ゴッドエデンの特訓!!
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「フィフスセクターが究極の戦士を見出すために才能のある子供たちを集め、訓練を受けさせる施設だった」
「『だった』……?」
「雷門中サッカー部との試合のあと、ゴッドエデンを閉鎖した。そこでなら、サッカーができる!」
「「「「「!」」」」」
サッカーができる場所があるとわかり、天馬たちは嬉しそうに笑ってお互いの顔を見やった。
さっそくその場所を豪炎寺に教えてもらい、キャラバンで向かうことにした。豪炎寺と春奈は残るそうだ。
「何かあったら、いつでも連絡してくれ。役に立てるかもしれない」
「ありがとうございます、豪炎寺さん!」
先にキャラバンに入って席に座った天馬たちにそう言うと、最後に乗り込む瑞貴が豪炎寺に挨拶する。
「修也、本当にありがとう」
「瑞貴、みんなを頼むぞ」
「うん!」
「それと――」
豪炎寺はポンッと瑞貴の頭に手を置いた。そして顔を合わせるようにしゃがんで瑞貴にしか聞こえないように小声で話す。
「支援者Xが言っていた『鍵』とは、俺もどういうわけかわからないが――気をつけろ」
「……わかった」
その言葉に瑞貴は頷いてキャラバンに入り、席に着いたのを確認すると扉が閉まる。キャラバンは空中に浮かび、そのままゴッドエデンへと向かうのだった。
キャラバンが見えなくなるまで見送ると、豪炎寺はポツリと呟く。
「……今回の事件、天馬たちもそうだが瑞貴も心配だな」
「どういうことですか?」
「エルドラドに狙われている、というのもあるが……――あいつは強いと同時に弱い」
十年前から恋心を寄せる彼女を豪炎寺は心から心配していた。体が小さくなり、円堂という支えがなくなり、それでも大人としてコーチとしての使命を果たさなくてはならない。さらなる決定打を突きつけてしまえば……精神が脆くなる恐れがある。
☆☆☆☆☆
キャラバンは今や孤島となったゴッドエデンへと着き、懐かしのスタジアムに降りた。閉鎖したとはいえ手入れはしているのか、ちゃんと使えるようになっている。天馬はここに来ただけであの日の戦いが昨日のことのように思い出せる。
「変わってない……! あの日のままだ!」
「ホォ、これがゴッドエデンスタジアムか」
「ここでセカンドステージ・チルドレンを……」
アルノとフェイは興味深そうに周りを見渡す。未来でも重要なキーワードとなるセカンドステージ・チルドレンを生み出すキッカケとなったのだから当然だろう。
「天馬ー! ボールあったよー!」
「特訓開始だ!」
「うん!」
信助と錦がボールが入った籠を見つけてくれたので、これで思い切ってサッカーできると天馬もフェイも意気込んだ。
マネージャーたちはドリンクやタオルの用意をし、フェイと瑞貴以外はユニフォームに着替えてアルノにさっそく化身アームドについて尋ねる。
「アルノ博士、どうしたら化身アームドできるんですか?」
「化身アームドか……。フム、それはじゃな……」
「「「「「…………」」」」」
顎に指をかけて目を閉じて真剣な口調で言うアルノの言葉を待ちつつ、天馬たちに緊張が走る。
「わしにもわからん!」
「「「「「なあっ!?」」」」」
緊張までしたのにアッサリと言われ、瑞貴や天馬たちはズッコケかけたり、呆れたように髪をゴボウ化した。
「わしは時空の理論には強くても、サッカーはてんで素人。化身アームドを身に付ける法則などこれっぽちも思い浮かばん。見学も終わったし、じゃあわしはこれで」
そう言うや否や、アルノはアッサリとその場から消えてしまった。
「ならば私が教えてやろう!」
「ワンダバ!」
「教えて!」
意気込んで言うワンダバに、天馬と信助も今度は期待できそうだと顔を輝かした。
「化身アームドはプレーヤーと化身が一つになることで、効率よく動くことができるようになる。速さやパワーで化身を上回ることができるのだ」
「それでどうやったらできるの!?」
「方法はわからない」
「えっ……」
「だが、絶対にやれるという思いがあれば、必ずできる!」
「精神論か」
「「「「「…………」」」」」
化身アームドの効果はわかっても習得することまでわからないというワンダバに、剣城の鋭いツッコミが炸裂した。すると――。
「『だった』……?」
「雷門中サッカー部との試合のあと、ゴッドエデンを閉鎖した。そこでなら、サッカーができる!」
「「「「「!」」」」」
サッカーができる場所があるとわかり、天馬たちは嬉しそうに笑ってお互いの顔を見やった。
さっそくその場所を豪炎寺に教えてもらい、キャラバンで向かうことにした。豪炎寺と春奈は残るそうだ。
「何かあったら、いつでも連絡してくれ。役に立てるかもしれない」
「ありがとうございます、豪炎寺さん!」
先にキャラバンに入って席に座った天馬たちにそう言うと、最後に乗り込む瑞貴が豪炎寺に挨拶する。
「修也、本当にありがとう」
「瑞貴、みんなを頼むぞ」
「うん!」
「それと――」
豪炎寺はポンッと瑞貴の頭に手を置いた。そして顔を合わせるようにしゃがんで瑞貴にしか聞こえないように小声で話す。
「支援者Xが言っていた『鍵』とは、俺もどういうわけかわからないが――気をつけろ」
「……わかった」
その言葉に瑞貴は頷いてキャラバンに入り、席に着いたのを確認すると扉が閉まる。キャラバンは空中に浮かび、そのままゴッドエデンへと向かうのだった。
キャラバンが見えなくなるまで見送ると、豪炎寺はポツリと呟く。
「……今回の事件、天馬たちもそうだが瑞貴も心配だな」
「どういうことですか?」
「エルドラドに狙われている、というのもあるが……――あいつは強いと同時に弱い」
十年前から恋心を寄せる彼女を豪炎寺は心から心配していた。体が小さくなり、円堂という支えがなくなり、それでも大人としてコーチとしての使命を果たさなくてはならない。さらなる決定打を突きつけてしまえば……精神が脆くなる恐れがある。
☆☆☆☆☆
キャラバンは今や孤島となったゴッドエデンへと着き、懐かしのスタジアムに降りた。閉鎖したとはいえ手入れはしているのか、ちゃんと使えるようになっている。天馬はここに来ただけであの日の戦いが昨日のことのように思い出せる。
「変わってない……! あの日のままだ!」
「ホォ、これがゴッドエデンスタジアムか」
「ここでセカンドステージ・チルドレンを……」
アルノとフェイは興味深そうに周りを見渡す。未来でも重要なキーワードとなるセカンドステージ・チルドレンを生み出すキッカケとなったのだから当然だろう。
「天馬ー! ボールあったよー!」
「特訓開始だ!」
「うん!」
信助と錦がボールが入った籠を見つけてくれたので、これで思い切ってサッカーできると天馬もフェイも意気込んだ。
マネージャーたちはドリンクやタオルの用意をし、フェイと瑞貴以外はユニフォームに着替えてアルノにさっそく化身アームドについて尋ねる。
「アルノ博士、どうしたら化身アームドできるんですか?」
「化身アームドか……。フム、それはじゃな……」
「「「「「…………」」」」」
顎に指をかけて目を閉じて真剣な口調で言うアルノの言葉を待ちつつ、天馬たちに緊張が走る。
「わしにもわからん!」
「「「「「なあっ!?」」」」」
緊張までしたのにアッサリと言われ、瑞貴や天馬たちはズッコケかけたり、呆れたように髪をゴボウ化した。
「わしは時空の理論には強くても、サッカーはてんで素人。化身アームドを身に付ける法則などこれっぽちも思い浮かばん。見学も終わったし、じゃあわしはこれで」
そう言うや否や、アルノはアッサリとその場から消えてしまった。
「ならば私が教えてやろう!」
「ワンダバ!」
「教えて!」
意気込んで言うワンダバに、天馬と信助も今度は期待できそうだと顔を輝かした。
「化身アームドはプレーヤーと化身が一つになることで、効率よく動くことができるようになる。速さやパワーで化身を上回ることができるのだ」
「それでどうやったらできるの!?」
「方法はわからない」
「えっ……」
「だが、絶対にやれるという思いがあれば、必ずできる!」
「精神論か」
「「「「「…………」」」」」
化身アームドの効果はわかっても習得することまでわからないというワンダバに、剣城の鋭いツッコミが炸裂した。すると――。