ゴッドエデンの特訓!!
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しかしプロトコル・オメガ2.0の力を信助たちは身を持って知っているので、人数も一気に少なくなった今、本当に可能なのか不安にもなる。
「僕たちだけでできるかな……?」
「やらなくちゃいけないんだ! それができるのは、この歴史が間違いだって知ってる俺たちだけなんだから!」
「そういうことになるな」
「ここにいるみんなが、力を合わせるぜよ!」
「信助!」
「ん……?」
天馬の言葉に剣城も錦も同意する。そして天馬が自分に向かって拳を突き出していた。
「特訓だ!」
「……うん!」
信助もやる気を出し、天馬と拳を合わせるようにぶつけた。
☆☆☆☆☆
さっそく特訓をと思ってジャージに着替えて屋外グラウンドに出たが、ゴールに『サッカー禁止!』という張り紙があった。天馬たちも雷門中の校長・火来伸蔵から廃部を聞いていたのでなんとなくわかっていたが、やはり悲しいものだ。
「やっぱり、グラウンドは……」
「部室の閉鎖を考えれば当然か……」
「法律で決められたから徹底されているね……」
「他を探しましょう!」
剣城と瑞貴が溜息を吐くと、天馬は次を探そうと意気込んだ。
――その後も河川敷や広場に行ってみるが、どこに行っても『サッカー禁止!』という張り紙があって使えなくなっていた。
「予想はしてたけど……」
「サッカーできる場所がないよ……」
「強くなって歴史を元に戻さにゃならんのによ!」
「これでは特訓どころじゃない。サッカー禁止令の影響が、これほど大きいとは……!」
こうも次々とサッカーをさせないことに、天馬も信助もわかってはいたが現状を突きつけられた気分だ。やる気はあるのに特訓をする場所がないことに、錦も神童も歯がゆく感じる。
「あきらめるのは早過ぎます! だからこそ、サッカーを取り戻さないといけないんです! そのために特訓を――」
「でも、サッカーやれる場所がないんだよ?」
「っ……!」
♪ピリッピリッ、ピリッ♪
「ん? メール……豪炎寺さんから?」
「「「「「!」」」」」
「修也……?」
着信音の正体は春奈の携帯からで、その差出人は豪炎寺修也だった。
――豪炎寺が呼び出した場所は鉄塔広場だったので、天馬たちはキャラバンを使って移動した。
「久しぶりだな。天馬、みんな」
「豪炎寺さん……」
「来たのはこれだけか?」
「「「「「…………」」」」」
(豪炎寺さんは人生を懸けてサッカーを救おうとした。豪炎寺さんもやっぱり……)
きっとこの現状にショックもあるし、春奈と同じように歴史改変の影響を受けているだろうと天馬は思った。
豪炎寺は天馬を始め集まったみんなを一人一人見ると、次いでワンダバとフェイと瑞貴に顔を向けた。
「ンッ、ンンッ」
「「あっ!」」
「アハハッ……」
咳払いをしたワンダバの前にフェイが立ち、続いて瑞貴がその前に立ち、さらに春奈も前に立った。この時代にはワンダバのようなアンドロイドはいないし、フェイは初対面だし、瑞貴も子供の姿になっているからだ。
ヘタに誤魔化してしまえば混乱すると思い、春奈はフェイたちに半分顔を向けて小声で話す。
「豪炎寺さんに事情を話して、協力してもらいましょう」
「けど、わかってもらえるかどうか……」
「だってみんなと違う時間にいた私にも理解できたのよ? 豪炎寺さんもきっと……」
「音無先生は一度私やフェイや今の瑞貴殿に会ったあとで歴史改変を受けた。だから比較的簡単に事実を受け入れることができたのだ」
「だけど、豪炎寺さんは僕たちと異なる時間の流れにいた。わかってもらうのは難しいかもしれません……」
「じゃあ私が『円堂瑞貴』だってことも?」
「どういうわけか、瑞貴さんがその姿になっても歴史の影響がありません。でも、大人が子供になったなんて簡単に信じてもらえるかどうか……」
「そんな……!」
これでは説明しようにもできないので、どうするべきか春奈も瑞貴も頭を悩ませていると、先に口を開いたのは豪炎寺だ。
「僕たちだけでできるかな……?」
「やらなくちゃいけないんだ! それができるのは、この歴史が間違いだって知ってる俺たちだけなんだから!」
「そういうことになるな」
「ここにいるみんなが、力を合わせるぜよ!」
「信助!」
「ん……?」
天馬の言葉に剣城も錦も同意する。そして天馬が自分に向かって拳を突き出していた。
「特訓だ!」
「……うん!」
信助もやる気を出し、天馬と拳を合わせるようにぶつけた。
☆☆☆☆☆
さっそく特訓をと思ってジャージに着替えて屋外グラウンドに出たが、ゴールに『サッカー禁止!』という張り紙があった。天馬たちも雷門中の校長・火来伸蔵から廃部を聞いていたのでなんとなくわかっていたが、やはり悲しいものだ。
「やっぱり、グラウンドは……」
「部室の閉鎖を考えれば当然か……」
「法律で決められたから徹底されているね……」
「他を探しましょう!」
剣城と瑞貴が溜息を吐くと、天馬は次を探そうと意気込んだ。
――その後も河川敷や広場に行ってみるが、どこに行っても『サッカー禁止!』という張り紙があって使えなくなっていた。
「予想はしてたけど……」
「サッカーできる場所がないよ……」
「強くなって歴史を元に戻さにゃならんのによ!」
「これでは特訓どころじゃない。サッカー禁止令の影響が、これほど大きいとは……!」
こうも次々とサッカーをさせないことに、天馬も信助もわかってはいたが現状を突きつけられた気分だ。やる気はあるのに特訓をする場所がないことに、錦も神童も歯がゆく感じる。
「あきらめるのは早過ぎます! だからこそ、サッカーを取り戻さないといけないんです! そのために特訓を――」
「でも、サッカーやれる場所がないんだよ?」
「っ……!」
♪ピリッピリッ、ピリッ♪
「ん? メール……豪炎寺さんから?」
「「「「「!」」」」」
「修也……?」
着信音の正体は春奈の携帯からで、その差出人は豪炎寺修也だった。
――豪炎寺が呼び出した場所は鉄塔広場だったので、天馬たちはキャラバンを使って移動した。
「久しぶりだな。天馬、みんな」
「豪炎寺さん……」
「来たのはこれだけか?」
「「「「「…………」」」」」
(豪炎寺さんは人生を懸けてサッカーを救おうとした。豪炎寺さんもやっぱり……)
きっとこの現状にショックもあるし、春奈と同じように歴史改変の影響を受けているだろうと天馬は思った。
豪炎寺は天馬を始め集まったみんなを一人一人見ると、次いでワンダバとフェイと瑞貴に顔を向けた。
「ンッ、ンンッ」
「「あっ!」」
「アハハッ……」
咳払いをしたワンダバの前にフェイが立ち、続いて瑞貴がその前に立ち、さらに春奈も前に立った。この時代にはワンダバのようなアンドロイドはいないし、フェイは初対面だし、瑞貴も子供の姿になっているからだ。
ヘタに誤魔化してしまえば混乱すると思い、春奈はフェイたちに半分顔を向けて小声で話す。
「豪炎寺さんに事情を話して、協力してもらいましょう」
「けど、わかってもらえるかどうか……」
「だってみんなと違う時間にいた私にも理解できたのよ? 豪炎寺さんもきっと……」
「音無先生は一度私やフェイや今の瑞貴殿に会ったあとで歴史改変を受けた。だから比較的簡単に事実を受け入れることができたのだ」
「だけど、豪炎寺さんは僕たちと異なる時間の流れにいた。わかってもらうのは難しいかもしれません……」
「じゃあ私が『円堂瑞貴』だってことも?」
「どういうわけか、瑞貴さんがその姿になっても歴史の影響がありません。でも、大人が子供になったなんて簡単に信じてもらえるかどうか……」
「そんな……!」
これでは説明しようにもできないので、どうするべきか春奈も瑞貴も頭を悩ませていると、先に口を開いたのは豪炎寺だ。