ゴッドエデンの特訓!!
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プロトコル・オメガ2.0に敗北し、歴史改変を元に戻すことができなかった雷門中サッカー部。それだけでなく円堂守がベータの手によって封印され、さらに化身使いを除いた選手たちがマインドコントロールでサッカーを嫌いになってしまった。
元に戻すにはプロトコル・オメガ2.0に勝利するしかなく、そのためにはまず特訓あるのみと、松風天馬たちは意気込んだ。
その翌日。リビングで朝食を並べ終えた円堂瑞貴は、ある方向へ顔を向けた。そこには円堂の写真が置かれた仏壇があったのだが、昨日発見して瑞貴は即座に片付けた。円堂は敵に封印されているだけで生きている。歴史の補正のためだろうが、見ているだけでも気分が悪くなるし縁起が悪いからだ。
(嫌がらせにしても、質(タチ)が悪いじゃない……!)
瑞貴はギュッと拳を握りしめると、朝食を食べるために椅子に座った。
☆☆☆☆☆
雷門中で天馬たちと合流しサッカー棟へ向かったが、瑞貴たちが目にしたのはサロンから続くグラウンドやロッカールームに『サッカー禁止!』という張り紙があったり、ボールをゴミ出しの対象にダンボール箱に入れられていた。
サッカー禁止令の影響がここまでだと思わなかった天馬や西園信助たち。本当に廃部にされたのだと実感もする。
「部室が、立入禁止に……!」
「サッカー禁止令のせいだよね……僕たちが歴史を元に戻せなかったから……」
「三国さんたちもいなくなって、残ったメンバーはこれだけ……」
「チッ……」
「――天馬くん、みんな」
神童拓人が顔をうつむけて錦龍馬が舌打ちすると、声をかけたのはタイムジャンプする前に留守番を頼んだ、パソコンを両腕で抱える音無春奈だ。
「春奈ちゃん……」
「瑞貴先輩、もう大丈夫なんですか?」
「えっ?」
突然心配をされた瑞貴が目をパチクリすると、それに気づかない春奈は顔をうつむける。
「こんなことになってしまって……――円堂監督が生きていたら、なんて言うでしょうね……」
「っ!」
「「「「「!」」」」」
春奈の言葉に肩を揺らす瑞貴とは対象に、天馬たちは驚いてお互いの顔を見合わした。
サッカー禁止の看板を除けて全員がロッカールームに入り、天馬や神童は春奈に詳しく聞こうと声を上げる。
「そんな! 円堂監督が亡くなった!?」
「どういうことですか!?」
「どういうことって……みんなでお葬式に行ったじゃない!」
春奈が持っていたパソコンを操作してモニターに映したのは、『円堂守さん交通事故。突然のお別れ』と円堂の写真と共に表示されたネットニュースだった。
「交通事故……こんなことって……!」
「一ヶ月前、ちょうど日本対アメリカの親善試合があった日のことよ」
「こんなの嘘です! 円堂監督は生きてるんです!」
「天馬くん……?」
「確かに今はいないけど、守はちゃんと生きてる。事故にも遭ってないよ!」
「瑞貴先輩……。円堂監督が、生きてる……?」
天馬や瑞貴だけでなく、他のみんなも真っ直ぐな瞳を春奈に向けていた。それは悲しみや慰めとかではなく二人の言葉が真実だと告げているのを春奈は感じて笑みを浮かべる。
「生きてるのね?」
「うん!」
「はい!」
「わかった! 瑞貴先輩や天馬くんが言うなら、信じるわ!」
間違いないと確信した春奈はパソコンを閉じた。
「音無先生。僕が誰かわかりますか?」
「ええ。フェイくんにワンダバよね。未来からやって来た」
「フェイたちのこと、覚えてる?」
タイムジャンプする昨日までは確かに円堂がいたということを忘れてしまったのに、フェイ=ルーンとクラーク=ワンダバットのことだけ覚えている春奈。その矛盾を信助は疑問に思う。
「どうやら、円堂監督の歴史だけが書き換えられてしまったらしい」
「えっ? どういうこと?」
「歴史が辻褄合わせしているんだ。円堂守という人物がいなくなってしまったことを、死亡したという形でな」
「辻褄…合わせ……?」
「うん」
「何度聞いても……」
「わからんぜよ……」
ワンダバの説明に専門知識のある山菜茜以外、空野葵や瀬戸水鳥や錦はすぐに理解することはできなかった。
元に戻すにはプロトコル・オメガ2.0に勝利するしかなく、そのためにはまず特訓あるのみと、松風天馬たちは意気込んだ。
その翌日。リビングで朝食を並べ終えた円堂瑞貴は、ある方向へ顔を向けた。そこには円堂の写真が置かれた仏壇があったのだが、昨日発見して瑞貴は即座に片付けた。円堂は敵に封印されているだけで生きている。歴史の補正のためだろうが、見ているだけでも気分が悪くなるし縁起が悪いからだ。
(嫌がらせにしても、質(タチ)が悪いじゃない……!)
瑞貴はギュッと拳を握りしめると、朝食を食べるために椅子に座った。
☆☆☆☆☆
雷門中で天馬たちと合流しサッカー棟へ向かったが、瑞貴たちが目にしたのはサロンから続くグラウンドやロッカールームに『サッカー禁止!』という張り紙があったり、ボールをゴミ出しの対象にダンボール箱に入れられていた。
サッカー禁止令の影響がここまでだと思わなかった天馬や西園信助たち。本当に廃部にされたのだと実感もする。
「部室が、立入禁止に……!」
「サッカー禁止令のせいだよね……僕たちが歴史を元に戻せなかったから……」
「三国さんたちもいなくなって、残ったメンバーはこれだけ……」
「チッ……」
「――天馬くん、みんな」
神童拓人が顔をうつむけて錦龍馬が舌打ちすると、声をかけたのはタイムジャンプする前に留守番を頼んだ、パソコンを両腕で抱える音無春奈だ。
「春奈ちゃん……」
「瑞貴先輩、もう大丈夫なんですか?」
「えっ?」
突然心配をされた瑞貴が目をパチクリすると、それに気づかない春奈は顔をうつむける。
「こんなことになってしまって……――円堂監督が生きていたら、なんて言うでしょうね……」
「っ!」
「「「「「!」」」」」
春奈の言葉に肩を揺らす瑞貴とは対象に、天馬たちは驚いてお互いの顔を見合わした。
サッカー禁止の看板を除けて全員がロッカールームに入り、天馬や神童は春奈に詳しく聞こうと声を上げる。
「そんな! 円堂監督が亡くなった!?」
「どういうことですか!?」
「どういうことって……みんなでお葬式に行ったじゃない!」
春奈が持っていたパソコンを操作してモニターに映したのは、『円堂守さん交通事故。突然のお別れ』と円堂の写真と共に表示されたネットニュースだった。
「交通事故……こんなことって……!」
「一ヶ月前、ちょうど日本対アメリカの親善試合があった日のことよ」
「こんなの嘘です! 円堂監督は生きてるんです!」
「天馬くん……?」
「確かに今はいないけど、守はちゃんと生きてる。事故にも遭ってないよ!」
「瑞貴先輩……。円堂監督が、生きてる……?」
天馬や瑞貴だけでなく、他のみんなも真っ直ぐな瞳を春奈に向けていた。それは悲しみや慰めとかではなく二人の言葉が真実だと告げているのを春奈は感じて笑みを浮かべる。
「生きてるのね?」
「うん!」
「はい!」
「わかった! 瑞貴先輩や天馬くんが言うなら、信じるわ!」
間違いないと確信した春奈はパソコンを閉じた。
「音無先生。僕が誰かわかりますか?」
「ええ。フェイくんにワンダバよね。未来からやって来た」
「フェイたちのこと、覚えてる?」
タイムジャンプする昨日までは確かに円堂がいたということを忘れてしまったのに、フェイ=ルーンとクラーク=ワンダバットのことだけ覚えている春奈。その矛盾を信助は疑問に思う。
「どうやら、円堂監督の歴史だけが書き換えられてしまったらしい」
「えっ? どういうこと?」
「歴史が辻褄合わせしているんだ。円堂守という人物がいなくなってしまったことを、死亡したという形でな」
「辻褄…合わせ……?」
「うん」
「何度聞いても……」
「わからんぜよ……」
ワンダバの説明に専門知識のある山菜茜以外、空野葵や瀬戸水鳥や錦はすぐに理解することはできなかった。