立ち上がった信助の言葉にシュウは苦笑して返した。
「よーし、みんなやりましょう! 化身アームド!」
「オウッ! 燃えてきたぜよ!」
「ここでまた合宿というわけだな」
「それじゃさっそく――」
「待った!」
錦も神童もやる気満々なので、さっそく特訓をしようと石段を一歩降りた天馬の前に、葵が両手を広げて立ち塞がった。葵だけじゃなく水鳥も茜もみんなの前に立っている。
「な、何?」
「さっきのバトルでダメージ受け過ぎ。ムチャしないで今日は休んで」
「だな。化身アームドって相当消耗しちまうんだろ?」
「はい……」
まだ完全に身に付けていないとはいえ、練習だけでもクタクタだったのだ。その上にサッカーバトルまでしたのだから正直今もダメージが残っている。