ゴッドエデンの特訓!!
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「本来なら生きている守も敵に封印された今、取り戻さない限りこの時代には生きていないことになる。だからエルドラドが『死亡』という形で守がいなくなってもおかしくないようにしたってこと?」
「はい。そういうことです」
「じゃあ、瑞貴先輩。お家にあった仏壇は……」
「そんなの昨日発見して速効片付けたよ。見ているだけでも縁起が悪いって思っちゃうから!」
春奈の記憶では円堂が死亡してから瑞貴は毎日暗い顔をしていた。それが今じゃ両手を腰に当てて怒っているので、空元気ではなく心からの言葉なのだとわかってホッとした。
「そっか、円堂監督…生きてるんだ……! よかった……!」
「そうとは言えないかもしれません」
「えっ?」
安堵してパソコンを抱きしめる春奈だが、それに否定の声を上げたのはまさかのフェイだった。
「このまま放っておけば、歴史が定着してしまう……それが本物になってしまうんだ」
「また歴史を変えればいいんじゃないの?」
「一度改変された歴史は、再び変えることが非常に難しくなるんだよ」
「それってサッカー禁止令も、守がなくなったことも、全て本当の歴史になってしまうってこと?」
「そういうことだ」
「そんな……!」
「っ……!」
フェイと同意見のワンダバに瑞貴が尋ねると、その答えに春奈も目を見開いて天馬は歯を食いしばった。
「全てを解決するには、プロトコル・オメガを倒すしかないんだ!」
フェイの言葉に天馬も神童も剣城京介たちも深く頷いた。全てを取り戻すためにはプロトコル・オメガ2.0を倒すのが先決だ。
「円堂監督を助け出すために……!」
「歴史を正す……!」
「三国さんたちを元に戻すためにもな!」
「えっ? 三国くんたち?」
「そっか。春奈ちゃんにはその記憶がないんだね」
三国太一たちがあの状態になったのを初めて知ったのは、現代に戻ってきてからだ。故に春奈はそのことを知らず、瑞貴は事のあらましを説明した。
「マインドコントロールされてサッカーを嫌いに!?」
「はい。アルノ博士が言うには、プロトコル・オメガを倒せば元に戻す手がかりが得られるかもしれないと」
「サッカー禁止令……円堂監督……三国くんたち……何故こんなことを……!」
神童から元に戻す方法を聞いても、春奈は次々に自分たちの大切なモノを奪われることに許せなくなってきた。
「倒しましょう!」
「天馬!」
「プロトコル・オメガを倒すんです! それには強くなるしかありません!」
声を上げた天馬に信助が顔を向け、天馬の言葉は確かにその通りだと神童たちも頷いた。そしてそれには第一に必要なことをワンダバが言う。
「そのためには、やはり化身アームドが必要だ。それも共鳴現象を利用するのではなく、自力での化身アームドがな」
「うん。歴史干渉が行われた直後は、パラレルワールド上に複数の天馬が存在していた。その天馬同士が共鳴し力を高め合った……でも、雷門中に関する振幅が治まった今、パラレルワールドが消え、共鳴現象が起きなくなった」
「何度聞いても……」
「わからんぜよ!」
「サッカーに例えると仲間がいれば力を合わせて大きな力になるけど、自分一人じゃ必殺タクティクスも連携必殺技もできないでしょ? だから今、天馬は一人で戦ってる状態ってことだよ」
「「へ、へ~……」」
フェイの説明にまたも頭を悩ます水鳥や錦たちだが、瑞貴の解説により理解したらしい。それもなんとなくだが。
「前にも言ったけど、自分自身の力を高めることでしか本当の化身アームドを身に付ける方法はないんだ」
「必ず化身アームドできるようになってみせる! そしてプロトコル・オメガに勝つ!」
「化身アームドって、僕たちにもできるようになるんでしょうか?」
化身を出せても化身アームドができるわけじゃない。それを信助にもわかっているので疑問に思うが、フェイも『絶対できる』と一概に言えないのだ。
「それは僕にもわからない……。けど、君たちの内一人でも多く使えるようになれば、それだけ勝てる可能性は高くなる」
「とにかくやるしかない!」
「はい! サッカーを取り返しましょう! 本当の歴史を取り戻すんです!」
化身アームドがどれだけ強力か、そして簡単には身に付けることができないと、神童たちもベータと天馬を見て知っている。だけどやらないわけにはいかない。
「はい。そういうことです」
「じゃあ、瑞貴先輩。お家にあった仏壇は……」
「そんなの昨日発見して速効片付けたよ。見ているだけでも縁起が悪いって思っちゃうから!」
春奈の記憶では円堂が死亡してから瑞貴は毎日暗い顔をしていた。それが今じゃ両手を腰に当てて怒っているので、空元気ではなく心からの言葉なのだとわかってホッとした。
「そっか、円堂監督…生きてるんだ……! よかった……!」
「そうとは言えないかもしれません」
「えっ?」
安堵してパソコンを抱きしめる春奈だが、それに否定の声を上げたのはまさかのフェイだった。
「このまま放っておけば、歴史が定着してしまう……それが本物になってしまうんだ」
「また歴史を変えればいいんじゃないの?」
「一度改変された歴史は、再び変えることが非常に難しくなるんだよ」
「それってサッカー禁止令も、守がなくなったことも、全て本当の歴史になってしまうってこと?」
「そういうことだ」
「そんな……!」
「っ……!」
フェイと同意見のワンダバに瑞貴が尋ねると、その答えに春奈も目を見開いて天馬は歯を食いしばった。
「全てを解決するには、プロトコル・オメガを倒すしかないんだ!」
フェイの言葉に天馬も神童も剣城京介たちも深く頷いた。全てを取り戻すためにはプロトコル・オメガ2.0を倒すのが先決だ。
「円堂監督を助け出すために……!」
「歴史を正す……!」
「三国さんたちを元に戻すためにもな!」
「えっ? 三国くんたち?」
「そっか。春奈ちゃんにはその記憶がないんだね」
三国太一たちがあの状態になったのを初めて知ったのは、現代に戻ってきてからだ。故に春奈はそのことを知らず、瑞貴は事のあらましを説明した。
「マインドコントロールされてサッカーを嫌いに!?」
「はい。アルノ博士が言うには、プロトコル・オメガを倒せば元に戻す手がかりが得られるかもしれないと」
「サッカー禁止令……円堂監督……三国くんたち……何故こんなことを……!」
神童から元に戻す方法を聞いても、春奈は次々に自分たちの大切なモノを奪われることに許せなくなってきた。
「倒しましょう!」
「天馬!」
「プロトコル・オメガを倒すんです! それには強くなるしかありません!」
声を上げた天馬に信助が顔を向け、天馬の言葉は確かにその通りだと神童たちも頷いた。そしてそれには第一に必要なことをワンダバが言う。
「そのためには、やはり化身アームドが必要だ。それも共鳴現象を利用するのではなく、自力での化身アームドがな」
「うん。歴史干渉が行われた直後は、パラレルワールド上に複数の天馬が存在していた。その天馬同士が共鳴し力を高め合った……でも、雷門中に関する振幅が治まった今、パラレルワールドが消え、共鳴現象が起きなくなった」
「何度聞いても……」
「わからんぜよ!」
「サッカーに例えると仲間がいれば力を合わせて大きな力になるけど、自分一人じゃ必殺タクティクスも連携必殺技もできないでしょ? だから今、天馬は一人で戦ってる状態ってことだよ」
「「へ、へ~……」」
フェイの説明にまたも頭を悩ます水鳥や錦たちだが、瑞貴の解説により理解したらしい。それもなんとなくだが。
「前にも言ったけど、自分自身の力を高めることでしか本当の化身アームドを身に付ける方法はないんだ」
「必ず化身アームドできるようになってみせる! そしてプロトコル・オメガに勝つ!」
「化身アームドって、僕たちにもできるようになるんでしょうか?」
化身を出せても化身アームドができるわけじゃない。それを信助にもわかっているので疑問に思うが、フェイも『絶対できる』と一概に言えないのだ。
「それは僕にもわからない……。けど、君たちの内一人でも多く使えるようになれば、それだけ勝てる可能性は高くなる」
「とにかくやるしかない!」
「はい! サッカーを取り返しましょう! 本当の歴史を取り戻すんです!」
化身アームドがどれだけ強力か、そして簡単には身に付けることができないと、神童たちもベータと天馬を見て知っている。だけどやらないわけにはいかない。